松原 優華

松原 優華 MATSUBARA Yuka 

松原 優華 MATSUBARA Yuka 
[所属・役職] 地域研究センター アフリカ・ラテンアメリカ研究グループ
[専門分野] アフリカ地域研究、西アフリカ政治
[email] Yuka_Matsubara E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

東京大学大学院総合文化研究科の博士課程に在籍し、2025年度にアジア経済研究所に入所しました。アフリカの武力紛争、紛争後の政治体制や制度改革に関心をもち、修士課程在籍中から西アフリカのシエラレオネを対象に研究しています。修士論文では、1991~2002年の武力紛争下で締結された2つの和平合意がなぜ破綻したのか、武装勢力の組織変化に着目して分析しました。博士論文では、紛争後に実施された地方分権化について、中央政府と地方政府、伝統的権威の関係に着目しながら研究してきました。

現在取り組んでいるテーマ

シエラレオネでは、紛争終結後に大規模な地方統治制度改革が行われました。この改革では、武力紛争の一因とされた抑圧的、搾取的な地方統治構造の変容を目指し、地方分権化と、チーフと呼ばれる地縁・血縁に基づく伝統的権威の影響力の抑制を進めました。しかし、紛争終結から20年以上が経過した現在、地方分権化の揺らぎや、チーフの復権がみられます。私は、急激な地方分権化がどのように進められ、なぜそのプロセスが転換しつつあるのかを中央政府と地方政府、チーフの三者関係に着目して研究しています。1980年代以降、多くのアフリカ諸国で地方分権化が行われ、同時にチーフ制も変容してきました。今後は、シエラレオネ以外の地方統治制度に関する研究も行います。

所属学会
日本アフリカ学会、日本国際政治学会