イベント・セミナー情報
2019年 アジア経済研究所 夏期公開講座(東京)
コース13 馬英九政権から蔡英文政権へのシフトと台湾・中国関係の変化
台湾と中国の関係は、東アジア情勢に大きなインパクトを及ぼすファクターです。2016年までの馬英九政権の8年間、それ以降の蔡英文政権の4年弱、台湾にとって中国との距離は伸縮を繰り返してきました。一方、中国の習近平政権は台湾への圧迫と取り込みを強化してきました。
このコースでは、台湾と中国の関係の現場に踏み入り、実際の状況を明らかにします。なかでも台湾と中国の様々なアクターに目を向け、台湾・中国関係がそのインタラクションから紡ぎ出されていることを示します。
開催日時
2019年9月13日(金曜)13時30分~17時00分
会場
ジェトロ本部5階ABCD会議室
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅
プログラム
時間帯 | 講師 | テーマ・講義概要 | |
---|---|---|---|
13:30-13:40 | 趣旨説明 | ||
1 | 13:40-14:20 |
松本 はる香 (ジェトロ・アジア経済研究所地域研究センター東アジア研究グループ長代理) |
中台関係の緊密化と台湾をめぐる国際関係 馬英九政権期の中台関係の緊密化により浮上した「平和協議」などに焦点を当て、台湾をめぐる国際関係を多角的に分析するとともに、蔡英文政権期以降の現代的インプリケーションについても考察します。 |
2 | 14:20-15:00 |
松本 充豊 氏 (京都女子大学現代社会学部教授) |
中国の影響力行使の可能性と限界――「台商」への働きかけの事例から 中国による「台商」への働きかけを取り上げ、「代理人問題」をキーワードに、中国の台湾に対する影響力行使の可能性と限界、習近平政権による新たな手法の特徴について考えます。 |
3 | 15:00-15:40 |
川上 桃子 (ジェトロ・アジア経済研究所地域研究センター次長) |
「経済をもって政治を囲い込む」戦略の展開と限界 過去10数年にわたって中国が展開してきた「経済的利益の供与を通じた台湾の政治的取り込み策」の展開を振り返り、その機能と限界、台湾が直面するジレンマを考察します。 |
休憩 | |||
4 | 15:50-16:25 |
佐藤 幸人 (ジェトロ・アジア経済研究所新領域研究センター長) |
台湾の若者と中台関係――彼ら/彼女らは中国で働くことを選択するか 台湾の若者の中国に対する見方は、台湾と中国の関係を左右する。中国も彼ら/彼女らを取り込もうと躍起である。彼ら/彼女らが実際に中国をどうみているのか、働く場所という観点から接近を試みます。 |
5 | 16:25-17:00 | 講師全員 |
パネルディスカッション 報告者間およびフロアとの議論によって、現在の台湾と中国の関係に対する理解の深化を図ります。さらに、それを踏まえて、今後を展望する視点を提示します。 |
使用言語
日本語
主催
ジェトロ・アジア経済研究所
受講料
- 一般:4,000円
- アジ研賛助会正会員 、アジ研賛助会個人利用会員:無料
- ジェトロ・メンバーズ:1口につき先着1名まで無料、2人目より4,000円/人
※2人目のお申し込みがあった場合は、その旨当方よりご連絡し、出欠の確認をします。 - 学生:2,000円(学生料金をご希望の場合、当日受付にて学生証の提示をお願いします。提示が無い場合は一般料金となります。)
定員
100名(締め切り日を過ぎたため、お申し込みを締め切りました)
※オンラインでのお申し込み手続きを終了した後で受講コースの追加・修正等をご希望になる場合には、下記のお問い合せ先までご連絡ください。
※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。
お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究推進部 研究イベント課
Tel:043-299-9536
E-mail:kakikoza