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データ・リソース

sudanAl Baraka Banking Group Sudan アルバラカ・スーダン

会社概要と沿革

Al Baraka Banking Group B.S.C.は、2002年6月27日バーレーン王国で設立された資本金15億USドルの株式会社である。アルバラカは、中東、ヨーロッパ、北米、南アフリカ地域で銀業業務を行っている。アルバラカは、バーレーン中央銀行(CBB)の銀行免許を受けて包括的銀行業を行っている。

アルバラカは、イスラム圏における大手銀行のひとつであり、世界的な金融機関である。同行の国際ネットワークは、アジア、湾岸諸国、中東およびアフリカの10カ国における10の子会社と約200の支店からなっている。アルバラカ・グループはバーレーン証券取引所とNASDAQドバイ証券取引所に上場されている。S&Pの長期および短期債権格付けでは、それぞれBBB-、A-3となっている。

アルバラカ・スーダンは1984年に設立され、25の支店がある。

国内の所在地

AlBaraka Tower, Kaser, Khartoum, Sudan; Tel: +249183 780 688; Fax: +249183 788 585

製品・サービス

アルバラカ・グループは、イスラム法典の厳格な適用の下、個人向け、法人向け、投資銀行、資金運用の業務を行っている。アルバラカ・スーダンの業務は、個人、法人および投資銀行業務である。

従業員数

スーダン国内で656 名

財務情報

2008年のアルバラカ・スーダンの総資産は、顧客当座預金とその他口座が7%伸びたため、5%増加して3億200万ドルになった。総資産の増加は、主にプロジェクトファイナンスのポートフォリオ、流動資産、投資資産等で見られた。シンジケートファイナンス取引および投資からの総収入は27%増加して23百万ドルとなっている。流動資産勘定の顧客の取り分から銀行の運用手数料を差引いた分を加えると、この勘定からの収入は2100万ドルとなる。投資勘定の運用手数料とその他サービスを加えると、業務純益は2007年より24%増加して、3200万ドルになった。営業経費は前年より5%増の1800万ドルで、当期利益は1300万ドルとなった。引当金を差し引くと、アルバラカ・スーダンの利益は、2007年の200万ドルに比べ4.5倍の、900万ドルになった。

グループの全世界における指標
  2008 2007 2006 2005 2004
収益(百万USドル)          
経常収益 586 444 340 298 192
経常利益 314 215 173 147 85
当期純利益 201 201 124 103 77
親会社の株式持分収益からの当期純利益 114 144 80 79 37
基本的および希薄化後の一株当り当期純利益 0.16 0.21 0.13 0.15 0.07
資本勘定(百万USドル)          
総資産 10920 10104 7626 6307 5084
貸付および投資残高合計 8088 7389 5466 4179 3193
預金残高合計 8872 8084 6147 5330 4308
株主資本合計 1550 1570 1211 767 566
親会社の株式持分による株主資本 1131 1144 979 566 422
株式の状況(百万USドル)          
発行可能株式数 1500 1500 1500 1500 1500
発行済株式数 697.5 651 630 388 325
業績指標          
資本収益率 13% 14% 13% 15% 15%
一株あたり収益率 10% 14% 10% 16% 9%
総資産利回り 1.90% 2.30% 1.80% 1.80% 1.70%
経常費用経常利益率 46% 52% 49% 51% 56%
資本勘定          
自己資本比率 14% 16% 16% 12% 11%
金融資産資本倍率(倍率) 5.2 4.7 4.5 5.4 5.6
一株あたりの純資産(USドル) 1.62 1.64 1.4 0.98 0.82

市場シェア

スーダンで11番目の銀行。

事業目的

「世界的なプレゼンスがあるイスラム銀行グループのリーダーとなり、イスラム法典の戒律を厳格に適用して、個人向け、法人向け、投資銀行、資産運用業務を行う。」
「グループ内の多様な銀行を統合し、各国においてもその国の独自性を保ちながら、統一的なグループ戦略を遂行する。」

ビジネスモデル

アルバラカ・グループの設立当初の戦略は4つである。子会社のグループへの統合を成功させる。グループの経営幹部チームにより構成される本社部門により、グループメンバーのコントロールをおこなう。株式の上場を成功させる。既存の子会社の成長による組織的拡大、新規参入国における新子会社の設立、あるいは買収によって、グループを拡大する。

グループのコントロールと統合により多くの子会社の株式の上場と強化を行い、経営方針を統一することで、アルバラカ・グループは当初の戦略的目標をおおよそ達成した。

当初の戦略的目標は、株主価値を高める、顧客のための新しいイスラム金融商品を調査開発する、商品サービスの販売及びクロスボーダーサービスを促進する、最高のコーポレートガバナンス及び法規制遵守基準を達成すること、であった。それは、現在のグループメンバー全員の目標であり、企業理念の本質である。

これらの目標が重要な動機付けであり続けるが、株主価値とステークホルダーの利益の向上が、グループの主たるビジネスの推進力である。この目標に重点を置いて明確な中期戦略を設定し、グループ全体が成功のために何をしなければならないかを意識させることが重要である。

株主価値とステークホルダーの利益を達成するために必要な「統一的コーポレートアイデンティティ」戦略のため、4つの主要な戦略目標をSWOT分析によって特定した。それらは、収益性の向上、商品革新、テクノロジーとプロセス強化、カスタマーサービスの改善と従業員の満足である。これらの価値推進力についてグループ内ではうまくコミュニケーションが行われており、年2回ほど戦略の方向性を検討する話し合いをしている。

広く知られているようにイスラム銀行は、その堅実な方針により、2007-2008年の金融危機による痛手をほとんど受けていない。グループの流動性の維持、イスラム法典を遵守した内部統制に基づくビジネスの展開、グループ全体のビジネスの成長と既存の関係の強化に対する慎重なアプローチなど、保守的な戦略が豊かな実を結んだのである。さらに、まさにイスラム銀行の本質であるデリバティブや投機的資産取引の禁止により、経済危機の影響から守られた。

株主・所有権益

2008年直接有比率

政府との関係・社会貢献

スーダンにおける銀行業務はイスラム理念に基づく。スーダンの銀行システムはBank of Sudan (BOS)により規制され監督される。 Bank of Sudan Law 2002 6 条(c)において、BOSの目的は「銀行活動を規制し、監督統制し、銀行活動の効率性を発展強化するために行動し、バランスの取れた経済的社会的発展を達成する」とされている。2009年のBOS方針の主要部分は、以下のとおりである。

  • ファイナンス、金融、銀行政策において、富を分け合うしきたりを順守する。
  • 銀行財務を強化し、業績及び資産内容を向上させて、国際金融危機の影響から銀行を守ると同時に、不良債権問題に対処する努力を促すことなどにより、二重銀行システムの効率性を促進する。
  • 経済全体の流動性レベルは、インフレ圧力を生み出すことなく経済活動の金融ニーズに応えるようなバランスの取れた方法で管理される。以下のような二重銀行システムに対応する間接金融政策商品及び方法に重点を置く。
  • イスラム銀行は、BOSに法定準備金として現地通貨預金額の8%と外貨預金額の8%に相当する現地通貨、及び外貨による現預金を預託する。本比率の分母となる預金総額とは、各銀行の預金と貸付残高の週次レポートに記載される当座預金、定額預金およびその他預金から投資および預金相当を差し引いたものである。8%の比率は、6%が現金で2%が中央銀行のIjara Certificates “Shihab”、もしくは預金証券の形で引き当てられる。銀行は電子決済システム経由のリアルタイム決済システムRTGSを利用し、内部流動性として当座預金その他の気配レート10%を、顧客の取引決済の引出し充当として維持している。銀行は、全投資ポートフォリオ残高のうち気配レートとして30%を、流動資産として維持する。流動資産には、中央銀行のIjara Certificates “Shihab”、政府の Musharaka Certificates “Shahama”とSukouks、ハルツーム証券取引所で取引される民間のsukouksなどがある。BOSは、一時的に流動性不安に陥っているイスラム銀行に対し、BOSの決定するところにより金融証券“sukouks”を購入してサポートすることができる。イスラム銀行のいかなるグループも、事前にBOSの銀行規制・開発部に通知することにより、投資ファンド組合を設立して種々の経済活動、特に生産性の高いセクターに貸付をすることが認められている。
  • Murabaha金融の利益マージンは、あらゆる現地建て外貨建て貸付について、気配レート9%ほどである。(Murabahaはイスラム金融の概念であり、銀行が商品を購入し利幅を乗せたコストで顧客に売るという、銀行と顧客の間の契約を規定するものである。契約は銀行に一定の分割払いを要求する。この取り決めにより、銀行はイスラム法の解釈により禁止されている利子の徴収を避けることができる。)
  • Murabaha方式による貸付の割合は、いかなる時点でも各銀行の合計貸付額の30%を超えてはならない。下記の活動に対する貸付は、本理念により厳格に禁じられている:外貨、株式、証券の購入、既存借り入れもしくは不良資産の返済、外貨交換所、金融サービス事務所。

製品開発

2009年には新しいコアバンキング IT システムが開始される。それによりアルバラカ・スーダンは、顧客にテレホンバンキング、SMSバンキングなどの数々の新しいサービスを展開することができる。新商品にはファイナンスリースや不動産投資サービスなどもある。またネットワーク拡大の一環として、年度内に新しい支店を開設する。これにより2013年までに、34支店の開を目指している。またBasel IIの要件およびイスラム金融サービス協議の基準を満たすため、システム配備を完了する。