途上国の障害女性・障害児の貧困削減――数的データによる確認と実証分析――
研究双書
No.636
途上国の脆弱層のなかでも、国際的にも関心の高い障害女性と障害児について、フィリピン、インド、インドネシアの三カ国を取り上げ、公開データや独自の数的データを用いて、彼らの貧困について実証的に分析する。
■ 途上国の障害女性・障害児の貧困削減――数的データによる確認と実証分析――
■ 森 壮也 編
■ 3,520円(本体価格 3,200円)
■ A5判
■ 199pp
■ 2018年3月
■ ISBN978-4-258-04636-2
CONTENTS
はじめに――持続可能な開発目標と障害生計調査――
第1節 障害女性と障害児
第2節 国際的な場面における障害女性と障害児の取り扱いと統計データの問題
第3節 本書の構成
おわりに
第1章 障害統計に関する国際規範の形成 / 小林 昌之
はじめに
第1節 障害統計に関する国連の取り組み
第2節 障害統計に関するワシントン・グループ
第3節 開発アジェンダにおける障害
おわりに
はじめに
第1節 障害者に関する個票データ
第2節 障害女性の分析
第3節 障害児の分析
おわりに
第3章 インドの障害女性と貧困――国勢調査からわかること―― / 太田 仁志
はじめに
第1節 障害女性に関する統計
第2節 先行研究が示すインドの障害女性
第3節 国勢調査が明らかにする障害女性
第4節 集計データを用いた因果関係の探索と障害女性に関するインドの「障害の社会モデル」
おわりに
第4章 インドの障害児教育――教育普及になおも取り残される子どもたち―― / 辻田 祐子、プラカーシュ・シン
はじめに
第1節 障害児教育への取り組みと成果
第2節 障害児の就学――2002年全国標本調査の分析――
おわりに
第5章 フィリピンの障害女性・障害児の教育についての実証分析 / 森 壮也、山形 辰史
はじめに
第1節 フィリピン中南部ヴィサヤ地方における障害者
第2節 障害女性と障害児のいる家計の調査(記述統計分析)
第3節 障害女性と障害児のいる家計の調査(教育水準についての実証分析)
おわりに