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angolaExxonmobil

会社概要と沿革

ExxonMobilは世界最大の石油・天然ガス統合上場企業である。ExxonとMobil両社の元は1870年に設立されたJohn D. Rockefeller Corporation, Standard Oilにさかのぼる。1911年にStandard Oilが分割されて34の会社に分けられたが、そのうちの2社が、やがてExxon となったJersey Standard(ニュージャージー州のStandard Oil Company)と、Mobilになった Socony(ニューヨーク州のStandard Oil Company)である。

アンゴラでは、合計300万エーカーを超える4つの深海層ブロックを保有している。同社は、アンゴラで51の油田を発見したと発表した。これは130億バレルにも上る有望資源である。

2001年、系列会社であるEsso Exploration Angola Limited EEALは Block 15のHungo及び Chocalho油田のためにKizomba Aプロジェクトの建設を開始した。2004年8月、 Kizomba A 浮遊式生産貯蔵出荷船(FPSO: floating production storage and offloading vessel)が生産を開始した。同時期に、大規模な石油運搬船(VLCC: very large crude carrier)を改造した初期生産設備(EPS: Early Production System)クラスのFPSOを活用してXikombaを開発した。これは、ExxonMobilが西アフリカで使用したこの種の船舶では3番目のもので、2003年11月に生産を開始した。

2003年2月、新たに 発見されたKissanje及びDikanza油田を開発するKizomba B の建設を開始した。Kizomba Bの操業は2005年7月に始まった。両油田ともKizomba AのFPSOよりも生産能力が小規模だが、どちらも約200万バレルの内部貯蔵容能力をもつ。

国内の所在地

Rua Rainha Ginga 128
Luanda, Angola
Phone: + 244 2 333 058
Fax: + 244 2 391 583

製品・サービス

ExxonMobil が関わる事業は、原油・天然ガスの探査、生産、輸送、販売、石油商品の製造、輸送、販売である。

世界38カ国に広大な探査・生産拠点を所有し、23ヵ国で生産事業を行っている。世界中で37の精製事業、ガソリン・潤滑油の販売事業の所有権を持ち、世界最大の精製業者、潤滑油基油製造会社、石油商品供給・販売会社である。

従業員数

アンゴラにおける総従業員の3分の2は700人のアンゴラ人が占める。世界全体での総従業員数は79, 900人である。

財務情報

2008年の日量生産高は石油換算39億2,100万BOE (Barrels of Oil Equivalent)で、世界生産高の約3%であった。

収入報告書要約 (単位100万ドル)
売上高及び他の収入 2008 2007 2006 2005 2004
販売及び他の事業収益 (1)(2) 459,579 390,328 365,467 358,955 291,252
持分関連会社からの収入 11,081 8,901 6,985 7,583 4,961
他の収入 (3) 6,699 5,323 5,183 4,142 1,822
総収益・他の収入 477,359
  • 販売及び他の事業収益には売上税が含まれる:2008年・345億800万ドル、2007年・317億2,800万ドル、2006年・303億8,100万ドル、2005年・307億4200万ドル、 2004年・272億6300万ドル
  • 販売及び他事業収入には同じ取引先(counterparty)との売買契約が「含まれる: 2005年・308億1,000万ドル、2004年・252億8900万ドル。 関連コストを原油と製品の購入に含んだ。2006年1月1日から,これらの売買は純利益に影響を与えない純額で記録されている。

事業成果: アフリカ

製造
石油商品販売 (1,000バレル/日)
アメリカ合衆国 2,540 2,717
アメリカ合衆国以外 4,221 4,382
合計 6,761 7,099
アメリカ合衆国以外主要長期性資産(単位 $)
カナダ 12,018 14,167 12,323
ナイジェリア 9,227 7,504 7,350
アンゴラ 6,129 5,084 4,271
ノルウエー 5,856 7,920 6,977
イギリス 5,778 8,589 9,128
シンガポール 5,113 3,598 2,964
日本 4,769 4,077 4,008
カタール 3,750 2,970 1,572

市場シェア

アフリカでの操業はExxonMobilの2008年の石油・ガス総生産のおよそ17%、探査事業収入の18%を占める。

ExxonMobilは、原油埋蔵量75億バレル(1.2km³)と推測されるアンゴラ沖合1,100万エーカー(44,500km²)での権益を支配している。産出潜在量は2012年までに日量255万バレルに達すると見られ、アフリカ最大の石油生産会社となるだろう。

子会社であるEsso Exploration Angolaは、20の油田が発見された深海層油田Block 15から日量58万バレル以上を産出するアンゴラ第2の生産会社である。Block 15の総生産能力のピークは日量約80万バレルである。アンゴラの生産高は190万バレル、2007年の確認埋蔵総量は90億バレルで、世界総量の0.72%であった。

ExxonMobilはBlock 15の自社保有部分に45億バレルに相当する再生可能石油が埋蔵されていると推測している。Kissanje、Marimba、Dikanzaの各油田を開発してきた Kizomba-Bプロジェクトは2005年に操業を開始、現在の生産量は日量25万バレルを超える。2007年のExxonmobil の市場占有率は43.7% であった。

液体燃料総生産高(1)‐オイルサンド及び個別操業を含む(1,000バレル/日)

事業目的

ExxonMobilは、エネルギー効率の向上と強固な事業管理の維持を通して、優れた業務体系を追求する。規律ある投資、画期的技術の開発、事業プロセスの向上、統合的事業を通じて資源価値を最大限に生かすことで、資源保有者、社会、株主に最大の利益をもたらす。また、従業員や事業を行う地域の発展と促進に努めていく。

ビジネスモデル

ExxonMobilによると、「株主の価値を高める長期的視点、資本投資への規律あるアプローチ、業務の優秀さなどが一体となった、一貫性ある分かりやすいビジネスモデルを持つ。」

「当社は、世界最高の事業実践力を駆使して、いかなる経済状況でも確実に利益をもたらすプロジェクトを開発・実行していく。また、事業エクセレンスを実現すべく、実績ある管理システムを用いた設備運営を行っていく。過去の優れた平均資本収益が証明するように、効率性の高い資源基盤からより高い利益を堅実に生み出していく。長期的な株主の価値を高める事業主導型財政、及び事業成果を提供する。

また、当社のあらゆる事業に向けた技術能力の開発と、成長と最先端の技術提供の基本となる研究に、長期的に取り組んでいく。過去5年間、研究・開発に35億ドル以上を投資してきた。当社の機能的組織は新技術を迅速に採用し、より早く価値を獲得できることを保証する。

当社の強固な財政力は競争社会における強みであり、事業サイクル全般にわたる世界の魅力ある投資の機会を柔軟に捕らえ、出資できる。当社の優れた能力と、資源開発に当社がもたらす財政力や専門性から得られる利益は、操業国の政府やプロジェクト・パートナーに認められている。」

株主・所有権益

Block 15:1994年にBlock 15を獲得(ExxonMobil の所有権は40%)、最初の油田発見は1998年であった。現在に至るまでこのブロックでは、石油換算でおよそ50億バレルの総資源が発見されている。最初の石油生産は2003年11月のXikomba油田からのもので、その後2004年のKizomba A油田、2005年の Kizomba B油田、2007年のMarimba North油田と続く。

Kizomba C Mondo プロジェクトが2008年1月に開始され、7月のKizomba C Saxi/Batuqueプロジェクトがこれに続く。これらのプロジェクト全体でおよそ6億バレルの採掘量が期待されている。このブロックの最高生産高は2008年の日量70万バレルを超える。

Block 17:

ExxonMobilが20%の所有権を持ち、最初の油田発見は1996年であった。2008年末までにこのブロック周辺で15の油田が発見され、推定総資源は石油換算約60億バレルであると発表された。2001年のGirassol、2006年のDalia、2007年のRosaといった多数のプロジェクトが開始され、日量生産高は50万バレルであった。100マイル沖合に位置する2,600フィート深海のPazflorプロジェクトが2008年に開始された。

Block 31:

1999年にExxonMobilが25%の所有権を獲得し、最初の油田発見は2002年であった。2008年末までにこのブロックで16の油田が発見され、総資源は石油換算およそ20億バレルであると発表された。最初の開発はブロックの北側部分に位置するPlutao-Saturno-Venus-Marte (PSVM)ハブであった。日量15万バレルの生産能力を持つFPSD(浮遊式生産・貯蔵出荷船)1隻を配置して、4つの油田で推定4億9000万バレルを生産する計画である。

Block 32:

1999年にExxonMobilが15%の所有権を獲得し、最初の油田発見は2003年であった。2008年末までにこのブロックで12の油田が発見され、総資源は石油換算でおよそ14億バレルと発表された。最初に計画された開発プロジェクトはブロックの東中央部分にあるAB32 Southeastであった。1隻のFPSDが資源全体で最高650万バレルの石油を開発する計画である。

政府との関係・社会貢献

アンゴラ内戦中、BPAmoco、Elf、Exxonの各社は31-33ブロックの超深海層の掘削権を得るため、およそ8億7,000万ドルのサインボーナス(鉱区取得費用)を支払ったが、この資金の多くは武器の調達に使われた。当時、超深海層の油田ブロックを獲得することがアンゴラの戦争を長引かせるという観点から、国際的石油会社の果たしている役割に関して重大な懸念がもたれた。

この懸念が高まったのは、ブロック32と33の操業者であるElf Aquitaine(32)とExxon(33)が、石油探査よりも武器取引により深く関わっている出資者を加えたときだった。

2008年の後半からアンゴラ政府はAngolanization policy(アンゴラ化政策)を強化し始めた。石油会社は現在、2008年10月14日に公布された法令の下で、いかなる空席のポジションも、国外居住者の任命を検討する前にまずアンゴラ人従業員で埋めること、最初に石油省の承認を得ることを義務付けられた。国際的石油会社は政府とともに新しい現地調達イニシアティブに取り組み、石油部門に対する明白な調達要件の確立を目指している。この要件を満たすには、現地のアンゴラ企業と提携する、アンゴラ人従業員を多く雇用する、輸入品に代えて現地製品を採用することなどが石油事業会社に要求される可能性がある。

石油産業課税方式:石油会社は特別な課税方式の対象となる。

  • 石油所得税(PIT: Petroleum Income Tax): 石油取引から得た収入、非商業活動や産業活動から得たそれ以外の収入に対し課税される。
    税率(i) 合弁企業契約関連に対し65.75%(Associaãoem Participaão)
    税率(ii) 経費分担契約に対し50%。
  • 石油取引税(PTT: Petroleum Transaction Tax):合弁企業条約の下で行われた石油取引からくる全ての収入に課税される。税率は70% 。
  • 外形課税:生産地域1平方キロメートルにつき300ドルの率で徴収される。
  • 生産ロイヤルテイ:非圧力スイング吸着式(non-PSA(Pressure Swing Absorbtion)(Associa, ãoem Participaão)で製造された炭化水素総量から、出願された事業で使用された炭化水素量を差し引いた量に対し、20%から10%までの率で課税される。
  • アンゴラ人の研修に対する年間寄付や研修が課せられている事業体:
    (i) 石油の生産に関連する活動を進めている企業/生産高1バレルにつき0.15ドル
    (ii) 探査・開発段階の活動を行っている企業/年間20万ドル

Xikomba and the Kizomba A、 B、Cの開発では推定3,500人の現地雇用契約と進行中の作業をサポートする下請け雇用契約、約40億ドルの契約が結ばれた。さらにEEALのBlock 15における開発活動により、交通、調達、整備、フードサービスといった他の経済部門でアンゴラ人労働者に利益が創出された。

製品開発

EEALとそのビジネス・パートナーは、Lobitoの製造所と研修施設のアップグレードに1,200万ドルを投資した。Lobito の新しい製造工場は、現在、海底油井管理に使用されるアンビリカルケーブルを製造しており、Kizomba開発が最初の顧客であった。

現存する油田での探掘が続けられているほか、アンゴラBlock 15のKizomba C ((ExxonMobilの所有権は40%)、Block 17のDalia and Rosa(同20%)、 Block 31 (同25%)及びBlock 32(同15%)の開発プロジェクトを含む新しい開発プロジェクトが初期段階にある。