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algeriaOrascom Telecom Algeria SPA ("DJEZZY")

会社概要と沿革

Orascom Telecom Holding S.A.E. (以下OTHと略する) は中東、アフリカ、アジアの高成長市場でGSMネットワークを経営する国際的な主要テレコミュニケーション企業である。OTHはアルジェリアでOTA、パキスタンでMobilink,エジプトでMobinil,チュニジアでTunisiana、バングラデシュでBanglaliink、北朝鮮でKoryolinkを運営している。OTHはカナダで広範囲の事業許可を有するGlobal Wirelessの間接的株式保有権も有する。またOTHは、欧州オペレーターと中東オペレーター間の音声とデータの交信を行う海中光ファイバーケーブルの構築と運営を担当するMedcableとTransWorld Associateを所有する。2008年にOTHは、世界最大の未開発地域ともいえる北朝鮮で移動通信許可を取得した。2009年3月31現在の加入者数は8,000万人を超えている。

OTHは1976年に設立されたOrascom企業グループの一社である。Orascomコングロマリットは、1950年代にコプト教の家父長Onsi Sawirisにより小規模の建設会社として創設された。現在は3人の息子が経営にあたっている。長男のNaguibはOrascom Technologies、三男のNassefはOrascom建設、次男のSamihはホテル・観光業を経営している。

Naguib Sawirisの運営する Orascom Telecom Holdingは最も実績のよい部門であり、多角的なGMSネットワークオペレーターにまで成長した。1994年に同社はエジプト最初のISPの利権を取得した。OTHは1997年にOrascomグループ企業の電気通信とテクノロジーの利権を強化する方策をとった。GMS運営は、1998年初期にフランスのテレコムとモトローラと共にECMS(Mobinil)の株式51%を取得することによって始まった。2000年、OTHはカイロ・アレクサンドリア証券取引所とロンドン証券取引所に上場した。

同社は、中東のテレコム企業では唯一、政府など国家機関からの出資を受けていない企業である。
Orascom Telecom Algeria SPA ("Djezzy") は2001年アルジェリアでGSM電気通信サービスを提供する許可を入手した。2005年と2006年にOTH はアルジェリアOTAの追加株式取得が許され、96.81%の株式を所有することになった。DjezzyはOrascomTelecomの中で最高の利益をあげている子会社である。

国内の所在地

Immeuble Djezzy, rue Mouloud Feraoun,lot n°8 A, Dar El-Beida,Alger
Telephone: +(213) 070 850 000
Facsimile: +(213) 070 857 085

製品・サービス

OTAは企業やリーテールの加入者に基本的な音声サービスと付加サービスの両方を提供する。OTAは基本的な音声サービスの他、次のような広範な付加的サービスやデータサービスを提供している。ボイスメール、Clip、Clir、着信不能アラーム、音声SMS、チャッティング・サービス、Web SMS、データサービス、MMS,e-voucher, クレジット・トランスファ、リングバックトーン、EDGE, BlackBerry / connect, Wapポータル、ストリーミング、ディレクトリ・サービス、自動機器管理、GPRSの電話帳バックアップ、STKメニュー、USSDメニュー、全ローミングサービス ( プリペードローミング、GPRSローミングなど ) 。

OTAは"Djezzy"と"Allo" のブランドでプリペイド (事前払い) 、ポストペイド (事後払い) 、両者の併用型の3種のカードを発行し、これらのカードのブランド性と人気の高さから、市場リーダー、トレンドセッターになっている。

従業員数

全従業員数は1万5,000人で、その内4,000人がアルジェリアで従業している。

財務情報

2008年末の総収益は53億2,700万ドル(291億5,300万エジプトポンド)、前年同期比13増%であった。税引き前利益 ・金利・税金・減価償却費用 (EBITDA) は23億9,400万ドル (131億2,300万エジプトポンド) であった。これは前年同期比15%増になる。主要子会社のEBITDAマージンはDjezzyが63.2%、Mobilinkが40.7%増、Mobinilが48.2%増、Tunisianaが57.9%増、Banglaliinkが4.7%増であった。

市場シェア

2009年3月現在OTAネットワークは1410超の加入者にサービスを提供し、その市場占有率はアルジェリア48州の全移動電話加入者の63.5%を占める。2008年末現在、アルジェリアの会社の収益は親会社の全収益の39%に達した。

事業目的

会長兼CEOのNaguib Sawirisによれば、会社の使命は2010年までに1億人加入者の獲得を実現して、中東地域およびその他で主たるGMSオペレーターになることである。 同社は既存の子会社の持続的成長と選択的なエリア拡大を通して株主の価値を創出するという中核的な戦略目標の達成のために、新興市場と世界で人口の多い諸国で、価値があり、かつアフォーダブルな品質の商品提供を行っていく。

ビジネスモデル

当初、ORASCOM TELECOM社はいくつかの新市場に進出し、テレコムビジネスで急成長するために借入金を利用した。同社は広域にわたる顧客を早期に獲得するために多額の資金を投じて迅速にネットワークを構築した。しかし、OTHは2008年初期に、小規模な非中核資産を処分し、価値を生み出す中核事業に資金を集中投入する計画を発表した。アフリカと中東で合計22のライセンスを保有していたが、ヨルダン、イエメン、サハラ周辺地域のネットワーク事業は縮小することを決定した。

2009年同社は10億ドルのフリー・キャッシュ・フロー最適化計画を実施する予定である。それに加えて、グループ全体で営業費10%削減を目標とするコスト削減計画を打ち出した。この計画はフリー・キャッシュ・フロー最適化計画を更に強化し、マージンを強化させることになった。同社は既に、貨幣価値の低下と社会不安が採算性に大打撃を加えたパキスタン、バングラデシュでの営業の資本支出を削減しつつある。

経費節減の主たる分野はネットワーク、マーケティング、事務経費、人件費であると想定される。同社財務部長Aldo Mareuseによれば、同社はアフリカ、カナダ、北朝鮮での新規ネットワークに投資を集中するという。政府の強力なバックアップを受けた湾岸国オペレーターとの競争が、エジプト最大の株式会社であるOrascomにも圧力となっており、ますます用心し、身を引き締める必要があるという。

Naguib Sawiris は「Orascomは人口が多く、高い成長可能性のある市場に進出するしかない。そこでは独占的なオペレーターになれる可能性が大きく、Orascomが経営全体を握れるような経営ができるかもしれない」と付け加えた。

アルジェリアではOTAは急速に成長するアルジェリア移動電話市場で突出した地位を確立した。それはネットワークの展開、販売、マーケティングに関する専門的知識のみならず、競争の激しい発展に即応する能力によるものである。

株主・所有権益

Weather Investments S.P.A. は直接・間接的にOTHの株式のほぼ52.1%を所有し、47.9%が市場で自由に取引されている。2006年11月にOratelの株式1.21%追加取得の合意が成立したことにより、OTHは直接間接にOTAの株式96.81%を所有する。

政府との関係・社会貢献

ブーテフリカが1999年に大統領に選出されると、中東の事業意欲旺盛な起業家達は新ビジネスの機会が大きいと読んだ。そのひとりがNaguib Sawirisであった。

OrascomTelekom社がGSMライセンスを直接交渉するというSawirisのアイディアは、国際入札を歓迎する空気の中で無視されたが、同社は最高価格の入札を行って落札した。Sawirisがアルジェリアのライセンス取得のために支払った金額は7億3,700万ドルであった。この金額は、特に次位の入札額が3億ドルであったことを考慮すると、多く人々に法外な金額と受け止められた。第2位の入札者はフランス・テレコムであった。

Djezzyのライセンス取得で、同社は国中に電気通信サービスを行き渡らせるために電気通信の基幹を運営し、他のオペレーターとネットワークのインフラを共有したり、賃貸することができるようになる 。2007年所得税はOTAの免税特権により恩恵を受けたが、この措置は2007年8月に消滅している。

Lacom (エジプトの会社Telecom EgyptとORASCOM TELECOMが創設したAlgerian Telecommunications Consortium) が国営のAlgeria Telekomの競争力を育成するために自社独特の固定電話とインターネットネットワークを2006年に始動させたとき、両社の関係は悪化した。Lacomはアルジェリア最初のプライベートセクターの固定テレフォニライセンスを6,500万ドルで落札したが、2008年に倒産した。

Lacomの加入者は2万人を超えず、更に、その通話の質とサービスの劣悪さに苦情が出始めた。また、同社は全国ネットワークを構築するという約束を果たせなかった。これがきっかけとなって、アルジェリア郵便電気通信機関 (ARPT) による干渉が始まった。同社の経営陣は、市場が競争に開放された後ARPTやその他の機関が中立的な立場を維持しなかったことが事態悪化の要因になったと非難した。国営のAlgerie Telecomがえこひいきにより不公正な利益をえたと彼らは主張した。

Naguib Sawirisは、アルジェリア当局が公正な競争のルールを踏みにじったことが我々を倒産に追いやったと述べた。彼は次にようにも述べた。 「我々が営業を開始するやいなや、Algerie Telecomはコスト以下に料金を引き下げた。我々が抗議しても無駄であった。」 ARPTのあるマネージャーは、Lacomの株主達が金融リスクも取らずに当局から多くの利権を期待しすぎたからだと述べた。

製品開発

2005年6月、OTAはアルジェリアの電気通信市場で初めてのロイヤルティプログラムを実施した。IMTIYAZは加入者のロイヤルティに対する評価の印である。2006年3月、OTAは電話ブースを設けたマルチ・サービスを提供するキオスク向けの特定オファーであるOTAxiphoneを始動させた。OTAxiphoneにより、携帯電話をもたないか、あるいはそれにアクセスできない人々が非常に安い料金でOTAネットワークの加盟者に電話がかけられ、更に、他のネットワークの加入者にもかけられるようになった。

2009年5月、DjezzyはDjezzy プリペードカード加入者に2種類の割引料金を導入した。一つはLiberty 1 dayカードである。有効期間は一日で、00:00時から18:00時まで有効である。全Djezzy番号とAllo OTA番号にかけられる。カード料金は99 アルジェリア・ディナールである。電話の利用料金は30秒3.49ディナールで他の固定と携帯電話ネットワークにもかけられる。もう一つのカードはLiberty 7dayで、7日有効である。カード代金は599ディナールである。その他の条件はLiberty 1 day と同様である。

2009年Nokia Siemens Networks がOTAのHome Location Register (HLR) solutionの提供を開始した。Nokia Siemensから提供されるSubscriber Data Management Solution により、加入者情報の単一データベース開発し、分割されたデータを統一することができるようになった。Nokia Siemensもまた1,700万人加入者のインストール・ベースを現代化し、300万人分の能力を追加した。