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guineaAnglogold Ashanti アングロゴールド・アシャンティ

会社概要と沿革

アングロゴールド・アシャンティは、2004年4月26日にAngloGold LimitedとAshanti Goldfields Companyが合併して設立された。AngloGold(旧Vaal Reefs Exploration and Mining Company Limited)は1944年に南アフリカで設立された。

アングロゴールド・アシャンティは、南アフリカのヨハネスブルグに本社をおく世界的な金鉱会社で、金生産地域において寿命の長い、比較的低コストの、異なる鉱脈を有している。同社は、露天掘り、地下鉱山、冶金プラントからなる21事業をもち、世界10ヵ国(アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、ガーナ、ギニア、マリ、ナミビア、南アフリカ、タンザニア、アメリカ)に展開、広範な探鉱活動も行っている。

アングロゴールド・アシャンティは以下の証券取引所に上場している:ヨハネスブルグ、ニューヨーク (AU) の米国預託株式 (ADS)、オーストラリア (AGG) の手形交換所電子サブレジスターシステム預託証券 (CDIs)、ロンドン(ANG)、パリ(VA)、ブリュッセル(ANG)、ガーナのガーナ預託株式 (GhDSs)。

AngloGoldは、Anglo American Corporation of South Africa Limitedの金事業とその他の企業の金事業が1998年6月に統合されたことで、独立したグローバル金会社として誕生した。Vaal Reefs Exploration and Mining Company Limited (Vaal Reefs)はこの統合の推進役であり、名称をAngloGold に変更したうえ、1998年3月30日付けで授権株式資本を増やした。

その後、株式交換によってEast Rand Gold and Uranium Company、Eastvaal Gold Holdings、Southvaal Holdings、Free State Consolidated Gold Mines、Elandsrand Gold Mining Company、H.J. Joel Gold Mining Company Limited (HJ Joel)、Western Deep Levels Limited (Western Deep Levels) 7社の株を取得した。

その後 AngloGold 社はAACおよび少数株主から、Driefontein Consolidated Limited (Driefontein)の17%、Anmercosa Mining (West Africa) Limited (Anmin West Africa)の100%、Western Ultra Deep Levels Limited (Western Ultra Deep)の89%、Eastern Gold Holdings Limited (Eastern Gold)の52%、Erongo Mining and Exploration Company Limited (Erongo)の70%など、金鉱業会社株を次々に取得していった。

一方Ashanti Goldfields Corporationは1897年に設立され、かつてゴールドコーストと呼ばれていたガーナのObuasiで事業を開始した。100年以上にもわたって、こんにちの価値に直せば100億米ドルもの金を産出してきた企業の誕生であった。

2003年5月16日に初めて発表されたAngloGoldとAshanti Goldfields Company Limitedの事業合併は、ガーナの高等裁判所によって承認されたことで、2004年4月26日月曜日をもって完了した。

Siguiri鉱山はギニアにおけるアングロゴールド・アシャンティ唯一の事業である。以前はガーナのAshanti Goldfields 社が所有していた鉱山だったが、2004年4月に前述の事業合併が行われた結果、アングロゴールド・アシャンティの所有となった。

2008年、アングロゴールド・アシャンティは498万オンスの金を生産。世界金生産の約7%、世界第三位の産金企業である。その生産の大半は南アフリカで行われていて、深鉱からの採掘が40%、露天が2%であった。他の国ではガーナ(11%)、マリ(8%)、オーストラリア(9%)、ブラジル(8%)、タンザニア(6%)、アメリカ(5%)、ギニア(7%)、アルゼンチン(3%)、ナミビア(1%)となっている。

国内の所在地

Siguiri 鉱山は、首都コナクリからおよそ850キロメートル、ギニアの北東部Siguiri地区にある従来型露天掘り鉱区である。最寄りの主要都市はニジェール川沿いのSiguiri。

製品・サービス

金の探鉱、採掘、生産。

アングロゴールド・アシャンティは、2008年12月31日時点で2億4100万オンスの鉱物資源と7490万オンスの鉱石貯蔵を保有。このうちギニアは、鉱物資源として594万オンス、金鉱石325万オンスであった。

従業員数

ギニア国内での従業員数は 2,933人。

財務情報

*資本利得税含む。
** 政府への送金含む。PAYE やUIFなどの従業員が個人負担する税金。

市場シェア

アングロゴールド・アシャンティが運営する Siguiri 鉱区はギニア最大の金鉱であり、2008年に332,000オンスの金を生産した。Crew Goldの2008年産金量は189,520オンス、同じくSemafo はは51,700オンス。

事業目的

「競争力ある財務リターンを生み出し、将来の成長を確保したうえで株主に半年ごとの配当を提供する」

ビジネスモデル

2008年、CEOの Mark Cutifaniは、世界的産金企業としての将来を確かなものにするため、全社的な経営変革である事業改善プロジェクトを発足させた。これは生産レベルの低下と生産コスト上昇への対策で、成長と繁栄のためには現在の戦略を変える必要があるという意思表示である。今後3年から5年にわたって実行されるもので、パイロット・サイトから始めて、同社の世界オペレーションに拡大、生産性の向上を図る。

Cutifani は、このプロジェクトが一度きりのものではないことを強調し、社内のシステムとプロセスを世界的スケールで継続的に改善していくとしている。それはアングロゴールド・アシャンティを形成している使命、ビジョン、価値に直結するという。事業改善プロジェクトは、5つの主要方策に焦点を当てている。すなわち、事故を70%減少させる、生産性を30%改善する、報告義務のある環境事故を60%減少させる、事業経費を25%節減する、株主へのリターンを15%増加させることである。

株主・所有権益

アングロゴールド・アシャンティはSiguiriの85%を有し、ギニア政府が15%の権益を持つ。

政府との関係・社会貢献

2009年4月、軍事政権の首班カマラ(Moussa Camara)は、輸出前の金属を中央銀行に預託すること等を含む新規制に同意しなければAngloGold AshantiとCrew Gold Minesが所有する金鉱を閉鎖すると脅した。その後カマラは態度を軟化させた。

政府に払われる配当金とは別に、Siguiri鉱区はギニアに3%のロイヤリティを支払い、加えて、1994年価格を基準にアメリカの消費者物価指数で調節した金価格が1オンス当たり475ドルを上回った場合には、5%のロイヤリティを追加で支払っている。さらに、収益の0.4%をコミュニティ開発税として納入している。これは、鉱山会社と共同する県開発委員会が主催するコミュニティ開発委員会によって管理されている。金のスポット価格が上昇したり、生産量が大幅に増えた場合は、ギニア政府や地域に支払う開発税が引き上げられ、配当金やロイヤリティも増える。従業員への課税を含め国に対する貢献すべてを合算すると、Siguiri 金鉱は2008年に6980万ドルを政府に支払っている。

製品開発

鉱山の北方にあるKintinian村周辺、南方にあるKorouda村周辺には金産出の可能性があり、Siguiri は将来にわたって有望な鉱区である。CIP工場では、第2重力選鉱場とデグリッティング施設の設計か終盤を迎えており、2009年中にも完成する予定で、それにより、工場の回復および処理能力を向上させることが期待されている。今後数年間で工場の処理能力を年間1000-1150万トンに増加させる研究が進行中である。鉱山の等級は正常レベルに戻ると期待されており、2009年の金生産高はおよそ 300,000 オンスに回復、生産コストは1オンス当たり495-515ドルに上昇するとみられる。2009年には2700万ドルの資本支出が予定されており、内訳は既存鉱区探査が700万ドル、事業継続のための投資が1500万ドル、プロジェクト投資が500万ドルである。