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研究者のご紹介

新型肺炎とマクロ政策(12)

中国経済レポート

 

新領域研究センター 田中 修

2020年3月26日


はじめに

本稿では、金融を中心に概要を紹介する。

3月22日 金融当局合同記者会見
人民銀行
(1)金融政策

中国は、国内で疫病が爆発して以後、一面において、国内の実際の情況に基づき、既存の政策枠組みにより、疫病防御と企業の業務・生産再開を全力で支援してきた。

金融政策として打ち出した全体の枠組みからすると、現在の重点政策の執行情況は以下のとおりである。

①3000億元の特別再貸出により支援した疫病防御の重点企業は、既に5000社を超え、企業が獲得した優遇金利貸出は既に2000億元を超え、実際の資金調達コストは1.27%前後である。

5000億元再貸出・再割引額を増やして、中小・零細企業の業務・生産再開を支援しているが、現在優遇金利貸出は累計で既に1300億元を超え、貸出金利水準は4.55%の要求より明らかに低い。

②積極的な市場金利の下落誘導を通じて、企業向け貸出の実質金利水準は顕著に低下している。

2月、一般貸出金利は5.49%であり、この水準は既に貸出プライムレート改革前に比べ、0.61ポイント下落した。

これらの構造的金融政策、流動性増加政策及び市場金利下落誘導政策の有力な支援の下、わが国の実体経済は既にマージナルに改善している。現在、3月の預金・貸出のデータ動態等からすると、実体経済は引き続き好転しており、4-6月期の各経済指標には顕著な改善が出現すると予想される。中国の経済成長は、比較的速く潜在成長率付近に回復するだろう。

次の段階の金融政策の方向性からすると、主として次の方面を把握している。

①段階を分けて、金融政策の程度・テンポ・重点を把握する。

常に流動性の合理的充足を維持し、とりわけM2と社会資金調達規模の伸びをGDP名目成長率と基本的に釣り合わせ、かつやや高めにする。

2月のM2の伸びは8.8%、社会資金調達規模残高の伸びは10.7%であり、この2つの指標はいずれも既に我々の金融政策の方向性を好く体現している。

②構造的金融政策の独特の役割を十分好く発揮させる。

3000億元の特別再貸出にせよ、5000億元の再貸出・再割引額増加の政策にせよ、金融機関が、とりわけ産業チェーンのコア企業と上流・下流の中小・零細企業、民営企業に対し、貸出支援を強化するよう誘導しなければならない。

このほか、構造的金融政策には、方向を定めた預金準備率引下げ、株式制銀行に対する枠外の方向を定めた預金準備率引下げがあり、これはこれらの機関・方面に対して誘導作用を発揮するものであり、これらの政策を今後一層うまく運用しなければならない。

③政策性金融の役割を十分発揮させなければならない。

3500億元の政策性銀行の特別貸出額をうまく用いて、優遇金利により小型・零細企業、民営企業の業務・生産再開、春季耕作準備といったカギとなる分野、養豚、対外貿易分野とりわけグローバルサプライチェーンの製品生産に対して、強い貸出支援を与える。

④中小銀行の資本補充について、金融債券発行の支援を増やす。

目的は、商業銀行全体の貸出意欲と能力を高めることにある。

⑤引き続き貸出プライムレートの改革を推進しなければならない。

これにより、実質貸出金利の不断の下落を誘導する。銀行システムが適切に実体経済の利益を図ることにより、「経済安定」と「金融安定」のウインウインを実現しなければならない。

(2)物価

物価は、人民大衆の衣食住・行動に及ぶものであり、人民銀行は政策の制定・執行プロセスにおいて、常にこれを高度に重視している。

2019年のCPIは、年間で前年比2.9%上昇したが、上昇を牽引した要因は主として構造的なものであり、豚肉及びその他一部の食品価格の供給不足がもたらしたものである。

2020年1・2月のCPIは前年同期比5.3%上昇した。この中には、先ほど述べた構造的要因の牽引があり、同時に疫病が供給にもたらした影響が重なっている。このような情況下、構造的な上昇の特徴もあれば、段階的な上昇の特徴もある。疫病の供給への影響・インフレの影響は、短期的に一時期持続する可能性がある。わが国の疫病防御情勢が引き続き好転するに伴い、商品の供給も徐々に改善してきている。したがって、物価の全体動向は徐々に緩和に向かい、4-6月期、7-9月期、10-12月期は徐々に下落態勢が出現する。

物価が安定するかどうかは、経済のファンダメンタルズによって決まる。現在、わが国のマクロ経済運営は平穏であり、総供給・総需要は基本的にバランスしている。したがって、長期のインフレあるいはデフレの基礎は存在しない。

2020年、穏健な金融政策は柔軟・適度をより重視し、疫病の進展に基づき、政策を打ち出す程度・テンポ・重点をしっかり把握し、M2と社会資金調達規模の伸びを名目GDP成長率に基本的に釣り合うよう維持する。このような情況下、物価の基本的安定を維持するのみならず、信用収縮のリスクと経済の下振れの共鳴作用の出現を防ぎ、安定成長・リスク防止・インフレ抑制の総合的なバランス関係をうまく処理することは可能である。

(3)国際協調

習近平主席は、人類は1つの運命共同体であると何度も強調している。国際疫病が拡散・蔓延し、国際金融市場の動揺が激化し、欧米と多くの新興市場経済体の株式市場はいずれも大幅な下落が出現した。国際疫病の拡散・蔓延が経済・金融にもたらした大きな影響は、国際疫病にしても、国際疫病が世界経済にもたらした影響にしても、いずれも世界各国が共同して直面する試練である。わが国の国内の疫病防御は、なお最終的勝利を得てはいないが、依然として様々な困難を克服し、国際社会に対して力の及ぶ限りの援助を提供している。

現在、我々は国際疫病の蔓延する深度・広さが急速に深まり広がっているのを目にしている。したがって、世界各国は公共衛生政策、貿易政策、財政・金融政策等のマクロ政策の方面で、国際協調を強化し、共同で国際対応の協調性と有効性を全面的に高める必要がある。

疫病発生以来、人民銀行はマルチ・地域・バイのルートを積極的に利用して、ずっと国際組織・主要中央銀行と政策協調を強化している。易綱行長も、何度もIMF専務理事、BIS総裁、FRB議長と意思疎通・交流を進めており、通貨・金融政策によって疫病の影響にいかに有効に対応するかについて意見を交換している。人民銀行も、主動的にG20各経済体と主要国際金融機関に対して疫病の影響と有効な対応状況を通報している。これらの意思疎通・通報・交流は、国際社会の積極的な評価を得ている。

銀行保険監督管理委員会
(1)産業チェーンへの支援

産業チェーンの業務再開は、現在ますます顕著になっている。産業・企業は、工業化以降、とりわけポスト工業化以降、産業構造に巨大な変化が発生している。いかなる単独企業も、独立して製品を製造することは、既に困難となった。産業チェーンの問題は、全業務・生産再開にしっかり取り組むうえで核心となる問題である。コア企業は往々にして重要な枢軸の位置にあり、この重点企業の川上・川下の産業チェーンの中小企業、とりわけ小型・零細企業は非常に多い。

最近我々は、この方面で多くの政策を実施した。たとえば、ある自動車グループの川上・川下の企業は500社余りに達し、我々はこの企業に対して、銀行がサービスを提供するよう誘導した。すなわち、産業チェーン全体に製品・市場・技術があり、コア企業が正常に経営しており、川上・川下の企業との支払い関係が比較的正常だったので、銀行は彼らに700億元余りの貸出を行い、この企業の業務・生産再開を促進した。コア企業は資金を受け取った後、川上・川下の民営、小型・零細企業に対し、前払いで現金を支払った。この際、コア企業は主導的地位にあり、我々はコア企業がこの機会を利用して、川上・川下の小型・零細企業の利益を侵食することを防がなければならない。この方面で、我々は監督管理を強化し。コア企業の支払いが小型・零細企業の利益を侵害しないことを保証している。

このほか、我々は、企業が売掛金・倉庫証券・在庫等を担保に資金調達を行うことを支援している。また、銀行は、ビッグデータのリスクコントロールシステムを運用して科学技術の応用を強化し、ビッグデータ・ブロックチェーン等の技術を通じて、川上・川下の小型・零細企業のために融資サービスを提供している。

(2)実体経済への支援

銀行保険監督管理委員会は、実体経済への金融支援について、一連の政策を打ち出した。

①疫病防御の企業の回復と生産能力拡大を支援する。

②疫病の影響を受けて債務償還が困難となった信用カード、自動車ローン、住宅ローン等個人の消費者ローンも柔軟に債務償還を調整する。

③我々は元本償還・利払いの臨時の延期を通じて、条件に合致し、暫時困難に遭遇している企業の困難克服を支援する。

④我々は、民営、小型・零細企業向け貸出を強化し、とりわけ企業の資金調達コストを引き下げる。

⑤産業チェーンへのファイナンスを大いに発展させ、川上・川下の小型・零細企業の流動性圧力を解消する。

⑥国家戦略を軸に、マクロ経済と地域の発展にとって牽引作用を有する重点プロジェクトを精確に支援する。

現在、銀行は疫病迎撃のために既に1.8兆元を超える貸出支援を提供しており、1月25日以降、20%前後の中小・零細企業の期限到来した借入の元本・利息について既に償還延期を享受させている。1-2月、製造業への新規貸出は2500億元増えており、前年同期の増額よりも明らかに高い。同時に、銀行・保険は、積極的に社会的責任を履行し、国内の疫病対策の第一線に27億元を寄付している。疫病は世界に蔓延しているため、わが国の一部の銀行・保険会社は、さらに主動的に疫病の影響が比較的深刻な20余りの国家・地域に国際援助を展開している。たとえば、中国銀行は、マスク・手袋・医療用防護服等疫病防御物資を225万件購入し、10余りの国家・地域に続々と送っている。建設銀行・工商銀行も、それぞれ力を発揮している。

習近平同志を核心とする党中央の指導の下、国内疫病防御情勢は積極的な進展をみて、業務・生産再開は秩序立って推進されている。疫病発生以来、我々は全力で金融サービスが中断しないことを保障し、広範な金融系統組織の従業員は、一線をしっかり守り、共産党員は先鋒としての模範の役割を発揮してきた。

現在、湖北を除き、全国銀行ネットワークの業務再開率は95%に達しており、保険ネットワークの業務再開率は97%を超えた。同時に、オンライン・オフラインの金融サービスは非常に柔軟に展開されている。最近我々はサンプル調査を行ったが、企業の口座の活発度は顕著に上昇しており、企業の資金の往来・資金の回転率は明らかに加速し、3月初めと比べサンプル小型・零細企業の口座の変動率は2月下旬より29ポイント高まった。これは一側面から、経済の活発度が既に徐々に回復していることを反映したものである。

今後銀行保険監督管理委員会は、党中央・国務院の統一的手配に基づき、一方で疫病防御のために全力で金融支援を提供し、他方で実体経済への金融サービスの質・効率の向上に力を入れ、「増量、金利引下げ、質の向上、カバー面の拡大」等の方面で、小型・零細企業と民営企業に対し一層サービスを強化し、とりわけ民営製造業へのサービスを強化しなければならない。

今年我々のもう1つの重要任務は、小康社会を全面実現しなければならないことであり、我々は貧困扶助への金融支援を増やし、我々は問題志向・目標志向・需要志向に基づき、各政策の実施にしっかり取り組む。我々のこの努力があっても、政策の中で、なおいくらか不足があり、一部の企業はなお資金調達難・資金調達コスト高に直面する可能性があり、我々はできる限り最大の努力を払い、政策の質・効率を不断に高め、企業・人民大衆の関心に応える。

(3)銀行・保険会社の現状

今回の国際金融市場の動揺、それに加えて国内経済には確かに下振れ圧力が存在する。我々の判断は、これは確かに中国の銀行業・保険業に一定の影響を生み出すが、総体として見れば、影響はさほど大きくはない。

①現実の情況から見ると、現在銀行業・保険業の総体としての運営は平穏であり、リスクが突然爆発する兆しはない。

②国内の疫病防御の情勢が一層好転するに伴い、銀行業・保険業はなお引き続き健全で安定した発展の良好な勢いを維持している。

金融リスクの防止は、金融業の永遠のテーマであり、全国金融工作会議以来、銀行保険監督管理委員会は金融リスク防止・解消を我々の政策の重点的取組みとしており、現在積極的成果を得ている。

データで見ると、全国のマクロレバレッジ率は基本的安定を維持しており、金融リスクも既に元々の発散常態から収斂に転じている。ここ3年、銀行業が処理した不良債権は5.8兆元に達し、シャドーバンキングと交差融資等のハイリスク業務は16兆元圧縮され、一部の問題が出た金融機関は既に秩序立った処理がなされている。

インターネット貸借のP2Pのリスクも大幅に圧縮され、現在実際に運営されているネット貸出機関の数は、3年前に比べ90%近く減少し、一部の違法な資金調達案件も厳格に調査・処分され、関係者には懲罰を与えており、金融市場の秩序は不断に好転している。

近年、金融サプライサイド構造改革の深化・金融開放の拡大を通じて、銀行・保険機関のコーポレートガバナンスは一層規範化された。事実とデータはより説得力があり、例えば最新のデータを見ると、今年1-2月、新たに増えた人民元貸出は4.2兆元に達し、前年同期より伸びが1308億元多く、疫病防御と経済成長を有力に支援している。

2月は多くの企業が業務をストップし、中小・零細企業の実体経済は影響を受けたが、金融データから見ると、銀行の不要債権率は2月末に年初と比べわずか0.06ポイント上昇しただけであり、不良債権率は現在2.08%である。同時に、銀行の貸倒引当金は6兆元を超え、大きな資源で未来のリスクに専ら対応しており、引当のカバー率は181%である。銀行の自己資本比率は14.6%に達し、保険の償還能力充足率は247%である。銀行業・保険業のリスク抵抗・制御能力と対応資源は非常に充足している。

今後、銀行保険監督管理委員会は、金融リスク防止・解消堅塁攻略戦をしっかり戦い、金融サプライサイド構造改革を深化させ、銀行業・保険業の質の高い発展を推進する。

①多くの措置を採用し、不良債権の処理を引き続き強化し、ハイリスクの機関を適切に処理し、引き続きシャドーバンキングを排除・解消し、ハイリスク業務を圧縮する。

②「住宅は住むためのものであり、投機のためのものではない」という要求を断固実施し、不動産市場の平穏で健全な発展を促進する。

同時に、我々は地方政府が地方の隠れ債務の問題を適切にしっかり処理することに積極的に協力する。

③インターネット貸借への特別対策を推進し、インターネット保険の規範化を強化する。

④銀行・保険会社のコーポレートガバナンスを引き続き整備し、とりわけ株主の管理の規範化を推進する。

なぜなら、一部の中小金融機関の株主管理が以前は比較的混乱しており、大株主が違法に会社経営・内部人事統制に関与する現象が存在し、甚だしきは数人のATMと化していたからである。これは、我々が乱れた情況を取り締まる重点であり、手を緩めないことを堅持し、銀行・保険機関を徐々に規範化へと導き、法規に違反した者には厳格に懲罰を加える。

⑤銀行・保険機関が多くのルートで資本を補充することを支援する。

銀行の自己資本比率は14.6%であるが、一層の補充、資本の実力の増強が必要である。

⑥都市商業銀行と農村信用社の改革を深化させ、金融資産管理会社の改革方案を検討・制定し、同時に銀行の資産管理と信託業の適切な転換を誘導し、養老保障の第3の支柱を確立・整備しなければならない。

⑦対外開放を一層拡大し、既に打ち出した金融開放措置を早急に実施し効果を上げる。

⑧党の指導と党の建設を強化し、金融の反腐敗を強化する。

金融分野で各種の腐敗現象が出現し、我々はいくらかの案件を調査・処分してきた。教訓は十分深刻であり、深刻な代価を払ったと言える。この方面で、銀行保険監督管理委員会は、高圧的な態勢を維持し、党中央の各重大政策決定・手配を断固として完全実施する。

国家外貨管理局

総じて見ると、今年に入り疫病の影響はあるものの、わが国のクロスボーダー資金流動は総体として安定しており、外為市場の需給は基本的にバランスしている。

①人民元レートは合理的区間内で双方向に変動している。

今年に入り、人民元レートは総体として安定を維持している。3月20日まで、国内人民元先物取引価格は1.4%下落したが、同時期米ドル指数は5.2%上昇し、新興市場の通貨指数は13.4%下落している。このうち2月下旬に国際金融市場は激烈に変動し、2月21日~3月20日、国内人民元先物取引価格は0.7%下落したが、同時期新興市場通貨指数は10%下落した。うち、3月下旬の人民元の下落幅も、同時期のユーロ・ポンド等の通貨の下落幅より明らかに小さい。このデータは、人民元レートがグローバルな外為市場、とりわけ新興市場において、相対的に安定していることを十分示すものである。

②外為市場の需給は基本的にバランスしている。

1-2月、わが国の銀行の外貨売買決済は206億ドルの黒字であり、非銀行部門の渉外収支は187億ドルの黒字である。総合的に先物・オプション等その他の需給要因を考慮すると、外為市場の需給は基本的にバランスを示している。

③外貨準備は総体として安定を維持している。

2月末、わが国の外貨準備の規模は3兆1067億ドルであり、総体として安定を維持している。

当然我々は、新型肺炎の疫病が世界に蔓延し、国際原油価格が大幅に下落する等の要因の影響を受け、最近国際金融市場の動揺が激化していることを見て取っている。これについて、我々はモニタリングを強化し、適切に対応する。

証券監督管理委員会

疫病発生以来、我々は関係部門と文件を公布し、資本市場において企業の資金調達、重点地域・産業への支援、手数料減免、サービスの円滑化等の方面で特殊な手配を行った。上述の措置は、市場のルールを尊重し、監督管理の温度を体現するものであり、企業・産業の難関克服を支援し、市場運営の内在的基礎を打ち固めた。市場の健全な運営を保証すると同時に、わが国の資本市場の機能は正常に発揮され、とりわけ国務院金融安定発展委員会の統一的な指揮・協調の下、春節後のA株市場は正常にオープンしている。我々は、市場メカニズムの役割を断固として発揮させ、行政関与を行わず、市場の自己調節機能は比較的好く発揮され、金融市場全体の順調な運営を擁護し、リスク緩和と投資家のコンフィデンス向上を有力に推進した。

今年1-2月、取引市場の株式・債券は、合計約1.3兆元の資金調達を行い、うち、新規公開株は38社の発行を達成し、資金を724億元集め、901億元を再調達した。取引所の債券市場は1.1兆元を発行し、前年同期比30%増加した。より重要なことは、現在疫病防御と経済社会発展政策の統一的企画・推進は、積極的な成果を得ており、3月の各指標は顕著にマージナルな変化がある。我々が上場会社を調査研究した情況からすると、業務・生産再開率は既に98%を超え、全国の平均水準より高い。金融市場の流動性は合理的に充足しており、株式市場の予想価格水準は歴史的な低位にある。総じて見ると、外部環境の影響は段階的であり、中国の資本市場の平穏に好転する趨勢に変わりはない。

3月23日 新型肺炎対策領導小組会議

科学的・精確に防御すると同時に、積極的・秩序立てて業務・生産再開を推進しなければならない。企業・事業単位の業務・生産再開、疫病防御措置のガイドラインを適時動態的に調整し、最適化する。低リスクが続く全国大多数の省は、省を1つの単位とし、経済社会の秩序回復を推進し、正常な生産生活秩序に不適応な防御措置を遅滞なく調整し、取り消さなければならない。審査・認可・届出等の方式を採用して、企業の業務再開を遅延させてはならない。外地の人員の職場復帰への不合理な制限を早急に取り消し、ごく少数のハイリスク・ミドルリスクの地域から来た人員を除き、その他の人員には就業前の隔離を実施しない。

防御活動をしっかり行う前提の下、都市・農村の道路、公共交通・輸送サービスを全面的に回復する。物流パーク、貨物輸送ターミナル、宅配ネットワークは、全面的に業務・生産を再開しなければならない。

3月24日 国務院常務会議

現在、世界に疫病が大流行し、世界経済に深刻な衝撃を生み出し、国内経済に峻厳な試練をもたらしている。党中央・国務院の手配に基づき、有効需要の一層の拡大、企業への支援、雇用安定等の対応策を総合的に検討し、より的確に「雇用・金融・対外貿易・外資・投資・予想」を安定させる政策をしっかり実施しなければならない。

引き続き科学的・精確に防御し、新規に病例が発見されたら直ちに規則に従い処置し、公開・透明に情報を発信しなければならない。この基礎の上で、積極的に秩序立てて製造業・流通業の業務・生産再開を推進しなければならない。

①産業チェーン・サプライチェーンの安定を擁護し、製造業の全生産チェーンの業務・生産再開が遭遇している困難・問題を遅滞なく協調して解決し、とりわけグローバル産業チェーンの中で重要な影響力を有する企業とカギとなる製品の生産・輸出を保障する。

②消費の新たな業態を壮大に育成し、Eコマース・レストラン・問診・教育等のサービスを発展させ、コミュニティ住民の消費ネットワークを円滑・便利にする。

農村のEコマースの発展を支援し、農産品の販売を促進する。

③中小・零細企業、個人商工事業者支援で既に決まった政策措置の実施を加速する。

金融機関が信用貸出・継続貸出・中長期貸出のウエイトを高めるよう誘導し、新規貸出増を推進し、初めて貸出を受ける中小・零細企業をより多く支援する。大企業・トップ企業が、獲得した融資を運用して、前払い等の形式で上流・下流の中小・零細企業に現金を支払い、共同発展を牽引することを奨励する。

④対外的な注文が委縮する態勢に対して、企業がネットで折衝し、ネットで事業を展開し、主動的に注文を受け、契約を促進することを奨励する。

国際的に疫病が発生する新たな情況変化に基づき、今年の春季広州交易会の時期を遅らせ、インターネット等の手段を利用して挙行する等の代替案を検討する。