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mozambiqueUniversal Leaf Tobacco Company, Inc.

会社概要と沿革

バージニア州リッチモンドに本社を置く Universal Corporation は1918年に創立された、子会社および関連会社を通じて世界をリードする葉タバコの製造加工・販売業者である。同社の収入の大部分は加工タバコ販売および特定サービスの料金とコミッションである。30ヵ国以上で事業を行い、24,000人以上の正社員および季節従業員を雇用している。

第一次世界大戦後、タバコ業界の様相は急速に変化した。1890年のシャーマン法 (Sherman Antitrust Act) によって1911年に American Tobacco Company が解体され、多くの小規模タバコ会社ができた。加えて、軍隊でのタバコの人気の高さと女性喫煙者の増加がタバコ需要を押し上げた。

発展する戦後市場を背景に、バージニア州の J.P. Taylor Company の創始者である Jacquelin P. Taylor は、世界最大の葉タバコを扱う組織を作り始めた。1918年に葉タバコの6販売業者を統合し、Universal Leaf Tobacco Company が誕生した。Gordon L. Crenshaw が1966年に同社の社長になってからは多角化が進んだ。1966年から1980年にかけていくつかの小型の買収が行われたが、同社の最初の多角化投資は、期待したほどの利益を生まなかった。

1987年、ユニバーサル社においていくつかの大きな変更がなされた。Henry H. Harrell が社長に任命され、持株会社 Universal Corporation が創設された。Harrell はユニバーサルの会長兼 CEO となり、会社の中核的事業に焦点を当てた。彼は、世界中のユニバーサルの事業において、現地経営の強化を重視した。すべての地域担当は、ユニバーサルの世界戦略の展開と実行において重要な役割を担うことになった。

Mozambique Leaf tobacco (MLT) は、地域本部である Universal Leaf Africa によって、120,000のタバコ契約栽培農家をもつ農業会社として1996年に設立され、モザンビーク人によるバーレー種タバコの栽培を支援することになった。土地の使用権は国および州の農政当局を通して容易に得られたため、テテ (Tete) 州に会社の基礎を築いた。

同社は、在来の栽培者やこれから栽培を始めようとする者に対して、土壌や葉タバコ生育の技術者を通して、農業投入財や技術的な支援を行っている。MLT は地方のモザンビーク企業やポルトガル企業と長期にわたるパートナーシップを持っている。Joao Ferreria Dos Santos は農業事業を100年以上同国の北部州で行ってきた。(彼との) 協働は90年代初期に始まり、必要な量を供給できるだけのタバコ生産事業にまで発展した。

2003年、MLT はテテ市にタバコ処理工場の建設を開始した。設備容量は6-8ヵ月稼動で年間50,000トンである。ゲブザ大統領は2005年に、モザンビーク史上初めて建設され処理工場の落成式に参加した。

国内の所在地

Estrada Nacional 103, Tete, Mozambique;
Telephone: +252 27000

製品・サービス

主要事業は原料調達・加工・梱包であり、タバコ製品製造業者に熱風乾燥・バーレー種葉タバコを供給することである。ユニバーサルはモザンビークで、バーレー種タバコの加工を行っている。

従業員数

MLTの従業員はモザンビークで4,000人

ユニバーサル(Universal) Leafの統計

事業 2009 2008
会計年度3月31日

株あたりデータを除き、単位は千。
販売その他の事業収入 $2,554,656 $2,145,822
事業収入 209,932 191,513
継続事業の収入 131,739 119,301
正味収入 131,739 119,156
普通株あたり    
基本正味収入 $4.32 $3.71
希薄化よる正味収入 4.32 3.70
配当宣言額 1.82 1.78
Indicated 年間配当率 1.84 1.80
年末での市場価格 29.92 65.53
年末における    
運転資金 $954,044 $1.014,734
自己資本 1,029,473 1,115,631

MLTの実績値
2009年末までに輸出タバコ43,000トンを予定している。2008年は39,000トンであった。2008年のMLTの輸出タバコ生産は1億5,400万ドル。

市場シェア

MLT はモザンビーク最大のタバコ製造者であり、バイヤー、輸出業者である。2008年にテテ州は、14製品の輸出で2億2,770万ドルを得た。MLT のタバコ輸出による収入は約9,000万ドルである。

事業目的

世界第一位のタバコ業者であること。

ビジネスモデル

同社には以下のような経営理念がある。

戦略的提携:

ユニバーサルは関係者すべてに利益をもたらすような、主要顧客との戦略的提携を促進する。製造業者とのこうした提携は、適正価格で一定量を確保することが長期的収益性にとってカギとなる葉タバコ産業に欠かせない。ユニバーサルは、事業を行っている市場において工場が必要とする量を確保するよう努めているが、農民に資金を提供しなければならないことから、コストの増分とバランスをとらなくてはならない。市場が低調なときには、顧客の購入の兆候に応じてタバコの買い付け量を調整し、損失リスクを減らすために関係者と連携して在庫水準を最適化する。

現地経営の強化:

ユニバーサルは主要葉タバコ市場において現地経営の強化を行っている。現地経営を強化することにより、市場の変化を捉え、柔軟な対応ができ、顧客の期待する質の良い、価格競争力のある製品を供給し続けられる。

供給源の多様化:

ユニバーサルは、顧客の支持が得られる限り、葉タバコを1ヵ所の供給源に依存して調達することはできるだけ避け、供給源の多様化に努力する。収穫量によりその比率は変化するが、歴史的に南米は、ユニバーサルが取扱う乾燥バーレー種タバコの25~35%を供給してきた。北米およびアフリカは各々総量の20~30%を供給している。

低価格で良質な生産者:

ユニバーサルの目標は、顧客への高品質な製品とサービスを提供する低価格生産者になることである。コスト効率のいい方法で品質の良い製品を製造することに注力する。ユニバーサルは、良い農業の実践、タバコに関係のない材料の削減、社会的責任などのプログラムのスポンサーにもなっている。

財政面での強み:

ユニバーサルは財務体質が重要であると信じている。なぜなら、それにより会社は事業を効率よく進め、適切な機会には事業投資を行い、顧客需要に合致した会社の財務的柔軟性の余裕ができるからである。会社は信用価値の向上に留意して事業を行う。

株主・所有権益

MLT はユニバーサル・リーフの全額出資の子会社である。

政府との関係・社会貢献

国内でタバコ加工に対する政府許可の取得には次の条件がある。すなわち、最も好ましい土地を使える栽培者は、処理工場を建設し、タバコ業界の巨人であるアライアンス・ワン (AllianceOne International) を操業停止させ、国から撤退させるという条件である。

MLT はアライアンス・ワンの譲歩を引き出すことでそれに成功し、同社の保有していた営業権を取得し、国で最初の Greenleaf の加工工場を2005年5月に開いた。

アライアンス・ワンは、米国の会社ディーモン (Dimon) とスタンコム (Stancom) の合併によりできた。両者ともモザンビークのニアサ州、テテ州、マニカ州の営業権を持っていた。当時、何人かのアナリストは営業権が Dimon から MLT に変わったのはおかしいと述べ、また他は、政府がタバコ工場をモザンビークにつくりたかったためではないかと指摘した。唯一 MLT が加工工場を作るという政府の要請に応えた。その報酬は、政府がアライアンス・ワンから一方的に取り上げた Dimon のシフンデ (Chifunde) の権益であった。

タバコ会社が10年間に及ぶ閉鎖的な利権を持ち、農民あるいは農民団体が契約栽培を行うという姿は、綿業界とよく似ている。2005年に MLT の加工工場が建設されるまで、国産タバコはすべて、生のタバコ葉としてマラウィとジンバブエに加工用として輸出されていた。タバコ製造は最高20%という関税によって保護されている。この税率は平均の10.1%よりかなり高い。農業省はタバコ栽培農家の最低購入価格を決めている。

製品開発

MLT は他のバーレー種・熱風乾燥タバコに業務を拡大するため、マニカ州に新たな栽培地を開拓した。これはまだ開発の初期段階であるが、採算性のあるプロジェクトにもっていく方針である。