文字サイズ

標準
国・テーマ インデックス
データ・リソース

botswanaPetronas ペトロナス

会社概要と沿革

ペトロナスの子会社である Engen は、アフリカを本拠地とする石油会社である。American Vacuum Oil Company の英国支店がケープタウンに営業所を設立した1897年に設立された。その後同社は、米国を本拠地とするモービル社の一部となった。

同社は、長年にわたって一連の企業合併および社名変更を経て急速に成長し、Gencor による1989年のモービル利権取得を含め、南部アフリカ最大のエネルギーグループとなった。1990年5月に同社は Engen に社名変更し、1992年には Engen Limited としてヨハネスブルグ証券取引所に上場した。同社は1998年12月に、マレーシアの国営石油会社である Petroliam Nasional Berhad (Petronas) の完全所有子会社になり、上場廃止となった。1999年後半にペトロナスは Engen株の20%を Worldwide African Investment Holdings (Pty) Limited に売却した。

2004年5月に Engen は、エクソンモービルと潤滑油に関する提携を結んだ。エクソンモービルは世界最大の潤滑油基本材メーカー、主要完成潤滑油売買会社、および世界の合成潤滑油製造業者である。Engen=エクソンモービル提携によってエクソンモービルは技術的サポートとマーケティングサポートを行い、一方 Engen は南アフリカ、ナミビア、ボツワナ、レソト、スワジランドにおける様々なエクソンモービル潤滑油の、唯一の販売業者兼販売代理店となった。Engen が取り扱う潤滑油には、Engen、モービル、エッソ製品の一部が含まれる。

135,000バーレル/日の能力を有するダーバンの精練所は、アフリカにおける最新鋭原油精製施設の1つである。この精練所は、軽油および重油を高付加価値製品に変換することができる。様々な分離・変換・精製工程により、基本燃料、特殊瀝青 (アスファルト等)、溶媒、化学供給原料まで広範囲にわたる高品質副産物を生成する最大限の能力が確保されている。精練所の生成物には、ガソリン、ジェット燃料、軽油、航空ガソリン、液化石油ガス、溶媒、瀝青、硫黄、照明用灯油、バンカー重油が含まれる。同社の潤滑油基本材は SAFOR にて生成される。Engen は SAFOR の47%を所有する現業会社である。SAFOR は南部アフリカの基油の45%を生成している。

この最先端技術を用いた潤滑油混合プラント (LOBP) は、毎年7,200万リットル以上の完成潤滑油を生成する。Engen は自動車市場および工業用市場に供給して、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ギアボックス、油圧品、タービン、圧縮機、工作機械用製品、鉱物、合成基油基材といった様々な用途に製品を提供している。

以前の所有者 (米国モービル社、その後は Gencor) の下で Engen は、アフリカ市場に広範囲に浸透し、既にナミビア、ボツワナ、スワジランド、レソトに企業系列を形成している。1996年に Engen は、更にケニヤ、タンザニア、ジンバブエに進出した。1998年にザンビア、ガーナ、ブルンジに、続いて1999年にウガンダとモザンビークに進出した。2007年に Engen は Shell en RDC の60%を買収してコンゴ民主共和国で営業を開始した。翌2008年に Engen は、ガボン、ギニアビサウ、ルワンダの他の多国籍石油会社の利権を取得、これらの国に進出した。

Engen Botswana (Pty) Ltd は、現在ボツワナ証券取引所で上場されている唯一の石油会社である。その本社はハボローネにあり、フランシスタウンに事務所をもつ。38ヵ所あるサイトのうち17ヵ所にはクイックショップがあり、3ヵ所にはファーストフード店がある。

国内の所在地

Plot 54026, Western Bypass, Gaborone, Botswana;
Telephone: +267 3922210
Facsimile: +267 3922284

製品・サービス

同社の中核事業は原油精製と一次精製石油製品の販売、および広範囲な小売販売網によるコンビニサービスの提供である。製品には燃料 (ガソリン、ディーゼル、灯油など)、潤滑油 (自動車、工業製品など) および瀝青が含まれる。

従業員数

ボツワナ41名

財務情報

売上高は7.3%増の9億2,140万プラ (2007年度は8億5,860万プラ)、販売コストはわずかに0.3%増で7億5,250万プラ (2007年度は7億5,030万プラ)。原油価格の変動から在庫が評価増となった。粗利益は56%増の1億6,890万プラ (2007年度は1億830万プラ) であった。輸入品に対する定期的支払いシステムにより、為替差損は72.9%減の57万8,000プラ (2007年度は210万プラ) であった。

営業利益は94.8%増の大幅増で1億2,810万プラ(2007年度は6,580万プラ)であり、税引前利益は94.4%増の1億2,740万プラ(2007年度6,550万プラ)であった。

Currency in
Millions of Botswana Pulas
As of: Apr 02
2005
Press
Release
Apr 02
2006
Press
Release
Apr 02
2008
Press
Release
Revenues 445.0 680.2 921.4
TOTAL REVENUES 445.0 680.2 921.4

市場シェア

ボツワナ国内における同社のマーケットシェアは現在約24%である。

事業目的

EPIC 2016 ビジョンでは、Engen は2016年までにアフリカ第1位か2位の川下石油会社になることを目指している。

ビジネスモデル

2006年に Engen は EPIC 2016 Vision and Values を立ち上げ、2016年までに 『アフリカのチャンピオン』 として君臨する計画を明らかにした。EPIC 2016成長戦略では、アフリカは次の10年間における Engen の成長の源である。ビジョンには、これを達成する Engen の計画が盛り込まれている。それによれば売上高は4倍、税引前利益は8倍に伸ばす必要がある。Engen はアフリカでのマーケットシェアを8%から16%へと倍増し、25億リットルの製品 (現在の販売量は9億リットル) の売上げ増から、約10億南アフリカ・ランドの利益をあげなければならない。

EPIC は Engen の営業拠点を、サブサハラ・アフリカの川下石油市場 (サブサハラ・アフリカ諸国での精製、マーケティング、石油製品販売) としている。EPIC には4つの大きなテーマがある。すなわち、2016年までにサブサハラ・アフリカで第1位か2位のマーケットシェアを有する石油会社になること、南アフリカ市場での首位、関連業務での収入拡大、製造・販売・供給における経営エクセレンスである。また3つの主要な成功因子、すなわち、人、企業文化を支える共通の価値観、先を見据えた出資者との関係構築をあげている。

株主・所有権益

Engen の株主は、資産の80%を保有する Petroliam Nasional Berhad (マレーシアの国家石油会社ペトロナス) と、残りの資産を保有する Worldwide African Investment Holdings (WAIH) である。Engen Petroleum Limited は Engen Limited の完全子会社であり、南アフリカですべての川下活動を行っている。WAIH は、サブサハラ・アフリカのエネルギー部門で幅広い活動をめざす、大手の黒人資本南アフリカ企業である。WAIH は、完全子会社 Afric Energy Resources (Pty) Ltd を介して Afric Oil (Pty) Ltd の株式55%を所有している。Engen Limited は、Afric Oil (Pty) Ltd の残りの45%を所有している。

Enpet Insurance Limited およびマン島に所在する Enpet Africa Insurance Limited は共に全額出資子会社であり、Engen の保険プログラムを実施かつ管理している。International Business Development Division (IBDD) は南アフリカ、レソト、スワジランド以外のアフリカで、Engen のすべての川下マーケティングを担当している。IBDD はボツワナ、ブルンジ、コンゴ民主共和国、ガーナ、ケニヤ、モザンビーク、ナミビア、タンザニア、ザンビアで小売・消費施設を持つ。

政府との関係・社会貢献

通商産業省はプロフィット・マージンとともにガソリン、ディーゼル、照明用石蝋の小売価格を規制している (商品価格・その他課金規制法)。国内の小売価格は、輸入コスト、地方税および公課、該当する場合には産業・ディラーのプロフィット・マージンを積み上げて算定される。政府は、限られた数の納入業者による悪質な価格設定に対して消費者を保護するため、このような規制が必要であると考えている。

10%の付加価値税が、大部分の物品販売およびサービスに対して課税される。ガソリン、ディーゼル、石蝋、トウモロコシ・モロコシ粉、金融サービス、教育サービス、医療サービスは付加価値税が免除されている。

燃料価格が国際価格の動向に合わせて定期的に検討される現在の方針は、国内石油業にとって明るい進展となっている。輸入相当価格に照応した燃料市場価格設定が期待できるからである。同グループは、政府および政府関係機関の顧客と強力な関係を既に築いているので、成長機会を利用する堅実な基盤を確立している。

製品開発

Engen Botswana Limited は2008年3月期に堅調な決算を公表した。これは主として、前年度と比較して強力な顧客重視および従来の供給源からの製品利用率向上によって後押しされたものである。2009年に Engen Botswana は Diamond Service League Award を授与された。この賞は、前年に参加団体業績順一覧表で一貫して上位を維持した企業に与えられるものである。