moroccoManagem

アフリカ成長企業ファイルは2008年度~2009年度に実施した調査事業の成果です。

会社概要と沿革

MANAGENは上場企業で、1930年に資本金U8500万ドルを投じて設立された。MANAGENは鉱業、湿式精錬の2つの分野に力を入れている。関連サービス会社は、調査、研究・開発、エンジニアリングを専門としている。

MANAGENの専門サービス分野は、子会社のREMINEXとTECHSUBが行っている。REMINEXは研究、エンジニアリング、調査 を専門とし、TECHSUB は、地中作業を専門にしている。

モロッコ国内で、当グループは複数の子会社を経営している:

CTT (Compagnie de Tifnout Tighanimine):

Ouarzazateから120km南にあるCTT-Bou Azzerは、最も古いMANAGENの鉱山の1つである。CTT Guemassaは、グループ全体の湿式精錬活動を担当しており、コバルトカソード、硫酸銅、硫酸ニッケル、酸化亜鉛を生産する5つの営業所を運営している。

CMG (Compagnie Minière des Guemassa):

1988年創立のCMGは、マラケシュから30km離れたHajar多金属鉱山を運営しており、1992年からは亜鉛、鉛、銅の濃縮物を生産している。2004年7月、CMGはマラケシュから15km離れたDraa Sfar多金属鉱床の開発を始め、Hajar鉱山での生産を補助、サポートをしている。

SMI (Société Métallurgique d'Imiter):

1969年創立のSMIはOuarzazateから150km東にあるImiter銀山を運営している。純度99.5%の銀魂を生産している。

Samine (Société Anonyme d'Entreprises Minières):

1974年の創立のSamineは、Meknèsから80kmにあるEl Hammam鉱山を運営している。フッ素の生産では世界でトップクラスの鉱山会社である。

AGM (Akka Gold Mining):

Akka金山はAgadirから280km東南にあり、2001年にIourirn金鉱床から金の産出を始めた。

国内の所在地

TWIN CENTER, Tour A, angle Bd. Zerktouni et Bd. Al MAssira Al Khadra-BP 16016,Casablanca, Morocco:
Telephone: +212 (0)22 95 65 65
Telefax: -212 (0) 22 95 64 64

製品・サービス

MANAGENは鉱業、湿式精錬のグループ企業として運営しており、コバルト、ベースメタル、金属誘導体を生産、販売している。同社のサービス会社は、調査、研究・開発、エンジニアリング、ボーリング、鉱業を専門に行っている。モロッコおよびその他アフリカ地域での様々なプロジェクトで、コバルト、亜鉛、鉛、銅、フッ素などの濃縮物、金銀などの貴金属を生産している。また複合材料の加工や、コバルトカソード、酸化亜鉛、硫酸銅、硫酸ニッケル、三酸化ヒ素などの特殊化学品も生産している。

従業員数

MANAGEMの労働者数は約1,800名

財務情報

通貨単位
100万モロッコディラハム
日付 2004年1月2日
訂正
2005年1月2日
訂正
2006年1月2日 2007年1月2日 4年間の傾向
収入 1,691.6 1,862.1 1,646.4 2,197.1
その他収入 313.6 329.8 229.7 344.5
合計収入 2,005.2 2,191.9 1,876.1 2,541.6
売上原価 802.1 1,011.5 760.8 949.8
粗利益 1,203.1 1,180.4 1,115.3 1,591.8
販売管理費 合計 566.5 623.0 607.0 702.4
減価償却費 合計 553.8 612.6 599.5 599.3
その他 営業経費 25.1 32.9 11.0 11.6
その他 営業経費合計 1,145.4 1,268.5 1,217.5 1,313.3
営業利益 57.7 -88.1 -102.2 278.5
支払利子 -23.3 -32.4 -12.6 --
純支払利子 -23.3 -32.4 -12.6 --
為替変動 12.7 -3.3 -- --
その他 非営業利益(経費) -35.9 -288.2 -58.3 -212.7
EBT 異常項目を除く 11.2 -412.0 -173.1 65.8
資産売却による損益 -- 63.0 277.1 1.0
EBT 異常項目を含む 11.2 -349.0 104.0 66.8
法人所得税費用 17.8 22.3 35.6 22.7
少数株主の収益 8.9 132.1 57.8 -22.7
継続的事業活動の収益 2.3 -239.2 126.2 21.4
純利益 2.3 -239.2 126.2 21.4
異常項目を含む通常株主の純利益 2.3 -239.2 126.2 21.4
異常項目を除く通常株主の純利益純利益 2.3 -239.2 126.2 21.4  

市場シェア

Managemはモロッコ最大の総合鉱山開発会社。

事業目的

「品質の高い鉱山を開発、運営する世界規模の鉱山グループになる。特に総合的な湿式精錬分野と隙間市場においてはリーダーとなる。顧客サービス、顧客満足、研究・開発、優秀な人材により、付加価値を加える。」

ビジネスモデル

MANAGEMは、鉱業と湿式精錬の2分野を運営している。これらの専門分野発展のため、MANAGEMは次の戦略ガイドラインを設定。現在の活動における業績の強化・改善、新しい鉱業プロジェクトの開発により、モロッコ国内の鉱山活動を持続。国際的な鉱業プロジェクト、特にアフリカ・中東地域でのプロジェクトへの投資とその取得を目指す。ターゲットとしている金属は、貴金属、ベースメタル、特殊金属である。湿式精錬においては、MANAGEMの地位を向上、強化する。

株主・所有権益

78.18%をONAグループが所有。

政府との関係・社会貢献

1951年の鉱業法では、鉱業(リン酸を除く)は国籍を問わずいかなる個人、企業も運営することが認められている。

全ての鉱物資源は国家の所有に属し、国より調査、開発に関する許可が発行される。現在の鉱業法では、行政規定と鉱業担当当局を通すことが義務付けられている。法律により、鉱山会社は調査、開発に対する年度利益の最大50%を免税積立金として設定することが認められている。

製品開発

2008年、MANAGEMは3億5000万ディラハム(4060万ドル)の損失を報告。この業績を受け、2009年の事業全体では、およそ2億ディラハム(2330万ドル)の生産費の削減を目指す。

MANAGENは、国家炭化水素局(ONHYM、旧BRPM)との研究合意書に署名した。この提携の目的は、工程プログラムの実行と、新しい鉱床についての技術的、経済的研究である。プロジェクトは、コバルト誘導体とDraa Sfar下流プロジェクトについての可能性調査の段階である。