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データ・リソース

Cdci

設立年

1990年

資本金

20億6,300万CFAフラン(FCFA)

業種

小売業

従業員数

1800人

会社概要と沿革

CDCIはコートジボワールの小売・卸売業大手。食品・日用品スーパーマーケット「キングキャッシュ」(77店舗)、卸売店「ディスカウント」(18店舗)のブランドで全国に95店舗を展開している。キングキャッシュは最大250Km、ディスカウントは最大800Kmの圏内に店舗を展開。全国各地に販売店網を網羅し、顧客の取り込みを図っている。CDCIは1990年に、仏CFAOグループ傘下のCFCIとIVOIRIENNE DE DISTRIBUTIONの合併に伴い設立され、多国籍企業ユニリーバの子会社ブロホーン社へ全面事業譲渡された。当時はアビジャンを中心に14店舗しかなく、またブロホーン社製品の販売に特化していたが、1993年にレバノン企業に売却されて以来、買収を繰り返し、事業を拡大させていった。業績は、年率15%の成長を遂げている。スーパーマーケットを展開する同社は、買収により事業多角化を目指す成長戦略を繰り広げている。

90年代はじめ、コートジボワールではスーパーマーケットを展開する大手小売業は3グループしか存在せず、またそれぞれターゲットとする顧客層が異なっていたため、競合することはなかったが、現在は10を超える企業が参入している。ここ数年、この種の近代的な小売業態の売上げは高い成長を示している。企業によって参入方法(買収、合弁を含む)や出店ペースはそれぞれ異なるが、各社とも着実に成長する市場に食い込むべく事業を拡大してきている。近年、食品や日用品以外の商品を扱う大手小売業の参入も目立つ。それでもコートジボワールの小売業全体でみると、スーパーマーケットなど近代的、組織化された小売業態は20%しか占めておらず(80%は零細商店およびインフォーマルセクター)、都市やその周辺に住む消費者のうち顧客はまだわずかで、開拓の余地が大きい。同国の人口増加や若年層の高い割合から見えてくるのは、中所得層を核として消費拡大が見込める有望市場だ。

キングキャッシュでは日常生活に必要なものを豊富にラインアップするとともに、品質と価格競争力のある商品の開発に力を注ぐ。そのために、国内外の生産地や加工業者と連携をとり買い付けを行っている。商品調達は、国産品が8割を占め、輸入品は2割程度だ。消費者のニーズに応え多種多様なワイン、缶ビールなどをスペイン、フランスから、低価格の日用雑貨、ゲームなどを中国から輸入している。中低所得層に的を絞った品揃えと、コストを省いた割安な価格設定で商品を提供している。コスト削減のため、商品発注、検品、陳列、棚卸等の店舗運営業務の効率化を図っている。経済停滞が続いていたコートジボワールではこれら所得層の購買力が低下していることを考慮して、商品の値段を据え置いている。商品数を絞って販売管理費を抑え、売価を安くするディスカウント手法が客数増につながっている。また同社は、メディア広告のほか、時季的な販売プロモーション活動に力を入れている。例えばクリスマスやバレンタイン、母の日、父の日にイベントを実施するなどして集客活動を行っている。加えて、社会文化活動の後援などにより知名度を上げ、「ブランド」の確立に努めている。同社営業部長は、「庶民の身近な生活必需品を扱うスーパーマーケットとして、品揃えや品質、また価格やサービス面において顧客が求めるニーズに対応しながら、“安心”と“安全”な商品はもとより、消費者のライフスタイルに密着した商品の提供にも努めている」と強調する。同社は顧客へのサービス向上を重視し、ニーズがあると見るや海外在住者からインターネットで注文を受け付けて、スーパーの店舗からその商圏の消費者に向けて商品を配達するという通信販売も行っている。また「安全で、お買い得な価格が求められている現在、スーパーマーケットは地域の暮らしを支える大きな社会的役割を担っている」と企業の社会的責任へも言及する。安全を重視する姿勢は商品の配送まで一貫した流通体制を整備していることでも明らかだ。確実でスムーズな商品運送のため5トンから50トン積みトラックを150台保有し、常時対応している。これにより商品のトレーサビリティとともに、安全、品質を保証することが可能となる。小売業界も厳しい変化と競争があるが、CDCIは長年にわたり築いていた経験と信用、専門性を発揮して、事業を拡大しながら社会に貢献し成長を続けることを目指す。実際同社は、国土分断により競合他社が旧反乱軍支配地の中部と北部地方で活動を停止する中、営業を続けてきたことから顧客の信用も厚い。同社は2008年に、経済専門誌の年間最優秀賞(小売・流通部門)を受賞した。