Midroc
Gold
Mine
Pvt
Ltd.
Co.
会社概要と沿革
MIDROC Ethiopia Technology Groupの1つであるMIDROC Gold Mine Pvt Ltd. Co.(MIDROC Gold)は、エチオピアの鉱業と鉱物探査に従事している。MIDROC Goldは、MIDROC EthiopiaのCEO傘下にあり、鉱業事業、重機/軽機保守事業、冶金事業、探査事業の4事業部門と7事務所をもつ。
MIDROC Goldは、Sheik Mohammed Hussein Ali Al-Amoudi、彼の妻Sofia Salah Al-Amoudi、エチオピア政府の3者によって、1990年代後半に5160万USドルの当初資本で設立された。MIDROC Goldは、MIDROC Ethiopiaの別の子会社であるNational Mining Corporation (NMC)が、1998年3月にLegadembi金鉱の20年間権益を1億7200万USドルで取得したことで設立された。
MIDROC Goldは、アディスアベバの500km南部に位置するLegadembi金鉱の操業にあたっている。また、同金鉱付近の探査(Adola-Legadembi探査:ALEL)と、アディスアベバ北西約600kmにある地区(Metekel探査権:MEL)で、鉱物探査を行っている。
レガデンビ金鉱は年間160万トンの鉱石を採掘する露天掘り鉱山である。年平均生産量は約4,500kg金・銀ドーレ(純金生産は3,500kg)。フィットネス平均は金が78%、銀が21%、残り1%は商業価値のない元素である。金ドーレ棒はスイスのArgor Heraus精製所に送られ、そこで洗練されて、チューリッヒのコメルツ銀行に販売されている。
国内の所在地
Nefas Silk Lafto Sub-City, Kebele 04, Midroc Ethiopia Technology-Group Corporate Center (Mechare Meda Campus), Addis Ababa, Ethiopia; Telephone: 251-011-372 82 18, 19, 20, 21; Fax: 251-011-372 8227
製品・サービス
金探査事業。
従業員数
1,272名。
財務情報
National Bank of Ethiopiaは2009年10月、過去10年間でエチオピアは約48トンの金輸出から5億4,050万ドルの利益を得たと報告している。5億2,050万ドルに相当する約47.9トンがMIDROC GoldのLegedembi金鉱で生産された。2,000万ドルに相当する残りの693.3kgは個人鉱夫により生産された。
市場シェア
Midroc goldはエチオピア唯一の金採掘企業である。
事業目的
Midroc goldは、以下の目的をもって設立された:
- 金と他の鉱物の採掘・探査
- 経済鉱物と副産物の開発・生成・加工
- 国内および国外市場における製品売買取引
- 鉱床の埋蔵規模を特定するための、利用可能鉱物に関する調査研究
- 鉱床の埋蔵規模を特定するための、浅深度/深深度での掘削作業
- 国外および国内市場における金、その他の鉱物の卸売・小売販売
- 上記作業に関わる機械消耗品と予備部品の製造と輸入
- ヘッジジング等の契約
- 鉱山経営と探査活動のための上物建設と埋設施設の更新
- 上記業務目的を遂行するうえで必要と考えられる他の全ての業務
ビジネスモデル
探査5カ年計画はすでに起動している。探査が成功すれば、10年の採掘寿命をもつふたつの鉱区開発が、2010/11年度から始まる。地下鉱物資源については、2007/08年度から2018年の期間で開発・採掘することを予定している。
株主・所有権益
MIDROC Goldの株はSheik Mohammed Hussein Ali Al-Amoudiが98%を保有し、残りの2%を政府が保有している。
政府との関係・社会貢献
1991年からエチオピア政府は、エチオピアの政治、社会、経済の改善を目指した政策を実施している。新経済政策における最も重要なものとして、鉱業部門における民間投資の完全参入を認めたことがある。政府は、エチオピアの鉱物資源開発に国際的な鉱業会社を招来するため、極めて競争力のある法制と財政政策を制定している。これをさらに競争力のあるものにするため、政府は鉱業法改正をたびたび行ってきた。
1993年6月に新しいMining and Mining Income Tax Proclamationsが発布され、1994年4月にはMining Regulationsが発効した。1996年、Mining Proclamation No. 52/1993とMining Income Tax Proclamation No. 53/1993が改正され、投資家にはさらに有利になった。この法律の主旨は次の通り:
- あらゆる種類の鉱業事業に対する民間投資招致
- 1年間の排他的探査権
- 毎年2度の更新を伴う3年間の排他的探査権
- 無期限更新の20年間の排他的採掘権
- 適切な健康、安全、環境保護を要請
- 本採掘権では想定されていなかった鉱物が発見された際は、その鉱物についてもライセンスに含める
- 国内および国外で鉱産物を販売する権利の保障
- 採掘用設備、機械、車両、部品について関税と税金の免除
- エチオピア国内銀行における外貨口座の開設
- 獲得外貨の一部保有
- 利潤、配当、外国債務の元金・利子その他の、エチオピア国外への送金
- 採掘事業に対し2%の政府無料株式の提供
- 環境インパクト調査の実施
- 交渉と国際仲裁を介した紛争解決の提供
採掘所得税布告第53/1993号、及び、採掘所得税(改正)布告第23/1996号の内容は、次の通りである。‐支出の寛大な控除と計算、‐10年の欠損金の繰り越し、‐連続4年以内の投資の償却、‐採掘作業より発生した課税所得への35%の課税、‐10%の配当税、‐州とは独立した2%の任意の株式資本、並びに、‐従価基準に基く最大5%の鉱山使用料。
製品開発
MIDROC Golは2009年、Legedembi金鉱床帯のEast Sakaroで推定18トンの新たな鉱床を発見したを発表した。East Sakaroでの探査結果は、鉱石等級9.8g/tの約200万トンの資源と推定しており、これは、およそ20,000kg(645,000オンス)に相当する。6,683kgについては埋蔵が確認されており、 2009年から2012年まで採掘が行われる。残りの10,567kgについては、2013年から2017年まで、金抽出のための最適化作業が必要であろう。
East Sakaro鉱床は、Sakaro渓谷に入った金探鉱者によって1975年に始めて発見された。1979年後半の地質調査で埋蔵が確認されている。その際Sakaroの北西部では肉眼によって金が発見されている。