知花 いづみ
知花 いづみ CHIBANA Izumi |
[所属・役職] | 新領域研究センター 法・制度 研究グループ |
[専門分野] | アジア法(フィリピン)、法と開発、移民・外国人労働 |
[email] |
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researchmap | 研究者情報(学歴・経歴・業績一覧) |
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研究歴
これまでの研究では、フィリピンの政治過程と憲法、選挙制度改革、司法化の分析を通じて、同国における司法の特徴を明らかにすることを目指してきました。また、在フィリピン日本国大使館で専門調査員として研究活動に従事していた際には、南部フィリピン紛争(ミンダナオ和平)をめぐる司法判断の影響について分析しました。主な研究関心は、アジア法、法と開発、移民・外国人労働で、移民・外国人労働の分野では、東アジア最大の労働力送出国であるフィリピンの労働者の送り出しに関する政策と法についても研究しました。
現在取り組んでいるテーマ
現在は、フィリピン人船員の動向に関心を持っています。フィリピンは世界有数の船員供給国ですが、世界の船員労働市場では少子高齢化による人手不足のため、多くの先進海運国がフィリピン人船員に依存しています。日本も例外ではなく、これまでにフィリピンとの間で船員養成のための協力体制の構築を進めてきました。日本船社はフィリピンに商船大学や船員養成機関を設立し、優秀な人材の確保に取り組んでおり、現地での船員養成を通じて高度人材の輩出の実現を目指しています。ステイホームの下支えである物流の要となる船員の存在感は今後も増していくでしょうから、引き続き、フィリピン人船員の供給が今後も持続可能となるための課題や条件に目を向けつつ、研究を進めていく所存です。