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botswanaBotswana Railways (BR) ボツワナ鉄道

会社概要と沿革

南部の Ramatlabama から北部の Bakaranga までボツワナを縦断する唯一の鉄道は、元来、ベチュアナランド鉄道会社が所有する Vryburg からブラワヨまでの線路の一部だった。南アフリカと北部の国 (ジンバブエ、ザンビア、ザイール、アンゴラ、モザンビーク) を直接つなぐ未完成構想 「ケープからカイロ」 鉄道の重要区間である。

ベチュアナランド鉄道会社は、株式資本6,000ポンドで1893年に設立された。最初の業務は Vryburg のケープ政府鉄道と接続し、Mafikeng への北上路線を建設することであった。Mafikeng への北上路線は1894年に開通した。1897年、Mafikeng から Palapye、Palapye からフランシスタウン、フランシスタウンからブラワヨへの鉄道建設が完成した。

1959年末、南アフリカ鉄道が Vryburg から Ramatlabama までの路線をローデシア鉄道から買い上げ、ブラワヨから Mahalapye への路線の経営を引き継いだ。Mahalapye は南アフリカ鉄道とローデシア鉄道間の、交通と列車乗員の交替駅となった。

1974年、ボツワナ政府が資金を出していた Morupule炭鉱と Selibe Phikwe への分岐路線が開通した。

ボツワナ鉄道 (BR) はボツワナの国営鉄道会社である。BR は、現在のジンバブエ国営鉄道 (NRZ) がボツワナに所有していた部分をボツワナ政府が買収したことで1987年に創設された。NRZ は、ボツワナ独立後も鉄道システムを運営していたのである。BR の運営はインドの RITES Ltd. が支援している。

1999年にジンバブエのベイトブリッジ=ブラワヨ鉄道が開通した結果、貨物輸送の量と収入が大きく落ち込んだ。それに対して BR はトランジット輸送の利益を取り戻すため、ジンバブエを迂回するザンビアへの直通ライン建設を検討し始めた。

ボツワナ鉄道は、南部の Ramatlabama から北部の Bakaranga まで通じる主要路線、ボツワナ鉄道所有の駅と鉱山を接続する3本の分岐路線、交叉ループ、待避線、駅構内とからなる鉄道ネットワークを所有している。ボツワナ鉄道の鉄道ネットワーク全体は以下のとおりである。主要路線-640km。フランシスタウンから Sua Pan (分岐路線) -174.5km。PalapyeからMorupule (分岐路線)-16km、私有待避線-50km、サービス待避線-20km、駅構内-30km、交叉ループ-20km。

主要路線はコンクリートの枕木を連続的に溶接された50kg/m レールと、50kg/m の待避線で作られている。フランシスタウンから Sua Pan への分岐路線は、コンクリートの枕木に溶接された40kg/m レールと、40kg/m の待避線である。Serule から Selibe-Phikwe、Palapye から Morupule の分岐路線は、鉄の枕木のジョイント式40kg/m レールと40kg/m の待避線であった。

BRはオーストラリアのクイーンアイランド州に拠点を置く Ansaldo Union Switch and Signal社と合意を結び、BR ネットワーク全体の信号・遠隔通信のインフラを設計、建設することにした。BR とAnsaldo は、8年間の信号・遠隔通信インフラの保守契約を実行するため合弁企業を立ち上げることに合意した。BR とレール・プロジェクト・グループの間でも合意の署名が行われた。レール・プロジェクト・グループはオーストラリアの企業コンソーシアムで、メンバーはクイーンアイランド鉄道、EDI、ボンバルディア、Ansaldo Union Switch and Signal、Mincom、Connell Wagner である。会社は幅広い専門知識を有する。たとえばインテリジェント鉄道システムの開発、土木、軌道、列車、信号、遠隔通信インフラストラクチャーのエンジニアリング設計と仕様、安全管理システム、情報技術、教育開発などである。

国内の所在地

Along A1 Main Road, Mowana Ward, Mahalapye, Botswana;
Telephone: +267 4711 375
Facsimile: +267 4711 385

製品・サービス

ボツワナ鉄道は貨物、小包、乗客を輸送する。

従業員数

950名

財務情報

ボツワナ鉄道は巨大なインフラと、収入の増加に釣り合わない車両点検保守費用のため、営業損失を出し続けた。2006/2007年度の営業損失は1,000万ボツワナ・プラ、2007/2008年度未監査勘定では営業損失7,900万ボツワナ・プラであった。

乗客サービス収入はBR営業収入の10%未満であり、継続して赤字である。たとえば2005/2006年度、BRの乗客サービス直接費用は3,880万ボツワナ・プラであったが、収入はわずか9,100万ボツワナ・プラで、損失2,970万ボツワナ・プラを出した。

市場シェア

BR は鉄道業務の独占事業体である。

事業目的

顧客主導輸送ロジスティック・ソリューションの地域リーダーになる

ビジネスモデル

ボツワナ鉄道は何年も数多くの問題に悩まされてきた。それは、ジンバブエ国営鉄道を引き継いだ時期から15年以上にわたって深刻化している。組織効率の悪さと、鉄道ネットワーク、車両、インフラに対する歴史的な低投資により問題はますます悪化している。この結果、1999年からの6年間ボツワナ鉄道は営業損失を計上しており、株式資本の低下を招いている。

ボツワナ鉄道理事会は2006年、業績と利益率を上げるために総合的な再建過程を通じて組織再編を実行するため、社内で作成された包括的転換戦略を承認した。転換戦略は、今後5年にわたる主要な設備更新と再建投資が数百万プラに上ると予想している。

転換戦略ではまず、ボツワナ鉄道の構造と社内事業プロセスを7つの戦略の柱によって再編し、再構築するという目的をたてている。7つの戦略とは、社内事業再編、新規ビジネスモデル、資産更新、資本再構成、人的資本開発、情報技術、安全、環境である。

戦略ベンチマークパートナーを巻き込むことで、ボツワナ鉄道は転換戦略の目的を達成し、大量商品輸送というコア事業に専念して株主の支援を強固なものにし、会社の資産再構築への出資を確保したいと考えている。

現在までの成果

2007年:ボツワナ鉄道は BR Properties (Pty) Ltd の下でグリーンフィールドの資産ポートフォリオを商品化した。グリーンフィールドとは工業、商業、市民、コミュニティ、住宅に充てられる利用可能な土地のことである。

2008年4月:Gabcon (Pty) Ltd がボツワナ鉄道の子会社となった。

2008年8月:ボツワナ鉄道はおよそ1億7,000万プラをかけて信号・遠隔通信インフラの更新を完了させた。最新のインフラは営業効率を改善し、南部アフリカ鉄道連合の安全方針枠組みに沿って開発された安全方針を実現させるためのものである。

株主・所有権益

ボツワナ鉄道は国家所有の鉄道会社である。

政府との関係・社会貢献

2009年2月25日、Johnnie Swartz 運輸相は議会で、政府の支援を受けるには BR が貨物料金を直ちに費用回収レベルまで引き上げるかどうかが条件であると述べた。さらに、BR が転換戦略を確実に実施し、赤字垂れ流し状態から脱するための具体的な指標について政府と合意することも、同様に必要であると述べた。

同相は、現在の交通需要を満たすために機関車と車両の不足を克服するには、58,650万プラの投資が必要であるという。これは負債資本比率0.6対1とした上で、1億400万プラにおよぶ政府からの貸付残高を株主資本に転換し、もはや役に立たない機関車と車両資産を廃棄し、BR の資産と保証借り入れを使用することでまかなう予定だと述べた。

ボツワナ鉄道は2009年4月に乗客サービスを中止した。中止を宣言するにあたりスウォルツ大臣は以下のように述べた。「国が直面している開発問題のため、現段階で鉄道乗客サービスの助成金モデルを採用することは賢明ではない。さらに現在の経済条件に照らして、政府がより重要な開発構想に焦点を当てることが重要である。BR の乗客サービスを中断した一方、公共道路輸送がかなり増加している。鉄道乗客サービスの中断がサービスギャップを生みだすことは事実だが、公共道路輸送業者にとってはビジネスチャンスであり、現在の鉄道顧客需要を満たしていただきたい。」

製品開発

2009年6月15日に Zimbabwe Engineering Company (Zeco) は、ボツワナの Corridor Infrastructure Development Holdings Private Limited (InfraDev) と MOU に署名し、ボツワナ鉄道車両の改装に技術的支援を提供することを決めた。ZECO と InfraDev 両社は協力して事業を進め、ZECO は技術的知識を、InfraDev はマーケティングと経営機能に寄与することとなった。

主要プロジェクトはボツワナ鉄道車両の改装であるが、そのためボツワナにメンテナンス施設を設立することが検討されている。MOU によって、両社が等分株式を所有する InfraDev/Zeco Botswana SPV が創設されることになる。

ボツワナからナミビア沿岸部までの新規鉄道案は、南アフリカのリチャード・ベイとを結ぶ石炭輸送線の過密問題を軽減するだろう。CIC Energy社のEddie Scholtz 鉱業部長は、トランス・カラハリ鉄道には意味があると言っている。ボツワナに炭鉱と発電所を建設している同社は、過去10ヵ月間ボツワナ政府と調査を行い、Mmamabula炭鉱と大西洋市場、主にヨーロッパを結ぶ石炭鉄道の実現可能性を確認している。