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zimbabweZimplats Holdings Limited (Zimplats) ジムプラッツ・ホールディングス

会社概要と沿革

ジムプラッツ・ホールディングス社(ジムプラッツ)はイムプラッツ社が所有しており、ハラレ市南西のジンバブエ・グレイトダイクのハートレイ地層に位置する。ジムプラッツは、ンゲジで露天掘りと地下鉱山の両方を運営している。鉱石を精錬するためのセルース冶金施設(SMC)は、鉱山の北77kmにある。ジムプラッツはまた、SMCのハートレイ・プラチナ鉱山も所有している。

ジムプラッツは1998年にデルタ・ゴールド社により設立され、デルタのプラチナ鉱業権を引き継いた。1999年5月に同社は、選鉱機および溶鉱炉を含めたハートレイ・プラチナ社とムホンドロ・プラチナ合弁会社における権益をBHPから購入した。ジムプラッツは、2001年にンゲジのSMCプロジェクトを開始し、最初の転炉マットを2002年4月に輸出した。

2001年にイムプラッツは、南アフリカのABSA銀行との合弁会社を設立して、デルタからジムプラッツ株の30%を取得した。イムプラッツは当時のマクウィロ・プラチナ社における30%の直接株だけでなく、ABSAに対して15%の新株引き受け権を保有した。残りの70%はジムプラッツが保有した。2002年8月にイムプラッツは、オリオン・ゴールド社からジムプラッツ株の21%を取得、2003年6月にはABSAの15%の株を購入した。続いてイムプラッツは、ジムプラッツの少数株主に対し無条件の現金オファーを提示した。

少数保有者からの購入と、2006年のジンバブエ・プラチナ鉱山社(以前のマクウィロ・プラチナ社)株30%の売却時に発行されたジムプラッツの1490万普通株を受け取ったことで、現在イムプラッツは87%の株を保有している。

ジムプラッツは2001年12月にンゲジ露天掘り鉱山で生産を開始した。しかし露天掘り請負業者の採鉱コストが増加したため、露天掘りの比率を下げて、従来方式を用いたポータル2地下鉱からの採掘に切り替えた。

2006年5月のジンバブエ政府との協定署名に従い、ジムプラッツは、同社の長期間にわたる拡大計画の始まりであるンゲジ拡大フェーズ1プロジェクトの承認を発表した。このプロジェクトは、地下採鉱操業と残りの露天掘り操業の入れ替えの到来を告げるものであった。3億4000万米ドルの投資によってンゲジでの2つの新地下鉱山(ポータル1とポータル4)の開発が可能となり、さらに年間150万トンの新しい選鉱機設備の建設が行われた。プラチナの生産は、2009年時点での9万オンスから、2010年までに年間マットにおいて16万オンスにまで向上する。

国内の所在地

Block B (Green), Emerald Park, 30 The Chase (West), Emerald Hill, Harare, Zimbabwe;
Telephone: +263 (0) 4 332 590-3
Telefax: +263 (0) 4 332 496

製品・サービス

白金族金属の探鉱と生産

従業員数

1,997名

財務情報

財務成績のまとめ

市場シェア

ジムプラッツは、ジンバブエで最大のPMG埋蔵量を保有している。ジムプラッツの埋蔵量(実績確定および推定)は2億1740万トンで、うちミモザが3320万トン、ウンキが4840万トンである。グレイトダイクでは4ヵ所の地層がPGMとベースメタルを埋蔵している。これらはウェザ地層(ミモザ:アクエリアス、イムプラッツ)、セルクウェ地層(ウンキ:アングロ・プラチナ)、ハートレイ地層(ハートレイ、ンゲジ・プラチナ鉱山:ジムプラッツ)、ムセンゲジ地層である。ハートレイ地層は、ジンバブエにおいて分かっているPGM資源の85%を含む最大のPGM埋蔵をもつ。

事業目的

「株主、従業員およびジンバブエの利益のため、さらなる利益を創出する一方で、年間百万オンス以上のプラチナ生産をもつ最良のプラチナ会社であること」

ビジネスモデル

「ジムプラッツの利益は2009年度に大きく変わった。低コストの地下鉱石生産への本格的な転換と処理能力の最適化は、ほとんど完成している。この再編によって会社は、もっとも低価格のプラチナ生産者の1つになった。われわれが目標としたレベルまで原価構成を下げ、実現したバスケット価格で利益をえている。」

「しかし2008年に商品価格が劇的に落ち込んだことで、いまジムプラッツには1億4000万ドルの負債があり、短中期的に注意深く経営を行う必要がある。ジムプラッツは、ジンバブエで国際レベルの採掘作業法を開発した。途切れることのない投資環境でさえあれば、この拡張計画を実施し続けることで、ジンバブエの再生と成長に貢献できることをはっきりと示した。」

株主・所有権益

株主構成

Ten largest shareholders

政府との関係・社会貢献

ジンバブエの投資環境、特に鉱山分野は不透明で分かりにくい。ジンバブエのローカル・オーナーシップ法案は2007年9月後半に国会を通過し、外資系企業の51%の現地化が目指している。ジムプラッツは現地化の目的を支持し、その要請に従うべく努力することを約束している。その後ジンバブエ鉱山・鉱産物改正法案が撤回され、政府は関係者に意見を求めた。2009年11月に政府は、外資系企業に対して、過半数の株式を強制的にジンバブエ黒人に割り当てさせる法律を導入するつもりであることを発表した。2009年11月5日に正式に公表された法案にしたがい、50万米ドルを超える価値のある外資系企業は60日以内にジンバブエ黒人に51%の所有権を移転するよう求められた。法案によると「60日の期間内にジンバブエ先住民に51%の支配権譲渡手続きを始められない企業は、次の30日以内に、この法規の公布日から6ヵ月以内でどのように法的整合性をとる予定であるかに関する提案書を提出しなければならない」と述べられる。

ジンバブエの財務大臣テンダイ・ビティはMDC党員であるが、このような政府提案については承知していないと述べ、次のようにインタビューで答えた。「そんな法律は聞いたことがない。閣議で協議したものでもない。推測でコメントするのは非常に難しい」。

2006年5月、50年の寿命を持ち年間100万オンスの安定生産が可能なプラチナ鉱山に関して権利を保証する、2つの採鉱許可について画期的な合意を、イムプラッツはジンバブエ政府と結んだ。この合意でジムプラッツは、エンパワーメント・クレジットおよび現金を見返りとして、5100万オンスに上る会社のプラチナ資源権益の36%を放出した。この合意はジムプラッツに19.5%のエンパワーメント・クレジットと5100万ドルの現金クレジット、あるいは現金の代わりに9.75%の追加エンパワーメント・クレジットを保証している。

2009年にジムプラッツは新政府に対して、これまで政府が同社と約束したすべての事柄を明確にするよう働きかけた。それには、2001年に政府が約束した余得税(APT)の免税が含まれる。アレックス・スチュアート・インターナショナルLLC(ASI)社による子会社の監査後、ASIはジンバブエ準備銀行に対し、ジムプラッツには多額の未払いAPTと、支払い遅延に対する罰金と利子を税務当局に支払う義務があることを報告した。ASIの計算では、APT未払いが7000万米ドル、支払い遅延による罰金が7000万米ドル、年間340%の金利による利子が1億2500万米ドル、合計2億6500万ドルとなっている。ASI報告書に基づいて2009年4月にジンバブエ税務当局は、APT未払い分と支払い遅延の罰金が1億4000万米ドルとなるという査定額を発表した。

その会社に対して政府が免除すると約束した税金の支払い要求と、また潜在的な負債計算の両方への異議申し立て後、税務当局はAPT未払いが2300万米ドル、罰金500万米ドル、合計2800万米ドルの修正査定額を発表した。その査定額に対して再び異議が申し立てられ、政府は合意に基づいた義務を履行するよう要求された。この係争には、いまだ結論はでていない。

2009年10月にムガベ大統領はジムプラッツのンゲジ拡張計画について、鉱業部門の枠を超えたプロジェクトによって政府の開発目標を補完していると称賛した。さらに「その業績は、会社と地域社会双方の将来に多大な貢献をなし、ひいては、国民の幸福につながるものであることは疑いない。政府のインフラ開発を支援するこのような事業は、この地域で事業を始めようと考えているビジネスマンに対して、よりよい環境を作り出すのにとても大きな役割を果たすだろう」と述べている。しかしながらその数日後、メディア・情報・広報大臣のウェブスター・シャムは、ビジネスへの取り組みに関しジムプラッツは「自己中心的」だと述べた。

製品開発

ンゲジ・フェーズ1拡張事業は継続中である。ポータル1の地下鉱山開発は完了し、その年の鉱山はフル生産した。ポータル4の開発は、2011年5月ごろに年間200万トンのフル生産量に達する予定である。

ジムプラッツは、2010年の第1四半期までにンゲジ拡張計画のフェーズ2に関する予備調査を終了する。フェーズ2の拡張は年間200万トンの地下鉱山と、同じ能力の選鉱工場、関連基盤から成る。