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namibiaNamdeb

会社概要と沿革

Namdebの前身であるConsolidated Diamond Mines (CDM)はデビアス社の完全子会社だったが、1994年にナミビア政府とDe Beers Centenary AGのイコールシェアによるNamdeb Diamond Corporationとして再編された。CDMは、ナミビアのダイヤモンド鉱区(Sperrgebiet)におけるさまざまなコンセッションを取得するため1920年に設立された。1929年にCDMはデビアスに吸収された。デビアス・グループはダイヤモンド原石の世界市場を支配した。セシル・ローズ等によって設立されたデビアスは、アーネスト・オッペンハイマーにより1917年に設立された、「オッペンハイマー帝国」または"greater group”とも称されるAnglo American Corporation of South Africa (Anglo)に統合された。

ダイヤモンドはドイツ領南西アフリカ(現ナミビア)沿岸部で1908年に発見された。探鉱および採鉱の権利は独占的にドイツの企業に与えられた。ドイツはダイヤモンド公団を結成し、生産とマーケティングを規制した。1915年、南アフリカは南西アフリカを侵略し、ドイツ軍に勝利することで、この地域のダイヤモンド利権をドイツから奪取した。

(ナミビア政府との)共同所有になってからNamdebはダイヤモンド採掘を継続して行い、ナミビア市民の雇用を生み出してきた。その収益は、ナミビアの社会的、物的なインフラの構築において中心的な役割を果たしている。

Namdebの採掘によるすべてのNamdebダイヤモンドは、ダイヤモンド国際市場に転売するためNamibia Diamond Trading Company (NDTC)に販売される。

国内の所在地

Head Office, Tenth Floor, Namdeb Centre, 10 Dr Frans Indongo Street, Windhoek, Namibia;
Telephone: +(264) 61 204 3333
Telefax: +(264) 61 204 3334

同社は以下の鉱区の採掘権を保持している。

オレンジリバー採鉱権:オレンジ川に沿って採鉱エリア1の境界線から内陸に約50kmの範囲
アトランティック1採鉱権:大西洋の中央大陸棚の部分を包含する、採鉱エリア1の境界から海岸にむけて約65kmの範囲
採鉱エリアNo.1、Bogenfelsおよびエリザベスベイ採鉱権:南はオレンジリバーから北はリューデリッツまで、大西洋岸から約5.5kmの地点から内陸に約20~35kmの範囲
ダグラスベイ採鉱ライセンス:北はリューデリッツから南は緯度26度線まで、大西洋の高水位標から約15km内陸の範囲。

オラニェムントの町は採鉱エリア1とオレンジリバー採鉱を行っている。また物流拠点でもあり、De Beers Marine Namibiaのクルーの交代管理を行っており、ほとんどのNamdeb従業員の住居もここにある。ウィントフックにあるNamdeb事業所はエリザベスベイ(E/Bay)の採鉱を行っている。

製品・サービス

ナミビアにおけるダイヤモンド鉱業、および分類、切削、研磨などの関連事業。OkahanjaとNamGemはNamdebの100%出資子会社で、Diamond Trading Company (DTC) Internationalにより供給される最高品質の宝石の切削、研磨を1999年以来行っている。

Namdeb社会基金(NSF)により企業の社会的責任(CSR)プログラムが行われる一方、Namdebの100%出資によるOshipe開発基金は、国の商業、ビジネスへの投資を通じて起業家や中小企業の発展を促進することを目的としている。

同社は病院や小学校を運営している。

従業員数

Namdeb、De Beers Marine Namibia (DBMN)、NamGem、NDTC で3,000人を雇用。

財務情報

2009年1月から6月のダイヤモンド生産は前年の上半期に比べて60%減少した。2008年の100万カラット超に比べ、生産は40万カラットに留まった。2008年には210万カラットの採掘があったが、販売量は161.1万カラットとなり、世界的な購買力の減少と2008年比によるダイヤモンド輸出量30%の減少が理由とされる。

しかしNamdebは、2007会計年の1億4,300万ナミビアドルに比べ、2008年12月30日付の純利益は226.5%増の4億6700万ナミビアドルであると発表した。ダイヤモンドの売上は2007年の450万ナミビアドルに比べ560万ナミビアドルと、24%増であった。これは第3四半期までの需要によるものである。しかし売上高は第4四半期では大幅に低下し、2009年にも悪化状況は続いた。

デビアスは業績回復に関して「慎重ながらも楽観的」な姿勢をみせているが、ダイヤモンドの推定売上は2009年の第6回までのサイトにおいて15億USドルであり、2008年の第2回までのサイトにおける19億USドルに大きく後れをとっている。

ダイヤモンド精製
Namdeb 2,122 2,176
陸上 1,067 999
海上 1,055 1,177

市場シェア

Namdebはナミビア全体のダイヤモンド生産量の85%以上を供給。ダイヤモンドは輸出収入の基軸であり、輸出収入の40%、政府歳入の7%、GDPの10%超を占める。

運営企業 2008年に精製されたカラット 000s
Debswana 32,276
Namdeb 2,122
De Beers Consolidated Mines Ltd 11,960
De Beers Canada 1,640
Williamson Diamonds Ltd. 134

事業目的

世界有数の沖積ダイヤモンド鉱山会社としての地位を維持する。

ビジネスモデル

2008年末以来の世界的な経済危機のため、Namdebでは同社の鉱山事業における新たなビジネス環境評価を行っている。この期間の取り組みとして、運用コストの削減、キャッシュフローの最大化、および従業員への影響緩和が挙げられる。さらにNamdebは、クライアントの要求に沿うよう2009年の採掘計画を改定し、発展する市場の需要を満たすために生産を変更した。景気回復が始まる時期には事業を拡大できるよう積極的な取り組みを行っている。

こうした背景から、Namdebは今年度の事業および資本コストを15億USドルに削減するための計画を推進した。また、2009年4月第2週に施行された3ヵ月の生産中断期間を終了し採掘を7月中旬から再開。従来の土地で従事する従業員のシフトパターンを減らし、土地および海洋生産予測に順応させる。

Namdebは増加する海洋事業の国際的な需要を満たし、生産と売上高を維持する意向である。Namdebは、宝石生産においても株主の利益に対する貢献を維持する一方で、陸上事業を小規模で分散型の事業体とするよう再配置する計画である。

NamGemはLazare Kaplan Internationalと戦略的パートナーシップを組むことにより、収益性と世界競争において勢いを増している。

株主・所有権益

Namdeb Diamond Corporation (PTY) Limited はナミビア共和国政府とDe Beers Centenary AGのイコールシェアによる所有。

政府との関係・社会貢献

Namdebは鉱山エネルギー省から、2009年11月までロイヤルティーの支払いを保留することを許可されている。これは、Namdebがダイヤモンド売上における世界的な不況の影響から回復できるよう採られたものである。ナミビアのErkki Nghimtina鉱山エネルギー省大臣は、Namdebのロイヤルティの支払いを3ヵ月延期した後、財務業績を評価すると発表した。「我々はNamdebに完全な免除を与えたわけではなく、ロイヤルティの支払いの猶予を3ヵ月設けたのである。支払いが不可能な現状を考慮し手てこのような猶予を与えたが、その後状況が回復しなければさらに3ヵ月間、猶予期間を延長する可能性がある」と大臣は述べた。2009年のNamdebのロイヤルティは約1億2,500万ランド(1,610万ドル)であると予想される。2007年には10%のロイヤルティによる約4億5,000万ナミビアドルが国の財源となり、6億3,300万ナミビアドルが法人税として納められた。

また同社は18億ポンドの負債の「一時的免除」を受けている。5つの銀行から受けた2009年9月までの免除は、デビアスと共にその負債に対する前払い手数料と上乗せ金利を払う必要がある。

Namdebの「崩壊」を防ぐため政府はまた、異例ながらDTCを通さずに在庫の多くをインドのコンソーシアムDiamonds India Limitedに直接売却することを許し、キャッシュフロー問題を軽減した。

ダイヤモンドの売上高は10%のロイヤルティの対象とされる。ダイヤモンド採掘には68.8%の限界実効税率(METR)が課せられており、おそらく世界で最も高い税率である。

製品開発

2007年1月、政府とデビアスは選別・付加価値化・マーケティング契約を新規に締結し、Namibia Diamond Trading Company(NDTC-政府とデビアスの50:50合弁)を設立した。これは「ナミビアに持続的なダイヤモンド下流産業を形成するため、政府とデビアスの取り組みを公式に確認する」ためである。NDTCの目的は、ダイヤモンドを現地加工用にナミビアで販売できるようにすることである。このことにより、ダイヤモンド資源からの雇用創出と価値創造を促進し、ナミビア経済を支援する。

NDTCには、ナミビアのダイヤモンド加工業の成長と、国内の長期的な下流ダイヤモンド産業を活気づける原動力となることが期待されている。その内容とは、ナミビアで世界水準の選別、付加価値化、販売事業を行って、ダイヤモンドから長期的で最大限の価値を引き出すこと;雇用機会を創造して維持し、ナミビアの技術基盤を広げること;ナミビア市民に新しい技術を伝え、能力開発を進める;その他の国際ビジネスのナミビア投資を誘引する潜在的な触媒となことが挙げられる。

選別と付加価値化に加え、Namdebから一定量のダイヤモンドがNDTCによって直接地元の業者に販売されることになる。これは、ナミビアの地元ブランドを創造することが目的である。