Namibia Breweries Limited (NBL)
アフリカ成長企業ファイルは2008年度~2009年度に実施した調査事業の成果です。
会社概要と沿革
NBLは、1920年にCarl ListとHermann Ohlthaverが、財政難に悩まされていた4つの小さな醸造所を買収して設立した。醸造所はSouth West Breweries Limited (SWB)として合併された。SWBは、ナミビアが1990年3月21日に独立したときNamibia Breweries Limitedに社名を変更した。現在NBLは、生産量の60%を南アフリカと世界22ヵ国に輸出している。
国内の所在地
Iscor Street, Northern Industrial Area, Windhoek, 9000, Namibia
製品・サービス
売上トップの4つのビールブランドWindhoek Lager、Windhoek Light、Hansa Pilsener、Tafel Lagerのほか高級ビールも生産し、Beck’sのライセンスを取得してギネスとキルケニーを販売している。 NBLはまたStortebeckerという部門を持ち、Schinappsを生産している。その製品にはSmirnoff Spin、Smirnoff Storm、Archers Aquaがある。また、Foundry Premium Cider、独自レンジのソフトドリンク、McKaneレンジ、およびPepsiCoライセンスの下、Pepsiレンジの製品も製造している
従業員数
550名
財務情報
2008年6月30日 | 2007年6月30日 | |
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注 | N$000’s | N$000’s |
利益 |
1,331,396 (984,226) |
1,124,841 (817,474) |
付加価値 |
347,170 13109 |
307,367 13353 |
総利益 |
360,279 | 320,720 |
企業 | グループ | ||||
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2007年 N$000’s |
2008年 N$000’s |
2008年 N$000’s |
書換 2007年 N$000’s |
||
366200 46 2 639 132 51 598 273 6 535 816 1028 - 45 274 |
423542 22 - - 545 - 137 422 28 258 358 822 4 33 217 |
収益 年間売上 Namibia Breweries South Africa (Proprietary) Limited Broll and List Proprietary management (Namibia)(Proprietary) Limited Consortium Fisheries (Proprietary)Limited Hangana Seafood (Proprietary) Limited Kilimandjaro Trading (Proprietary) Limited Kraatz Marine (Proprietary) Limited Namibia Dairies (Proprietary) Limited Ohlthaver & List Centre (Proprietary) Limited W.U.M. Proprietary Limited t/a Kraatz Steel division W.U.M. Proprietary Limited t/a Model Pick’n Pay W.U.M. Proprietary Limited t/a namib Sun Hotel W.U.M. Proprietary Limited t/a O&L Farming Division W.U.M. Proprietary Limited t/a O&L Proprietaries division Wernhill Park (Proprietary) Limitedion Windhoek Schlachterei (Proprietary) Limited |
22 - - 545 - 137 422 28 258 358 822 4 33 217 |
46 2 639 132 51 596 273 6 535 816 1028 - 45 274 |
|
370643 - | 426388 - |
受取使用量 W.U.M. Proprietary Limited t/a Model Pick’n pay |
2846 339 | 4443 83 | |
370643 | 426388 | 関連会社による総収益 | 3185 | 4526 |
区分別総合分析要約 | 2008年12月31日までの 6カ月間N$’000未監査 | 2007年12月31日までの 6カ月間 N$’000未監査 書換 | 2008年6月30日までの 12カ月間 N$’000監査済 |
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事業区分 区分収益 | |||
ビール | 718,598 | 635,694 | 1,195,775 |
ソフトドリンク | 84,740 | 76,428 | 126,058 |
他 | 20,426 | 3,218 | 9,563 |
合計 | 823,764 | 715,340 | 1,331,396 |
地域区分 区分収益 | |||
国内 | 345,151 | 285,305 | 526,360 |
輸出 | 478,613 | 430,035 | 805,036 |
合計 | 823,764 | 715,340 | 1,331,396 |
市場シェア
NBLはナミビアでも有数の飲料製造会社の一つであり、国内のビール市場におけるリーダー的位置にある。 同社はナミビアビール市場の約73%のシェアを占める。 2008年には、ナミビアにおけるWindhoek Lagerの優れた業績により、ナミビアのビール生産量を前年比で8%増加させた。
事業目的
「スマートな思考と先見性を持ったリーダーシップにより積極的な付加価値創造を推進して、革新的なアプローチを通じた事業の卓越性を確保する。潜在的な収益機会を実現するため、計算されたリスクテイクを奨励し、そこで学ぶことの価値に重点を置く。」
ビジネスモデル
同社のビジネスモデルは主に技術革新への投資であり、財政規律を保持しながら、新規事業や補完事業を通して、国内市場および既存の輸出市場拡大を攻撃的に目指す。さらに、DiageoおよびHeinekenと強力な戦略的パートナーシップを築くことで、従業員の相互派遣や知識伝達のための貴重なプラットフォームを有している。
2008年にNBLは、生産能力の維持と増強のために6,700万ナミビアドルを投資した。かなりの金額が2009年にも、次に述べる目的のために割り当てられている:パッケージ能力を向上させることで柔軟性を高め、将来の成長に備える;物流、倉庫などの改善およびそれらの最適化;潜在的な電力供給不足を克服するための独立した電源供給ネットワークの構築;醸造オートメーションシステムのアップグレード。
株主・所有権益
同社の持ち株会社はNBL Investment Holdings Limitedであり、その株はOhIthaver & List Finance and Trading Corporation Limited、Heineken International B.V. (“Heineken”) 、Diageo plc (“Diageo”)が保有している。同社の究極の親会社はList Trust Company (Proprietary) Limitedである。
政府との関係・社会貢献
1990年代、South African Breweries (SAB)がナミビアの市場を奪ってしまうのを防ぐため、政府は一貫してNBLをサポートした。 例えば1993年、SABはナミビアにボトリング工場を建てることを提示したが、ナミビア政府はこれを拒否した。また1996年には、南アフリカがWindhoek Lightに対する関税を60%上げるという提案を関税同盟パートナーに行ったが、ナミビア政府は協議の不足に抗議し、NBLにその新関税を支払わないよう忠告した。問題は1年後に解決し、南アフリカ共和国とナミビアの財務大臣が、公示されていた関税を廃止することで合意した。
政府は製造業に対して、雇用を創出するだけでなくナミビアで生産される原料の付加価値を増やしてくれると見込んでいる。製造製品開発を支援するための対策は以下のとおり:輸出者のために開発された市場アクセス;貿易産業省(MTI)による輸出支援と産業インフラの整備;ナミビアにおける現在のインセンティブ制度の見直しとMTIによるナミビアのための産業政策立案。
2008年6月30日までの年間課税額は4240万ナミビアドルであり、前年は3,360万ナミビアドルであった。
注 | 2008年6月30日 | 2007年6月30日 |
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2. 中央および地方政府 通常法人税 資産に対して支払われた料金および税金 |
33,464 918 |
24,516 928 |
34,382 | 25,444 | |
3.中央及び地方政府により徴収された追加金額 輸入サーチャージを含む関税および消費税 収益に対して徴収された付加価値税 報酬に対する源泉徴収 |
267,925 189,518 19,649 |
204,208 163,490 16,661 |
477,092 | 384,359 |
製品開発
強力なブランドポートフォリオを開発するという目的に沿って同社の主な焦点は、新しいReinheitsgebot(ビール純粋令)キャンペーンの立ち上げにおかれている。Reinheitsgebotキャンペーンは、添加剤、防腐剤、着色料をまったく使用しない輸入大麦麦芽、ホップ、水から作り上げるビール固有の品質価値を売りにした、販売戦略である。加えて、Windhoek Lagerの返却可能なシェアパックの"premiumnisation"はナミビアで好調を博し、2009年にも引き続き注目を受けている。
同社グループの南アフリカ共和国の合弁会社は2008年5月に、コスト共有から利益共有に変更した。このことは、同社グループのHeineken B.V. およびDiageo plcとの関係の深まりを表している。この変更により、共同管理会社であるDHN Drinks (Pty) Ltdが設立された。DHN Drinks (Pty) Ltdは、南アフリカで各社の製品を独占的に販売する権利を持つ。取締役会は、DHN Drinks (Pty) Ltdによる販売拡大は南アフリカでのプレゼンスを引き上げる絶好の機会となり、グループ製品の売上向上をもたらすと考えている。
南アフリカ以外でもグループの輸出市場の開発は継続し、当期の堅調な成長と報じた。量の伸びは主にSADC地域のグループ市場からのもので、特にボツワナ、アンゴラでWindhoekとHeinekenブランドが好調な売上を実現している。同社グループは積極的に新市場を目指している。輸出市場での利益ある成長は、グループの継続的な成功にとって今後も重要である。