Bnp
Paribas
会社概要と沿革
BNPパリバスはヨーロッパの銀行および金融サービスのリーダーであり、S&Pによれば、世界の六大銀行のうちの一つである。このグループは、最大の国際銀行ネットワークの一つを所有し、85カ国でビジネスを展開している。フランス最大の企業で、世界の銀行業の中では5番目、ユーロ領域内では一番(Global 2000 Forbes 2008)、2008年のグローバル•バンク•オブ•ザ•イヤー(The Banker誌)、最も価値ある国際銀行ブランド第7位(Brand Finance 2009年2月)、世界で最も安全な銀行第8位(Global Finance 2009年2月)である。
BNPパリバスは、2000年5月3日のBanque Nationale de Paris (BNP)とパリバスの合併で生まれた。元はCompagnie Financière de Paris et des Pays-BasとCompagnie Financière de Paribasであったものが、Compagnie Bancaireを買収して、1998年にパリバスになった。
Banque Nationale pour le Commerce et l'Industrie (BNCI-1932年創業)とComptoir National d'Escompte de la Ville de Paris (CNEP-1948年創業)が合併して1966年にBNPが設立された。1993年にBNPは民営化された。
1820年代のはじめ、Louis-Raphaël Bischoffsheimがアムステルダムで銀行業を始め、その兄弟であるJonathan Raphaëlが1827年にアントワープに支店をつくり、その後1836年にブリュッセルに落ち着いた。フランクフルトの銀行家Hayum-Salomon Goldschmidtの娘と結婚したことでLouis-Raphaël Bischoffsheimは、1846年にBischoffsheim-Goldschmidt銀行をパリで設立、1860年にはロンドンにも進出した。1863年には、彼が他のヨーロッパ金融業者とアムステルダムに設立したBanque de Crédit et de Dépôt des Pays-Basを統合した。同じ頃、1869年に、Adrien Delahante、Edmond Joubert、Henri Cernuschi等銀行家・投資家のグループがBanque de Parisを設立、その本店をオペラに近い3 rue d’Antin に構えた。
Banque de Paris et des Pays-Basが、19世紀半ばから始まった銀行統合のなかで、1872年に設立された。この新しい金融機関はBanque de ParisとBanque de Crédit et de Dépôt des Pays-Basとの合併によって設立された。
1982年にフランスで、5つの大企業、39の登録銀行、2つの金融会社(スエズとパリバス)を国営化する法律が可決され、Compagnie Financière de Paribas、あるいはパリバス銀行と改名された。その後の4年間は、パリバス銀行は国有であった。Michel François-Poncetが1986年に会長兼CEOに就任し、1986年7月2日に可決した法律によって、1987年に民営化を成功させた。
BNPパリバス•モーリタニア(BNP Paribas Mauritania)は2007年4月に開設された。BNPパリバス•モーリタニアは資本金33億9860万モーリタニア•ウギアの有限会社である。
国内の所在地
Ilot O 91-92 Rue Mamadou Konate, Tevragh Zeina, BP 415, Nouakchott, Mauritania; Tel:(+222)529 63 74 ; Fax:(222)529 64 40
製品・サービス
BNPパリバスには、相互補完的な3分野を主軸にしている:リテール銀行業務、企業および投資銀行業務(CIB)、そして資産管理サービス(AMS)である。
リテール銀行業務には、グループの全リテール銀行(フランス国外の4000支店を含む6000支店)と、個人融資と企業向け設備投資融資に特化した中核ビジネスが含まれる。CIBはグループの成長の牽引車であり、融資ビジネス(専門融資やストラクチャードファイナンス)だけでなく、投資相談や資本市場業務(企業融資、株式債券業務)を行っている。とくに、以下の3つの分野に焦点を置いている。デリバティブ、株式債権市場と企業買収、輸出金融・プロジェクト金融・インフラ金融・商品金融である。
インベストメント•ソリューションは、6つの補完的ビジネス(プライベートバンキング、資産管理、オンライン預金と株式売買、証券サービス、不動産サービス、保険)からなっている。おおよそ60カ国に存在することから、インベストメント•ソリューションのビジネスは、国際的展開を将来の成長と顧客サービスの基盤としている。
BNPパリバス•モーリタニアは、顧客に対し、営業資金や資本から、85の株式市場の世界的ネットワークを通した国際間取引を含むより高度な金融取引にまでいたる、幅広い金融サービス・商品を提供している。
従業員数
20人。
財務情報
2009年の第2四半期の純利益(グループ•シェア)は16億400万ユーロで、前年同期よりも6.6%上昇し、2009年第1四半期と比較すると3%の上昇であった。
グループ連結では99億9300万ユーロの収入を記録し、これは2008年第2四半期より32.9%の上昇である。営業コストの増加を19.9%に抑えたことで総営業収入41億7500万ユーロを達成、これは前年同期比で56.7%の上昇だった。リスクコストの著しい上昇にもかかわらず営業収入の減少は8.6%に抑えられ、税引き前収入は21億7000万ユーロで、2008年の第2四半期より4.6%上昇している。
2009年上半期におけるグループの収入は194億7000万ユーロ(2008年上半期より30.6%上昇)で、グループシェア総収入は31億6200万ユーロ(2008年上半期より9.3%低下)、半年間の普通株1株あたりの利益は2.9ユーロであった。年間の利益率に換算すると11.8%で、2008年上半期では15.8%であった。
百万ユーロ | 06/30/2009 | 12/31/2008 |
---|---|---|
資産 | ||
現金および中央銀行と郵便銀行からの入金予定分 | 50,072 | 39,219 |
ヘッジ目的で使われたデリバティブ | 1,010,587 | 1,192,271 |
金融資産(損益計算済みの公正価格) | 5,693 | 4,555 |
売却可能金融資産 | 205,823 | 130,725 |
満期の信用組織へのローンおよび未収入金 | 114,139 | 69,153 |
満期の顧客へのローンおよび未収入金 | 704,751 | 494,401 |
利息割合リスク•ヘッジ有価証券の再計算調節 | 2,988 | 2,541 |
満期金融資産 | 14,059 | 14,076 |
現在および繰越の税資産 | 12,038 | 6,055 |
未収収入および他の未収資産 | 123,127 | 81,926 |
保険契約者の余剰予備金 | 408 | 531 |
関連会社への投資 | 4,359 | 2,643 |
投資不動産 | 10,939 | 9,920 |
不動産、工場および備品 | 17,391 | 14,807 |
無形資産 | 2,210 | 1,810 |
営業権 | 10,738 | 10,918 |
資産合計 | 2,289,322 | 2,075,551 |
市場シェア
Not available
事業目的
「革新の先頭に立ち、その先頭のポジションをさらに強化すること」
ビジネスモデル
BNPパリバスはさまざまな顧客志向のビジネスモデルを持ち、その主要な強さは、顧客が享受できる特権にある。ビジネスモデルはリテール銀行業務に重きを置いている。すべての業務において、顧客サービス、リスク管理、資本および流動性管理、コスト管理が優先事項となっている。
発展をスピードアップし、新しい環境に組織を適応させ、 顧客の新たなニーズに合うように商品を調整し、リスクを減らし、操業を合理化するために、2009年もすべてのリテール•バンキング•ビジネスを統括する組織づくりを進めていく。インベストメント•ソリューション(AMSの新しい名称)は、一体化した金融解決策を顧客に提供することと、生産性の向上に焦点をあてた統合戦略を追求していく。
BNPパリバスの2009年のコスト管理規律は、以下のことが基本となっている。
(1) コストベースを2009年の環境に合わせる
(2) 新興国においてアメリカ型のプラットフォームを採用する
(3) コストベース(変動報酬を除く)を年間5%減額
(4) 選択的な買収
(5) 経済変動にさらされる度合いの大幅な低下と配当の大幅な削減
(6) 所有する会社社債の大幅な削減とそれに伴うリスクへの露出度低下
(7) 危険資産の削減
株主・所有権益
BNPパリバスはBNPパリバス•モーリタニアの60%を所有している。Proparco (Agence Française du Développement group)とDeutsche Entwicklungsgesellschaft (DEG)がプロジェクトに関与しており、双方とも20%を所有している。
政府との関係・社会貢献
BNPパリバスグループは、2006年にモーリタニア当局から、フルサービスを提供する銀行を開く許可を受けた。
中央銀行は、銀行業務の規制機関である。中央銀行は、利率をコントロールし、商業銀行の預金準備率を設定し、金融・信用管理を担当している。その副総裁は銀行委員会の会長で、銀行システム統制の責任を負っている。2007年には、競争の促進、融資へのアクセス改善、銀行の流動性確保のため、新しい銀行業務法が制定された。銀行業務法は、銀行の管理と所有の分離を義務化し、銀行がその関係者や関連団体に提供できる融資の割合を制限している。
製品開発
2008年、BNPパリバスはAce Managerを発表した。これは初の銀行業務アドベンチャーゲームで、モーリタニアを含む26カ国における現実のシナリオを元に作られている。このイニシアチブはビジネススクールや大学生を対象としたもので、世界中の学生の人気就職先の一つとしてのBNPパリバスブランドの認知度を高め、若者に対するBNPパリバスの魅力を高めるための戦略である。