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研究者のご紹介

新5カ年計画党中央建議の準備(1)

中国経済レポート

 

新領域研究センター 田中 修

2020年10月1日


はじめに

党中央は、10月の党5中全会開催に向けて、最終準備段階に入っている。本稿では、9月25日公表の習近平総書記の重要指示と、28日の党中央政治局会議の概要を紹介する。

1.習近平総書記の重要指示(9月25日公表)

習近平は、近日、第14次5カ年計画の編成のネット上での意見徴求について、重要な指示を行い、次のように強調した。

「インターネットを通じて、第14次5カ年計画編成について全社会から意見・建議を徴求することは、わが国の5カ年計画編成史上初めてのことである。

今回の活動の効果は良好であり、社会の参加度は高く、多くの建設的な意見・建議が提起された。関係部門は、すぐに整理・分析し、真剣に吸収しなければならない。

広範な人民大衆が提起した意見・建議は広範囲・具体的であり、素晴らしい生活への新たな願望を表している。人民の素晴らしい生活への願望は、我々の奮闘目標であり、人民の自信と支持は、わが国の奮闘・前進のパワーである。

今回の活動の経験・方法を総括し、今後の活動において、人民の声に耳を傾け、トップダウン設計を強化し、人民の知恵を集約する方面でのインターネットの役割を更に好く発揮させ、衆知を集めて有益な意見を広く吸収し、心と力を合わせなければならない」。

第14次5カ年計画編成に関してオープンに政策を問い、衆知を集めて有益な意見を広く吸収し、トップダウン設計と政策を問うことを人民の上に統一させ、一致協力して第14次5カ年計画をしっかり編成するという重要指示精神を貫徹実施するため、今年8月16~29日、第14次5カ年計画編成において、ネット上の意見徴求活動を展開し、人民日報、新華社、中央ラジオ・テレビ総台に所属する官のネット、ニュースアプリ及び学習プラットホーム「学習強国」にそれぞれ第14次5カ年計画建言専門欄を開設し、全社会の意見・建議を聴取した。

活動は組織的に秩序立って行われ、社会の反響は強烈であり、累計でネットユーザーから受け取った建言は101.8万件を超え、第14次5カ年計画編成をしっかり行うために有益な参考を提供した。

2.党中央政治局会議(9月28日)

党19期5中全会を10月26~29日に北京で開催することを決定した。

(1)第14次5カ年計画党中央建議

中央政治局は、「国民経済・社会発展第14次5カ年計画と2035年長期目標に関する党中央建議」稿について、党内外の一定範囲とネット上で意見を徴求した情況報告を聴取し、この会議で討論された意見に基づき修文を進めた文件稿を、19期5中全会の審議にかけることを決定した。

今回の意見徴求は、民主を発揚し、オープンに政策を問い、衆知を集めて有益な意見を広く吸収し、党内外各方面の意見・建議を広範に聴取した。

この期間、習近平総書記は一連の座談会を主催し、第14次5カ年計画期間のわが国経済社会発展に関する意見・建議を直接各界から聴取した。

各地方・各部門・各関係方面と19回党大会代表は、建議稿を十分肯定し、建議稿は「テーマが鮮明、着想が高遠、目標が明確、措置が有力」であると考えると同時に、多くの良い意見・建議を提起した。

建議稿は、各地方・各部門・各方面の意見・建議と大衆の期待、専門家の意見、末端の経験を十分吸収した。これは、わが国の社会主義民主の生き生きとした実践である。

第13次5カ年計画期間は、小康社会の全面実現の決勝段階であり、錯綜し複雑な国際情勢、非常に困難・繁雑で荷が重い国内の改革・発展・安定の任務、とりわけ新型コロナ肺炎疫病の深刻な衝撃に対し、習近平総書記を核心とする党中央は、時機を判断し情勢を推し量って、沈着に対応し、全党・全国各民族・人民を団結させリードして、激励して前進させ、開拓・イノベーションを進め、党・国家の各事業を奮闘して有効に推進し、小康社会の全面実現決勝・脱貧困堅塁攻略決戦で決定的成果を得た。

第13次5カ年計画の目標・任務は達成され、わが国の経済の実力・科学技術の実力・総合国力は新たな大きい段階に飛躍した。

第14次5カ年計画期間にわが国経済社会の発展を推進するに際しては、党の全面指導を堅持し、中国の特色ある社会主義制度を堅持・整備し、新発展理念を貫徹する能力・水準を不断に高めなければならない。

人民を中心とすることを堅持し、人民の主体的地位を堅持し、人民の根本利益を擁護し、民生・福祉を増進しなければならない。

新たな発展の枠組みを構築し、発展方式を確実に転換し、質の変革・効率の変革・動力の変革を推進しなければならない。

改革開放を深化させることを堅持し、資源配分の効率向上・全社会の積極性動員に資する改革開放の重大措置を強化しなければならない。

システムの観念を堅持し、根本・基礎を固め、優位性を発揚し、不足部分を補い、脆弱部分を補強することに力を入れ、重大なリスク・試練の防止・解消を重視しなければならない。

計画の制定・実施の健全なメカニズムを整備し、第14次5カ年計画期間の発展に関する党の政策決定・手配の実施を確保しなければならない。

(2)中国共産党中央委員会条例

「中国共産党中央委員会条例」を制定し打ち出すことは、習近平同志を核心とする党中央の権威と集中統一的な指導を断固擁護するための必然的要求であり、中国の特色ある社会主義制度を堅持・整備し、国家ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化を推進するための重大措置であり、党の指導と党の建設を全面強化し、中華民族の偉大な復興事業を断固推進・前進させ、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利を奪取することにとって、重大・深遠な意義を有する。

「条例」は党中央の指導的地位、指導体制、指導職権、指導方式、政策決定・手配、自身の建設等について全面的に規定し、中央委員会の活動を強化するために、基本的なよりどころを提供している。

中央委員会、中央政治局、中央政治局常務委員会の構成員は、党章と「条例」等の党内法規を率先執行し、「四つの意識」1を率先して増強し、「四つの自信」2を確固とし、「二つの擁護」3をなしとげ、率先して厳しく自己に要求し、全党同志のために模範とならなければならない。

各地方・各部門と広範な党員・幹部は、「条例」の精神を貫徹するという政治的自覚を強化し、「条例」の精神と要求を党と国家の各活動において実施することを確保しなければならない。

  1. 政治意識・大局意識・核心意識・一致意識
  2. 中国の特色ある社会主義の道・理論・制度・文化への自信
  3. 習近平総書記の党中央・全党の核心としての地位の擁護、党中央の権威と集中・統一的な指導の擁護