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sudanGum Arabic Company (GAC) ゴムアラビカ

会社概要と沿革

スーダンはアラビアゴムの世界最大の生産国である。スーダン、主にhashabで生産されるゴムはすべて輸出される。50年代から90年代初頭にかけてスーダンのゴムは、世界のゴム取引の80%を占めていた。50年代から60年代において輸出量は年間5万トンであったが、80年代後半には2万5千トンに低下した。以降、平均2万5千トンとなっている。

アラビアゴムの輸出販売は、原料輸出におけるGum Arabic Company(GAC)の独占という特徴がある。1969年にMinister of Supply and Internal Tradeが設立したGACに、アラビアゴム原料の独占輸出権を与えたのである。その後、生産者に対する技術サポートは農林省のNational Forestry Corporationに移管された。

GACの輸出の多くを占める高純度製品は、GACの「国際代理店」である、独占契約を持つGACの販売代理店を通じて輸出される。この国際代理店の4社が、GACの輸出の推定70%を購入する。彼らは加工設備を持ち、加工済みのゴム(通常パウダーもしくはドライスプレー)をヨーロッパ、アメリカの大手菓子、飲料メーカーに販売する。

ポートスーダンにおいてKhartoum Gum Arabic Processing Company (GAPC)が、装備の整った研究所と倉庫を設置しており、輸出品の品質検査を担当している。GACが60%出資する同社は、港で近代的な加工工場を操業しており、注文に応じてパウダーや荒挽きゴムを供給している。

国内の所在地

Khartoum, Sudan; Tel: + (249) (1) (83)-462111, 461960; Fax: + (249) (1) (83)-467923, 461960

ゴム生産はKordofan地方で49.3%、Kassala地方で24.4%、ダルフール地方23.4%、白ナイル青ナイル地域で2.9%。

製品・サービス

GACはkordofan (hashab)アラビアゴムおよびtalhaゴムの世界的な購買、加工、輸出業者である。

従業員数

約 500 名

財務情報

年間売上: 5千万ドルから1億ドル。

市場シェア

GACは、1969年から2009年6月まで、スーダン政府よりアラビアゴム原料の輸出独占権を与えられてきた。2009年6月、バシル(Omar Al-Bashir)大統領はGACの販売・輸出独占権を取り消す裁定を発表した。

事業目的

GACの目標は次の通りである:外貨収入を最大にするためゴム取引を運営する。ゴム生産者に収入の公平な取り分を配布する。輸入業者とユーザーにより良いサービスと品質を提供し、グローバルマーケットの信頼を強化する。関係者と協力して生産を最大化し、植物資源を保護し、マーケットの必要を満たす。GACの加工業を確立するためFSを行う。ゴム購入を最大限自己資金で行い、銀行システムへの圧力を緩和する。一元的な課税により国家収益を増やす。国民にアラビアゴム部門への投資を促す。

ビジネスモデル

GACは顧客の要求、期待に合致する最高品質のアラビアゴムを供給することを目指し、アラビアゴムの生産者をサポートしている。ワインクーラーのような新飲料の開発、新菓子コーティング、高ファイバー飲料、パウダーおよび他のゴムとのシナジー、研究の成果であるアラビアゴムを使った新商品の開発を行う。最近アラビアゴムを使用した菓子コーティングとリソグラフィー技術の特許が認められ、本製品のさらなる研究のための資金が国際援助団体より供与されている。

高度な品質管理および評価、選別、精製作業の導入は、生産地より直接供給されるアラビアゴム商品を標準化させ、効率的なゴムの加工とゴムの詳細な等級付けを可能にしている。GACは、アラビアゴムが自然で有機的な食材であることを強調している。我々は今まで商品を生で取引していたが、異なる形で提供しようとしている。当社はアラビアゴムをパウダー状に加工する工場に投資している。我々は、国際標準に合致する加工工場を定評のあるヨーロッパの企業と協力したいと考えている。販売については、アラビアゴムを取扱うヨーロッパ企業との合弁で運営できれば理想的である。また、コスト削減と既存の販売チャネルの活用によって、スーダン国内での需要も喚起したいと考えている。

株主・所有権益

GACの61%株式が約5000人のスーダン株主により所有され、スーダン政府が30%、組合が10%を保有している。

政府との関係・社会貢献

1969年、Minister of Supply and Internal TradeがGACに、アラビアゴム原料の輸出について独占権を与えた。GACに独占権を付与した目的は、国家の外貨収入を支えるため国際レベルで市場支配力を行使すること(すなわち価格優位性を得るため輸出制限をすること)であり、これはスーダンの世界市場での高いシェアにより正当化された。また他に (a)最低価格政策、およびゴム生産開発プログラム(水、苗木、研究サービスなどの供与)によって、生産を保証し生産者を保護すること、および(b)ゴム樹木の育成を政策的に促すことを通じて環境を保護すること、であった。

GACの経営に関するスーダン政府の関与は非常に強い。GACの取締役会は通産省の次官が議長であり、National Forest Corporationの総裁、スーダン中央銀行の頭取およびSudan Farmers Unionの代表により構成される。

課税は地域において徴収される。現在、1トンあたり200~400USドルといったところである。追加課税は、GAC、その他加工業者、そして、加工施設のあるハルツームとポートスーダンへの輸送の際に輸送業者から徴収される。加工業者および輸送業者は、いくつかの課税は違法だと主張している。

15年間の本セクターの主要な政策の変更の影響は、次の通りである:1990年から1992年までの間GACの独占権が撤回されていたが、この期間に業者や銀行がアラビアゴムを入札市場で購入し、国内需要は高く、生産者が輸出価格から多くの取り分を受け取った。1992年末にGACの独占利権が再導入された。2002年に大統領令が可決され、ゴム生産回復のためにアラビアゴムの取引業者の数を増やすという目的で、再度GACの利権が撤回された。3ヶ月後、議会は大統領令の支持を拒否したが、2003年および2004年に投資省が12のゴム加工業者に免許を与えた。この中には、GACの4つの国際代理店が入っており、ヨーロッパや米国の製造ラインへゴムを安定供給するため、彼らはスーダンに加工設備(精製グレード品製造のための圧搾設備)を設置した。

40数年の間、スーダンゴムは世界市場において次第にシェアを失っている。シェアの低下は第一に、GACが設定した不十分な国内価格と輸出価格によるものである。農家に対する低い価格は生産の中断をもたらした。輸出価格と供給量の激しい変動によりユーザーは他のゴムの供給元(チャドとナイジェリアが大生産国としてあらわれた)、および合成代替物に移っていった。最近はGACは、輸出在庫が過剰になり財務が悪化している。
2006年11月1日に経済閣僚委員会は、通産省にGACの輸出独占利権を終結するよう命令した。2009年に独占権は終結した。

製品開発

特記すべき事項はない。