開催報告
意見交換会
途上国における規制とプライベート・スタンダードへの対応の課題:政策と企業の視点
開催日時
2018年3月13日(火曜)14時00分~16時00分
会場
ジェトロ本部 9階F会議室
世界貿易機関(WTO)Standard and Trade Development Facility(STDF)の事務局長Melvin Spreij氏が、3月13日にジェトロ・アジア経済研究所およびJETRO本部を訪問しました。 アジア経済研究所は同氏のご訪問に合わせ、内外の関係者を交え意見交換会を開催しました。
開発途上国にとって、農産物・食品輸出を拡大することは経済成長や開発にとって欠かせませんが、輸出市場の安全・環境・検疫等のかかわる規制や民間の商業基準の要求は複雑さ・厳しさを増しており、限られたキャパシティのなかでこれらを満たしていくことは容易ではありません。
意見交換会ではSTDFの規制遵守にむけた途上国支援の取り組みについて聞き、また食品セクター等のサプライチェーン管理で大きな役割を果たすようになっている民間の商業基準が途上国や日本に与える影響、民間主導のガバナンスに関して現在国際社会が直面している課題等について議論が交わされました。
規制・民間商業基準は、グローバル化のなか、安全、持続可能性、生産工程に関する情報などを求める消費者と、生産者が多く立地する途上国をどのように結び付けていくのかという課題を解決する手立てでもありますが、様々な発展段階の国を含むグローバル・サプライチェーンを通じた国際貿易のなかで、国間の違いにどのように対応していくのか、また公的な規制と民間の商業基準をどのように整合的に運用していくのかを考えていく必要があることが議論されました。
【本テーマに関連する研究成果】
規制とスタンダードがサプライチェーンを通じて貿易に与える影響に関する研究成果
Etsuyo Michida, John Humphrey, Kaoru Nabeshima
- Regulations and International Trade: New Sustainability Challenges for East Asia
- Meeting Standards, Winning markets: Regional Trade Standards Compliance Report East Asia 2013. (2018年公開予定)
その他関連する研究成果
- 清水達也『ラテンアメリカの農業・食料部門の発展——バリューチェーンの統合——』
- 清水達也「ペルーの生鮮果物・野菜輸出の拡大と植物検疫」 (『ラテン・アメリカ論集』第47号)