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algeriaAnadarko Petroleum Corporation

会社概要と沿革

アナダルコ・ペトロリアム(ニューヨーク証券取引所上場:銘柄コードはAPC)は世界最大級の独立系石油ガス探索生産会社のひとつである。同社の石油ガス確定埋蔵量は2008年末時点での石油換算で22億8,000万バレル、生産量は2億600万トン(同石油換算)である。同社の資産構成は米国の沿岸天然ガス資源事業者メジャー10社中、最良である。また、同社はメキシコ湾での深海ガス生産者としては最大であり、アラスカ、アルジェリア、ブラジル、中国、インドネシア、モザンビーク、西アフリカでも石油やガスの生産と探索に携わっている。アナダルコ・ペトロリアムはかつてパンハンドル・イースタン社の子会社であったが、同社は、アナダルコ盆地(テキサス州とオクラホマ州の突起地帯とカンサス州の南西部から成る)で大規模な天然ガス田が発見された後1959年に設立されたサザン・ユニオン社に買収された。アナダルコ・ペトロリアムの名称はこの盆地名に由来する。アナダルコ・ペトロリアムは1986年にパンハンドル・イースタン社から切り離されて独立した。

2008年末現在、アナダルコ・ペトロリアムの保有する確定埋蔵量の約9%がアルジェリアに存在する。アルジェリアでは、同社が発見した合計9カ所の油田が稼働している。アナダルコ・ペトロリアムは2008年に11ヵ所の試掘に参画し、成功率は82%であった。

アナダルコ・アルジェリア社は、アナダルコ・ペトロリアムの国際新規事業部門に属している。同事業部はアルジェリアのほか、ブラジル、中国、インドネシア、サブサハラ・アフリカの各地域のガス探索・生産事業を統括している。

国内の所在地

4 Chemin des Glycines, Hydra Algiers, AlgeriaAlgiers, Algeria
Telephone: +213-2-69-13-98
Facsimile: +213-2-23-06-30

製品・サービス

アナダルコ・アルジェリア社は石油・天然ガス資源の開発、買収、探索を行う企業である。同社は2008年、アルジェリアの404区にあるHBNS油田とその周辺の油田から平均139万バレル/日の石油を生産した。404区から403区に及ぶHBN油田では、2008年に平均64万バレル/日の原油を生産した。またアナダルコ・アルジェリア社はOurhaud油田の生産も行っている。同油田は404区、406a区、405区にまたがっており、2008年の生産量は平均23万バレル/日であった。アナダルコ・アルジェリア社は208区南方にあるいくつかの油田でも2009年前半に開発を開始し、2011年後半には生産が始まる予定である。

アルジェリア産原油は主として地中海地域の顧客にタンカーで輸送されサハラブレンドとして販売される。サハラブレンドはジェット燃料油やディーゼル油のような上質の石油製品を生産する高質の原油である。また、アナダルコ・アルジェリア社は同社の原油・ガス生産地付近の提携業者やその他の石油生産者から、天然ガス、原油、凝縮油、NGLなど大量に買い付けて、再販する事業も行っている。
また、ワイオミングでCO2発生事業が出す温室ガス排出規制クレジットの販売に参画している。

従業員数

2008年12月31日現在約4,300人。そのうち約350人がアルジェリアでの事業に従事している。

財務情報

アナダルコ・ペトロリアムの2008年度の年間総収益は1330億ドル(前期比18.2%増)。2008年の同社の財産純売却額は全社売上総額の10%を占めた。

年間総収益

市場シェア

アナダルコ・アルジェリアはアルジェリア国内最大の外資系石油会社である。Hassi Berkine SouthとOuthaudの両石油ガス田からの石油ガス生産能力は日50万バレル/日に及ぶ。2008年の第4四半期現在、アナダルコ・ペトロリアムは同プロジェクトから総額42万バレル/日を生産している。2008年度の市場占有率は84%と推定される。

事業目的

  • 資源探索と商業化(探索には潜在埋蔵量の多い盆地の探索を含む)
  • 地球規模でビジネス展開
  • 財務上の規律と柔軟性の確保

ビジネスモデル

アナダルコ・ペトロリアムは2005年、営業並びに財務戦略の見直しを実施し、資本と事業の成長がもたらす収益面での競争力を最大化するために資産構成を再編した。この目的を達成するため、稀少資源の探索や開発、高潜在性のある資源探索、グローバルでの熟練工の重点採用など、過去の成長に寄与した分野に集中的に資本を投入した。

また、同社は事業戦略の一環として、同社の企業コミットメントを最大限に追求することを可能にするように資産の集中と選択を行った。新企業戦略に適合する資産は残し、不適合資産は売却・償却した。その結果残ったプロジェクトは基本資産あるいは成長基盤資産と分類された。

基本資産は主として低リスク財産で成り立っている。しかし、これらの資産は多年にわたる採掘可能性が確認された資産で、タイトガス、炭層メタン、分裂貯水層、石油(原油)増進回収(EOR)の4種類である。これらの分野は既存の資源事業分野と組み合わされて、企業の成長推進並びに他の成長事業への資金源としての役割を果たす。

安定的な事業としては深海事業があげられる(現在メキシコ湾で深海での事業が行われているが、今後も地理的に可能性があるところに拡大予定)。また、今後の成長が見込まれるその他の国際プロジェクトとして中東(特にカタール)、ベネズエラ、インドネシアの深度の浅い海域での探索事業(最近取得)があげられている。

さらに、 アナダルコ・ペトロリアムはインフラに制限されやすいエネルギー資源を商業化する努力に乗り出した。ノバスコシアの液化天然ガス事業の取得し、天然ガスのフルライン開発・販売事業への活用を開始した。

また、中期的な視点でのキャッシュフローマネジメントが取り入れられた。キャッシュの量が少ないときは採掘事業の維持に注力するが、余剰期には、株式の買い戻しや、債務返済、他の戦略的オプションの取得に使用する方針である。

株主・所有権益

404区と208区に関する生産分与合意書(PSA)に基づくアナダルコ・ペトロリアムの利権は、利用段階に入る前の段階で、アルジェリアの国営石油ガス会社Sonatrachとの間で50%であった。 アナダルコ・ペトロリアムは他にも提携会社がある。それはMaerskOlie Algeriet社 と ENI Oil Algeria社の2社で、両社は25%ずつの利権を保有する。この両社はSonatrachよりも先に アナダルコ・ペトロリアムと提携していた。

政府との関係・社会貢献

アルジェリアにおける アナダルコ・ペトロリアムの事業活動は1989年10月以降PSA合意に基づいて監督されてきた。2006年3月 アナダルコ・ペトロリアムはSonatrach社から一通の書簡を受け取った。それはPSA合意に基づく注意喚起という趣旨になっていた。内容は、炭化水素に関する2005年制定の法律(2005年法律)施行によりSonatrach社はアナダルコ・ペトロリアムとPSA合意について再交渉する必要があるというものだった。この目的は両者の利益の均衡化を再確立することである。

Sonatrach社は、2005年法によりPSAについて再交渉する権利があり、この紛争を解決するためにPSA合意により公式の拘束力のない調整過程に入ったという意見である。

結局、2005年法に基づくこの和解交渉は2007年、明確な解決策を打ち出すことなく終了した。2005年法による両社の紛争はその後進展が見られなかった。2009年第1四半期現在において、アナダルコ・ペトロリアムは、もしSonatrach社が現行のPSA合意の変更に成功するようであれば、その変更のもたらす経済的打撃を合理的に推定することができないでいる。

2006年7月アルジェリア議会は外国企業のアルジェリア石油生産に特別利益課税を導入する法律を通過させた。同年12月、この法律の施行規則が発表された。この規則によれば、各月の石油生産の平均日量が30%超の変動を起こした場合5%から50%の範囲内で各月の生産量(グロス生産量)に特別利益税を課することができる。各月の原油サハラ ブレントの価格がバレル当たり30ドルを超えて上昇する場合、この規則は2006年8月に遡って適用される。

2008年12月31日現在、アナダルコ・ペトロリアムはアルジェリアでPUD8,300万バレル石油を生産した。この石油生産量の収益性は特別利益課税に大きな影響を受ける。アナダルコ・ペトロリアムは自社の未来プロジェクトの収益性にこの特別利益課税がどのような影響を及ぼすか、また、同税にどのような立法的対策を講じるかについて現在検討の段階にある。

アルジェリア政府の特別利益課税に対する対応策として、アナダルコ・ペトロリアムは、Sonatrach社に対し特別利益課税の徴収に同意しない旨を通知した。調停委員会は2008年11月26日拘束力のない勧告を発表し、同年12月1日にアナダルコ・ペトロリアムはその勧告を受け取った。2009年2月15日アナダルコ・ペトロリアムは特別利益課税に関してSonatrach社と仲裁交渉に入った。PSA合意の規定に基づいて、アナダルコ・ペトロリアムはSonatrach社に仲裁交渉を申し出ている。

製品開発

PSA合意の定める条件によれば、探索、開発、生産された石油埋蔵量はSonatrach社、アナダルコ・ペトロリアム、その提携会社二社の共有財産となる。Sonatrach社は開発費と生産費の51%を負担する。アナダルコ・ペトロリアムとその提携会社2社は404区と208区の探索計画を完了し、それらの開発活動への参加できるのを待っている。アナダルコ・ペトロリアムとその提携企業二社は探索費用としてSonatrach社の負担分を支払ったので、開発段階での石油ガス生産からその出資分を回収する権利を有する。

アナダルコ・アルジェリアは2009年中に石油田で約10本の採掘を実施する(この掘削には水やガスを噴出する井戸は含まれない)。また、Berkine盆地にある208区で新規の石油ガス田7カ所を現在開発している。その生産量は原油と凝縮油で15万バレル/日に達するものとみられる。

同社の掘削監督者はアルジェリアで、自然保護に役立つ画期的なツールを考案した。これは、砂漠の設備で余剰水を循環させることにより浄水利用量を40%削減する装置である。このツールを利用しない場合、余剰水は蒸発用のピットに送水されて利用されない。考案者の名に因み、この装置はモスキー循環マニフォルドと命名され、Berkine盆地のアナダルコ・Sonatrach両社の共同プロジェクトの掘削用水供給井戸に設置された。