guineaCellcom Gsm Guinea セルコム GSM ギニア

アフリカ成長企業ファイルは2008年度~2009年度に実施した調査事業の成果です。

会社概要と沿革

セルコムGSMギニア社はアメリカのセルコムグループの一部で、同グループは2004年にリベリアで営業を始めアフリカ全土への拡大を計画している。セルコムGSMギニアは2008年5月より事業を開始している。第一段の投資額は1億米ドルで、40ヵ所に展開している。

国内の所在地

Immeuble WAQF-BID, Almamya C/Kaloum, BP: 6567 Conakry, Guinea; Tel: +224 65 100 100; Fax: +224 65 100 101

製品・サービス

セルコムGSMギニア社は、移動電話ネットワークアクセス、高速移動電話インターネットとビジネスソリューション、音声通話、SMS、MMS、国際コミュニケーションサービスと、多岐にわたる先進コンテンツとオーダーメイドのビジネスソリューションを提供している。

従業員数

ギニア国内に600人。

財務情報

入手不可。

市場シェア

業界第二位、650,000契約。

事業目的

セルコムは、ギニアで最高の電気通信ネットワークを提供できるよう、安定的で効率的なネットワークをギニア国内で展開している。息の長いビジネスチャンスを創出し、よりよいアクセサビリティと高品質のサービスを提供する。

ビジネスモデル

セルコムGSMギニアは新規参入にあたって、最高のGSMネットワークに投資にすることで事業を発足させた。エリクソンから、MINI-LINK TNとMarconi LH(双方ともは能力的にスケーラブルで、イーサネットでのIPに対応)から構成されるGSMネットワークの供給を受け、ギニアでの費用対効果に優れた成長ができるようにしている。MINI-LINK TNはサイト間のマイクロ波長距離に対応し、その能力は遠隔的に都市ベースの本拠地からソフトキーによってグレードアップできる。Marconi LHは、ファイバー伝達に代わる、低エネルギーでの長距離通信を提供できる。全体のソリューションは発足初期の段階ですでにその効率性を実証しており、低用量ネットワークにスケーラビリティを内部から提供することで長期的な事業目標に貢献し、新しいハードウェアに投資しなくても段階的な拡大ができるようになっている。

セルコムはクオリティに最大の重点をおいてネットワークの設計プランニングに携わり、伝達ネットワークを自社で構築することを決めた。これは大きな初期投資を必要としたが、これによってセルコムはコストとクオリティを確実にコントロールできるようになっている。

すでに、同社のソリューションは、ギニアでの市場の第2位の位置を確保し、人口の65パーセントを顧客に持ち、優れたブランドイメージを確立している。

「アフリカにおけるセルコムの成功は、プリペイド式移動電話加入者に対し、迅速で費用対効果に優れた新しいサービスを、切れ目なく販売促進していけるかにかかっている。またAmdocs 社のCompact Convergenceソリューションを採用して素早いエンドツーエンド・サービスができるプラットフォームを構築し、新しいサービスの設計、作成、提供、課金が、日単位、時間単位でできるようにしている。

Amdocs社のCompact Convergenceソリューションによって、サービス全般を提供するプラットフォームと、リアルタイムでの集中的な課金・カスタマーケア・セルフケアを結合できる。これによってセルコムは、事前に構築していたサービスをそのまま提供することが可能で、さらには音声通話・SMS・モバイルデータに関する新規サービスを、通常では数ヵ月かかるところ数日、あるいは数時間で作成することができる。Compact Convergenceソリューションによってセルコムはどのような課金パラメータでも設定でき、新サービスの価格設定プランをいかようにも設定できるし、一方加入者は容易に、費用対効果が最大になるようサービスをカスタマイズできる。

セルコムでは現在Amdocs社のソリューションを使用して、絶え間なく進化する多くのサービスを提供している。平均2日に一度、以下のような新しいサービス、取引、プランが提供されている;
Multi-Wallet、バーチャルPBX、着信音・音声・USSDを使った残高照会、電子的なプリペイド使用料補充や送金、発信者グループ、ゾーン課金、電子投票、IVRを介した音楽チャンネル、さまざまな料金プラン。

株主・所有権益

セルコムGSMギニアはアメリカのセルコムグループが完全所有する子会社である。

政府との関係・社会貢献

電気通信と郵便サービスに関する政策は2004年に制定された。民間投資に有利な環境をつくるため、政府は法的枠組みと関連規則を整備し、OPG(ギニア郵便サービス)とSotelgui(ギニア電気通信会社)を改革した。これによって国営サービスプロバイダーの排他的権限が制限された。また、国土全体をカバーするユニバーサル・サービスの促進が期待されている。電気通信開発に関する最新のマスタープランと、現在準備されている郵便サービスに関するマスタープランが、新法制の二本柱である。

送信施設のカバレッジが不足しているため、しばしば携帯電話は全く役に立たなくなる。料金は秒単位に課金され、1分単位コストは500GNF(ギニアフラン)と安価なことから、携帯電話の使用が最貧層を含む幅広い階層で広がっている。

2009年10月に200人近いデモ参加者が殺害された事件の後、現政権の有力者であるSekouba Konaté国防相がセルコムと特別な関係にあることが明るみに出た。彼は長年にわたって軍隊と財界に人脈を築き上げ、政府契約の提供において相当の影響力をもつと伝えられる。Konatéはかつて、コンテ前大統領によってリベリアに版権されていた。それはMacentaにおける「リベリア和解民主連合」(LURD)の反政府軍との活動を監督するためであったが、この人事はKonatéがリベリアやシエラレオネの紛争に詳しいからであった。彼にはLURDの指導者や幹部との強いきずながあり、LURDの元兵士にセルコムGSMギニアのポストを斡旋した。

製品開発

セルコムは、2008年11月08日、2008年12月6日、2009年1月10日に、「億万長者になろう」プロモーションを行った。抽選会は国営テレビで中継された。億万長者になろうと参加した人々は、 3万 ギニアフランを支払って電話で参加した。