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tanzaniaExim Bank Tanzania Limited

会社概要と沿革

Exim Bankは民間所有の国内商業銀行である。タンザニアで銀行業務と金融セクターが自由化された1997年8月に業務を開始した。

同行は、世界銀行の商業部門である国際金融公社(IFC、ワシントン)と、民間投資金融を専門とするフランスの政府系金融機関PROPARCOから、資金提携を受けている。この2機関は2003年3月に、Exim Bankの劣後債救済を行った。さらにIFCは職員および管理職の能力開発と、SME銀行業務スキルの最良実施例を伝授して、能力構築のための技術支援を行っている。技術支援の資金は、世界銀行グループとノNorwegian Trust Fund for Private Sector and Infrastructureから提供された。また同行はケニアのPTAバンクから、信用状を確認する大規模な米ドル施設として承認されている。

IFCによると、エクシムバンクは「輸出前作物に対する融資と貿易・金融サービスを中小企業向けに提供することに特化した、タンザニアの革新的な中規模銀行である。中継ぎ役として重要な役割を果たしており、成長見込みが高い」という。

輸入と輸出における信用状(LC)確認に対するクレジットラインをHSBC-USから受けている。このクレジットラインによりExim Bankは、コーヒー、カシューナッツ、綿花を中心とした様々な輸出作物と、ゴマや豆類などの非伝統的な輸出作物のための資金調達・加工・梱包や、農業投入財のための資金調達・流通において、積極的な役割を果たせている。

同行はGlobal Banking Alliance for Women(GBA)のメンバーである。この連合体は、金融サービスに対する女性のアクセスを向上させ、女性による事業の成長を加速化するため、世界中の金融機関が女性企業家の発見とベスト・プラクティスの共有を図っているものである。

Exim Bankはインターナショナル・クレジットカードをタンザニアで発行した、初めてにして唯一の銀行である。またATMモバイルを導入した初めての銀行であり、コモロにExim Bank (Comoros) Ltdを開設して国際化に踏み切った初の銀行である。女性向けの特別プログラムも同行が初めて導入した。現在、国内に16支店、コモロに2支店がある。29機のATMと383のPOS端末を設置している。

国内の所在地

Ground Floor, NIC Investment House, Samora Avenue, Dar es Salaam;
Tel: (022) 2113091; Fax (022) 2121972

製品・サービス

当座預金、普通預金、定期預金、Nyotaジュニア貯蓄プラン、Tumaini口座、女性企業家融資プログラムがある。また同行は、デビットカード、サラリーカード、MoneyGram国際送金、SmartStatements、マスターカード、インターナショナル・クレジットカードを取り扱っている。GBAメンバーとして女性の起業家と個人を支援するため、同行は2つの金融商品を導入した。女性企業家融資プログラム(WEF)とTumaini貯蓄プログラムである。

即時の資金振替を行うため、同行の支店はV-satを通じてオンライン接続されている。また即時の国際送金を可能にするためSWIFTマップに入っている。2004年第2四半期には個人間の送金を安く手軽に迅速に行えるように、付加価値サービスMoneyGramを導入した。

従業員数

267 名

財務情報

同行の利益は、2007年の87億タンザニアシリング(TZS)から2008年には105億TZSに成長した。預金高は、2007年の2964億TZSから2008年には3677億TZSに24.04%増加した。融資ポートフォリオは、2007年の1622億TZSから2008年には2012億TZSに成長した。

単位:100万タンザニアシリング(TZS) 2008
総資産 478,429
総預金 367,69
総ローンと貸出金 201,240
株主資本 36,884
税引後利益 10,528

市場シェア

Exim Bankは資本金5億米ドルであり、タンザニアで事業を行っている商業銀行のトップテンのうち、第6位に位置している。

事業目的

「国際標準のサービスを提供し、タンザニアの革新的な銀行でありつづけること。中規模禁輸機関のリーダー銀行としての現ポジションを強化し、支店網を拡大することを目指す。」

ビジネスモデル

「顧客サービスの質を向上させることで過去数年間に達成した成長をさらに上回り、商品の革新力を増大し、顧客ニーズに合わせて個別化商品を提供し、商品の適正価格を継続し、小売業者の預金の強化と拡大に努める。

貸付機会が増加した結果、民間セクターへの融資が拡大している。このような高成長により、タンザニア経済におけるビジネス環境の改善と金融サービスの提供がもたらされている。Exim Bankは以下のビジネスセクターに対する貸付機会の増加を活用している:
製造業(23%)、貿易・通商(21%)、農林水産業(15%)、運輸・通信(12%)、観光産業・ホテル・飲食業(9%)、小売・ビル建設(9%)。

さらに前進するためExim Bankは、リテール部門を強化する。銀行業界の動向分析によると、大多数の銀行がリテールビジネスとSME顧客に重点をシフトさせている。Exim Bankは顧客満足度を重視しており、リテールビジネスと法人レベルで顧客ニーズと期待に応えるべく、いくつかの革新的な新商品と新サービスを導入する予定である。これらの商品とサービスは、既存の商品ポートフォリオを補完するとともに、銀行業務において顧客の選択肢の幅を広げるように設計される。

コア事業に必要な資金を調達するに際しての国内資源制約と、資金をめぐる銀行間の競争激化を考慮して、Exim Bankは資金源の多様化戦略を採用する。」

株主・所有権益

3名の取締役が同行の発行済み株式資本の60%を平等に所有している。

政府との関係・社会貢献

Exim Bankは政府の経済プログラムを最前線で支援している。例えば、輸出入金融においてニッチマーケットを開拓した。この分野における専門知識により、国内業者と輸出入業者を結びつけることを目的とした、特殊な商品が開発された。コーヒー、カシューナッツ、綿花を中心とした様々な輸出作物と、ゴマや豆類などの非伝統的な輸出作物のための資金調達・加工・梱包を積極的に支援している。また農民向けに、肥料その他農業投入財確保のための貸付を行っている。

大多数を占める低所得者層に向けて貸付サービスを開始した。中小企業向けの輸出前作物用融資と貿易・金融サービスを専門としており、農業投入財ファンドを管理する専門機関として利用されている。

政府は銀行事業・金融機関法1991 Cap 342(BFIA’91)を廃止し、代わって銀行事業・金融機関法 2006(BFIA’06)を施行した。BFIA’06は、BFIA’91と同様に、タンザニア国内で銀行業務を行う銀行と金融機関に対し、タンザニア銀行(BoT)がライセンスの供与、停止、無効の権限を有することを認めた法令である。

BFIA’06によると、BoTは申請者に対して以下を考慮して審査を行わなければならない。
(i) 方針、手順、内部コントロールは、サービスの不十分な地域の経済活動に対する健全な融資を促進するように設計されていること、
(ii) 人材の訓練と雇用プログラムは、金融セクターの専門性を促進することを目的としていること、
(iii) BFIA’06の目的を順守するため、BoTが適当と判断したその他の事項。

最初の2項目は明白であるが、第3項にはある程度BoTの裁量が存在するため、申請の際、金融機関はBoTからの幅広い質問に答えられるように準備しなければならない。

BFIA’06では、新しい概念であるライセンスの一時停止が導入された。以下の場合、BoTはライセンスを一時停止する権限を有する。
(i) 銀行または金融機関が資本要求事項を満たしていないと判断された場合、
(ii) 銀行または金融機関の業務が預金者の利益を損なう方法で行われていると判断された場合。

最初の項目は明白であるものの(資本維持の必要事項を満たしているか否か)、ライセンス発行の場合と同様に、ライセンスの取り消しを正当化するだけの状況判断に関するBoTの決定権には、ある程度の裁量的解釈が許されている。

BFIA’91では、タンザニアで銀行を設立するには最低10億タンザニアシリングの資本を集める必要があった。BFIA’06ではその額が大幅に引き上げられ、銀行業務ライセンスの申請者は少なくとも50億タンザニアシリングの最低自己資本を常に維持する必要がある。資本準備金に関する付加的要求事項として、BFIA’06は、すべての銀行は常に以下を満たす必要があると定めた。
(i) 総リスク加重資産額とオフバランスシート・エクスポージャーの、少なくとも10%の自己資本、
(ii) 同リスクの少なくとも12%の総資本、
(iii) 少なくとも最低現金需要に等しい、減損されていない資本金。

BFIA’06では、銀行と金融機関が被るリスクレベルを減じるため、新しい条項が導入され、顧客の信用リスクと関連者取引(connected lending)が制限された。銀行と金融機関は、自己資本の5%以上に相当する金額を1人の人間に貸し付けてはならない(小規模金融の場合は3%)。ただし(i)タンザニア政府が保証する場合、(ii)現金または現金類の担保がある場合、(iii)国際的な一流銀行が保証する場合、(iv)タンザニア政府またはBoTによるセキュリティー項目に照合している場合には、それ以上の融資も例外的に行われる。また新法は、関係者に供与される貸付額の限度を設定する権限をBoTに与えている。

銀行と金融機関の監督を強化するため、BFIA’06は銀行と金融機関の監督、調整、統制、審査を行う権限をBoTに与えた。

製品開発

2009年4月にExim Bankはタンザニアのザンジバルに支店を開設した。Mbeya、Iringaにも支店がオープンする予定であるほか、ダルエスサラーム(Ubungo、Buguruni、Kariakoo)にもさらに3支店が開設される計画である。

2009年9月に同行はジブチに支店を開設すると発表した。現在BoTの承認を待っている。