gabonZain Gabon

アフリカ成長企業ファイルは2008年度~2009年度に実施した調査事業の成果です。

会社概要と沿革

Zain は中東とアフリカの24ヵ国で営業する、6950万顧客基盤をもつ通信会社である。同社はそのうちの14ヵ国でトップシェアを誇り、5ヵ国で第二位のシェアを持つ。地理的広がりでは世界で4番目に大きなモバイル・ネットワークである。

Zain (旧MTC)は、中東地域で最初の携帯電話会社として、クウェートで1983年に設立された。2007年9月8日にMTCグループはZain にブランドを変更することを発表、Zain がグループのマスターブランドになった。

2008年にZain は、アフリカでのオペレーションをCeltelからZain にブランド変更した。この動きは、世界で初めて中東とアフリカという2つの大陸のボーダーレスにつなぐ、One Network携帯サービスに照応したものだった。Zain はいくつかの賞を獲得している。ごく最近ではBest Telecoms’ Company in AfricaとしてCBC African Business Award 2008を受賞した。2007年9月には中東とアフリカにおける第二回Comms MEA telecom awardでOverall Operator of the Yearを受賞したほか、業界で評判の高い賞を総計3つ受賞している。New Telecoms Service of the Year for One Network と、グループ CEO のDr. Saad Al Barrakが業界におけるパイオニア的業績によって受賞したLifetime Achievement賞である。

最近数ヵ月間、Zain がアフリカ事業の買い手を探しているという憶測が流れている。

Zain ガボン は、Zainグループの子会社として2000年に営業を始めた。

国内の所在地

Siège Social: Zain, 124 avenue Bouët, Montagne Sainte B.P, 9259 Libreville;
Telephone: +241 74 00 00 /Tel: 07 28 01 11 /Tel: 07 74 00 00

Agence de Port-Gentil: Rue du Colonel PARANT, B.P: 563 Port-Gentil;
Telephone: +241 56 40 54 /Tel: 07 74 00 00
Telefax: +241 56 40 53

Agence de Franceville: Quartier POTOS, Franceville;
Telephone: +241 07 85 03 03 /Tel: 07 74 00 00

Agence d'Oyem: Gare Routière, B.P: 1216 Oyem,
Telephone: +241 98 62 62

Agence de Mouila: Quartier Point 9, B.P: 70 Mouila;
Telephone: +241 86 22 81
Telefax: +241 86 22 82

製品・サービス

Zain ガボンのサービスは以下を含む:携帯電話サービス、プリペイド方式、国際ローミング、ローカルおよび国際テキスト・メッセージ、24時間カスタマーケア・センター、インターネット接続、ボイスメール、電子メール・サービス。

従業員数

不詳

財務情報

全世界

2009年上期:収入40億1400万米ドル、EBITDA17億6900万米ドル、純利益 5億3400万米ドル 2008年12月31日連結決算:収入74億4000万米ドル、EBITDA:27億8000万米ドル、純利益12億米ドル

ガボンでの業績(百万ドル)

市場シェア

ガボンのテレコミュニケーション市場で顧客シェア61%、売上シェア72 %(いずれもトップシェア)

事業目的

「世界におけるトップ10の携帯電話テレコミュニケーション会社にランク入りすること。EBITDA US$60億の達成。1億5000万人の顧客獲得を達成。真の多国籍企業・経営チームへの転身。」

ビジネスモデル

「Zainの企業戦略は「ACE」である。ACEは、グローバルな携帯電話テレコミュニケーション会社へと組織を導くために開発されたものである。2003年初めにZainは、「3x3x3の旅」と名付けられた野心的拡張を開始した。9年間でZainは、地元の携帯電話オペレーターから地域的なオペレーターへ、そしてグローバル企業へと3年単位で拡張する計画である。

この野心的な成長ビジョンは、2003年初めにクウェートにおける一オペレーターから出発して、2009年5月31日までに24カ国での事業展開を成し遂げたZainの推進力である。

ACEは、Accelerate、Consolidate、Expandの頭文字をとっている。これらが、Zainの成長フォーミュラの3本柱である。ACEの戦略的なイニシアティブを通して、Zainは以下を実施していく:
グループの成長促進。組織的にも組織以外でも社の到達域を拡大すること。社の強みのさらなる強化。価値創造において最高の効率を成し遂げること。顧客との関係を拡張すること。顧客のニーズを一層満たして、顧客のライフスタイルをさらに良くすること。」

ACEの「 Drive11」プログラム

2009年にZainは、ACEの一環として戦略プログラムを発表した。「Drive11』と名付けたそのプラグラムは、Zainが展開している多くの高成長市場においてZainが拡大し続けるのに最適なビジネスモデルの適用を可能にするものである。Zainは顧客向け機能にさらなる焦点をおき、その他に関しては集中化するか、あるいは戦略的パートナーに外注することによって管理を強化する。

社の拡大ビジョンにとって重要なステージで、このプログラムは立ち上がった。同プログラムは、規模の経済を最大化して目覚ましい効率を実現するであろうし、展開中の市場で大規模な成長の可能性をつかむための不可欠な推進力を供給するであろう。

株主・所有権益

Zain ガボンはZain Internationalによって100%所有されている。

政府との関係・社会貢献

政府はRoam-Redevance obligatoire a l'assurance maladieと呼ばれる健康保険の財源として、2008年1月1日から携帯電話会社の売上に10%の税を課す法律を通過させた。それはZainの利益の30%以上に相当するため、同社は値上げを行った。

大抵の料金は据え置いたが、Zain同士の通話は朝8時から夜21時59分の間1分間190フランから200フランに値上げした。主要な変化は、18時から22時の間ネットワークの中で1分間120フランで通話可能な低料金設定の廃止である。1分間100フランで通話可能な時間帯は、夜10時から朝7:59までになった。この変更によってZainは顧客を失うことともなりかねない。

電気通信の規制機関であるArtelは2008年12月に部門を再編成した。すべての利害関係者は、2009年1月にArtel本部で行われた諮問委員会に出席し、インフラの設置、料金委員会の設立、適切な市場認識、メジャーオペレーターの指名、国のユニバーサルサービス基金を管理するための委員会設立など、潜在市場を拡大するためのリストラ策を議論した。 

委員会は相互接続料、伝送線賃借料金などの料金問題についても話し合った。また、市場規模と市場影響力の大きいオペレーターを特定して、市場競争の程度を判断することになる。市場を監視して情報とデータを集めるセンターが、主要なオペレーターを特定して帰省する目的で設置された。

製品開発

ガボンで4番目の携帯事業認可会社であるUSANガボンは、2009年9月にZain ガボンとの通話及びSMSサービス相互接続協定に署名した。