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southafricaImpala Platinum Holdings Limited (IMPLATS)

会社概要と沿革

Impala Platinum Holdings Limited (Implats)はプラチナと白金族金属(platinum group metals: PGMs)の主要生産者である。Implatsは、JSEに一部上場しており(IMP)、LSEには二部上場(IPLA)している。 また、NYSEにおいて、スポンサー・レベル1・ADRプログラム(IMPUY)を通じても取り引きされる。 このグループは世界で最も効率的かつ低コストでのプラチナ生産企業の一つである。

Implatsは、白金族金属を含むものとして世界で最も重要な二つの鉱体に鉱業権益をもっている。
南アフリカのBushveld Complex:Leeuwkopプロジェクト、Marula Platinum、Two Rivers Platinum
ジンバブエのGreat Dyke:Implats経営のZimplatsとMimosa Platinumの権益を保有

南アフリカのBushveld ComplexとジンバブエのGreat Dykeにおいて操業することにより、グループは特筆すべき2億3700万オンスのプラチナの資源量(埋蔵量も含め)を誇る。Implatsグループには4つの業務の柱がある。すなわち、managed mine-to-market operations、managed mine-to-market projects、non-managed mine-to-market operations、およびImpala Refining Services (IRS)である。

1960年代の初頭から半ばに成功を収めた掘削と鉱脈探査プログラムに続き、Rustenburgの北地方において、当初年産能力10万オンス規模のプラチナ鉱山で採掘が始められた。最初の発破は1967年6月3日で、1968年11月にはBafokeng Tribe (現在のRoyal Bafokeng Nation)が主に所有する2万7000エーカーの土地のリース契約が結ばれ、Implatsグループを代表的事業であるImpala Platinum となった。

法人の沿革としては、Bishopsgate Platinum Limited社(Impala Platinum Ltdはその全額出資子会社であった)が、1973年1月26日にJSEに上場され、1978年10月19日に、Impala Platinum Holdings Limited (Implats)へと名称変更された。

1990年に、ImplatsはWestern PlatinumとEastern Platinum (あわせてLonplatsと呼ばれる)の所有権を実効的に取得した。1995年にLonplatsとの完全合併の合意に達したが、ヨーロッパ連合(EU)にブロックされ実現しなかった。 1998年にImplatsの余剰精錬能力を資本化するためIRSが設立された。

2000年から2004年の間に、ImplatsはMarula Platinum設立のために更なる鉱業権を取得した。また、ジンバブエのオペレーション(ZimplatsおよびMimosa)で戦略的な株式を取得し、Two Rivers Platinumプロジェクトを開発するために当時のAvminグループと共に合弁事業を行った。BarplatsとLonplatsの株式は売却された。

黒人経済エンパワーメント取引の交渉が2006年と2007年の間に行われ、Implatsが将来のロイヤリティーを前倒しでRoyal Bafokeng Nation(RBN)に支払い、今後の支払いを免除するという契約がRoyal Bafokeng Holdings (Pty) Limited (RBH)との間で成立した。

国内の所在地

Head office, 2 Fricker Road, Illovo, Johannesburg, South Africa; Telephone: +27 (11) 731 9000; Telefax: +27 (11) 731 9254

製品・サービス

Implatsはプラチナなどの白金族金属(PGMs)、およびニッケル、銅、コバルトの採掘、精錬および販売を行っている。

Impala Refining Services (IRS)は、Impalaの余剰精錬能力を用いてmine-to-marketの様々なグループ事業で生産されるマットや濃縮物、また第三者企業から購入した原材料の加工を手がける。また、他企業からの依頼により有料で精錬を行っている。Implatsは世界最大の自動車触媒リサイクル業者の一つである。

従業員数

南アフリカに4万8000人、ジンバブエに7,000人の従業員がいる。

財務情報

2008年度にImplatsは、191万オンスのプラチナと364万オンスの白金族金属 (PGMs)を生産した。2009年度にはImplatsは170万4000オンスのプラチナ(342万8000オンスのPGMs)を生産した。2009年の会計年度の売り上げは前の年度に比べ、376億ランドから261億ランドへと31%下がった。

オペレーション統計

市場シェア

南アフリカは2007年に500万オンスのプラチナと800万オンスのPGMsを生産し、プラチナとPGM生産において世界首位である。Implatsは南アフリカ、また全世界でも2番目に大きいPGM生産企業であり、世界のプラチナ生産量の約25%を産出している。

事業目的

「同業他社と比べて株主にすぐれたリターンを提供し、世界最良のプラチナ生産企業となること」

ビジネスモデル

「私たちが考える6つの主要な戦略的要素への継続的なコミットメントを通じ、2008年においては、成長局面からキャッシュ保全局面への戦略的シフトを実施した。6つの要素とは、安全性の確保、資源ベースと生産規模を発展させること、コストリーダーシップを発揮すること、資本の効率的な活用、従業員との包括的な契約の改善、バランスシートを管理することである。 前の数年と同様に、4つのキー領域(鉱山の探査、有機的成長、会社合併、リサイクル業務)によって、生産規模と資源ベースの拡大の機会がもたらされるであろう。」

「有機的および再生原料を加工する能力をもつImpala Refining Servicesは、ビジネス全体に、特に会社の成長という観点から見て、大きな意義を持っている。オフテイク協定を通じて潜在的な会社合併に対するレバレッジを行うことができ、また独立したIRS契約を通じて価値のある提案を見つけることができる。」

「私たちは第一線の白金族金属生産企業であるというコアのミッションに引き続きコミットし続ける。白金族金属は私たちの長期の世界的戦略の基礎を形成する。」

「Implatsグループは8つの主要な戦略的なパフォーマンス領域を設けている。我々の従業員の安全と健康、自然環境へのケア。すばらしいスキルと能力を持った人材を採用すること。鉱山操業による一定の量・グレードの鉱物の効率的な生産の実現は、会社の売上と収益を維持するために必要不可欠である。我々のリソースである、従業員、鉱産資源、資金、機械、消耗品、設備、エネルギー、水、情報や知識などを効率的、効果的に活用すること。また市場の需要がある分野に成長の軸を合わせていくこともグループの総合的な戦略に不可欠である。したがって、鉱物資源の強力な管理を維持し、有機的成長、買収、リサイクリングと探査、優先度の高い成長オプションの適切なポートフォリオミックスを組んでいくことが重要な焦点である。 全てのプロジェクトに対して、与えられた時間と予算の中で成果を出すことはグループの将来を見通すうえで不可欠である。私たちは、ターゲットプロジェクトの達成を可能にするポートフォリオ、リスク、およびプロジェクト管理に焦点を合わせながら、必要とされる業務を補強し続ける。 ビジネスの金融資産価値を保全する鍵としてキャッシュ管理に焦点を合わせ続ける。また、私たちの社会開発プログラム、コミュニティーエンゲージメントイニシアチブ、および政府との関係は、これから将来的な会社の持続可能性を維持するために主要な焦点である。」

株主・所有権益

最大株主は13.4%の株式を保持するRoyal Bafokeng Nationである。従業員の98%は従業員株所有プログラムを通じてグループの3%の株式を保持する。 また、グループにおける個々の鉱山にも、エンパワーメント株がある。

主要な子会社と合弁事業

政府との関係・社会貢献

南アフリカ鉱業部門広域社会経済エンパワーメントチャーター(Broad-Based Socio-Economic Empowerment Charter for the South African Mining Industry)は2002年に閣議で承認された。このチャーターの数値目標には以下のものが含まれる。歴史的に不利な立場に置かれていた南アフリカ人が5年以内に鉱山の15%以上を所有すること。また5年以内に歴史的に不利な立場に置かれていた南アフリカ人が下級・上級管理者の40%を占めるようになること。女性の所有比率を10年以内に26%、参加を5年以内に10%とすること。

鉱物・石油資源開発法(Mineral and Petroleum Resources Development Act: MPRDA、2004年)は、南アフリカ国家にすべての鉱産資源の管理権を与えた。鉱物に関するMPRDAに基づく許認可には4つの主要なものがあり、すなわち踏査権、試掘権、保有権、および採掘権である。

南アフリカの鉱山企業は28%の標準税率で法人税を課税される。さらに、二次税金として、他の南アフリカ企業から受け取った配当と比較して株主に支払われた配当の余剰分に対して10%が課税される。株主に支払われた配当に対しては他の税金や源泉徴収税は課されない。法人事業税は、すべての収入、およびキャピタルゲインの50%から、控除可能な営業経費と資本支出引当金を差し引いたものに対して課税される。控除可能な支出には、実際に発生したリハビリテーション支出と、承認されたリハビリテーション・トラストへの年次拠出金が含まれる。

探鉱と資本開発費用は以下の通り扱われる。すべての探鉱と資本開発費用は生産初年度まで繰り延べされる。その後、累積された探鉱費用とすべての将来の探鉱費用が、南アフリカ歳入庁の決定により、全額もしくは年賦で控除される。生産開始年とその後、シャフトシンキング、鉱山設備、および鉱山開発ための累積された、また将来の年次的な資本支出は、この資本支出を考慮する前の採掘による課税所得額まで控除可能である。以前に資本支出引当金に含まれていた資産処分による収益は、まだ控除されていない資本支出からまず控除され、その後、課税所得に全額含まれる。そのような収益はキャピタルゲインとはならない。

現在、南アフリカ政府は、鉱業チャーターに対して5年ごとに義務づけられているレビューを行っており、2009年10月に完了する予定である。この間、鉱業部門のCode of Good Practicesが官報に掲載された。2008年の鉱物・石油資源ロイヤリティー法 (Mineral and Petroleum Resources Royalty Act: MPRRA)の施行は、当初2009年5月の予定だったが、2010年3月に延期された。2009年3月31日に全ての利害関係者に対して選鉱戦略が開示された。

協議が不足していたことから、Code of Good Practicesには大きな不満がもたれている。さらに、鉱業チャーターが、鉱業部門の26%が2015年までにBEE主体によって所有されるべきであると述べているのに対して、2009年の官報に掲載されたコードにおいては、BEEを遵守していると見なされるためには、その26%の所有権が債務フリーであるべきこと、またこれが2年以内に実現されるべきであることが示唆されている。

2009年2月に、Trevor Manuel財務大臣は、2008年の鉱物・石油資源ロイヤリティー法の施行を、鉱業における失業拡大を緩和するために2010年3月まで延期すると予算スピーチで発表した。同法は、精錬・非精錬を問わず、鉱産資源の取引に対して、鉱産資源の採掘者が国庫にロイヤリティーを支払うことを定めている。

製品開発

Implatsは2012年までに年間230万オンスのプラチナを産出するという目標を設定している。Eastern Limbオペレーションにおけるフル生産への立ち上げ、ジンバブエの鉱山の拡大、2007年前半のAfplatsの獲得、および精錬請負と再生のビジネスを更に成長させることにより、グループの生産を将来的に成長させることができる。

Impala Platinumにおける10億ランドの規模の溶解施設拡大はガス清浄装置の発注をもって終了した。初期の指標によれば、このプラントにより全体的な回収率は約0.5%改善されるであろうと見込まれる。古いシャフトは寿命が来ており、新しい世代の、より深いレベルのシャフトに交換される予定である。具体的には16番、17番、20番シャフトである。

2011年度に20番シャフトの使用が始まり、続いて2013年に16番シャフトによる生産が開始する予定である。