地域協力機構と法 : アジア・ラテンアメリカ地域主義の現代的意義
経済協力シリーズ
No.174
ラテンアメリカとアジアというそれぞれ特徴のある地域を取り上げ、地域協力機構の法的特徴を描くことで新たな地域主義の機能を見る。また、環境・人権・労働力移動に関する法的な考察、政治経済学的観点からの分析を行う。
■ 地域協力機構と法 : アジア・ラテンアメリカ地域主義の現代的意義
■ 安藤 勝美 編
■ 3,417円(本体価格 3,107円)
■ A5判
■ 246pp
■ 1994年12月15日
■ 品切れ
CONTENTS
まえがき / 安藤 勝美
第1章 地域機構の法的機能と政治的機能 / 安藤 勝美
はじめに
1. 国連体制と地域主義
2. 地域機構の説く所とその法的用件
3. ガット体制と地域主義
4. 地域主義の政治的・経済的背景
おわりに
第2章 アジアの人権問題-ASEANにおける問題点と地域協力可能性- / 本間 浩
1. 序
2. 開発独裁下の人権:インドネシアの場合
3. 民主化への移行過程における矛盾:フィリピンの場合
4. 結びにかえて-人権問題に対するASEAN地域協力の可能制と限界
はじめに
1. ASEAN諸国間の労働力移動の現状
2. 送出国による海外就労者の社会的権利の保障
3. 受入国による外国人労働者の社会的権利の保障
4. 労働力移動に関する地域協力の試みと展望
第4章 ASEAN自由貿易協定の法構造 / 間宮 勇
はじめに
1. ASEAN自由貿易協定の成立とその背景
2. ASEAN自由貿易協定の内容と評価
3. ガット体制におけるASEAN自由貿易協定
おわりに
第5章 ASEAN法律協力の展開 / Chumporn Pachusanond
はじめに
1. ASEAN法律協力とその背景
2. ASEAN諸国間の法律協力
3. ASEAN協力における法の役割の展望
はじめに
1. ASEANの対外関係の枠組み
2. 国際環境の変化とASEAN
3. ASEAN対話関係の制度的変化
結びにかえて
1. 序
2. 主体的範囲
3. 勧告的管轄権の事項的範囲
4. 勧告的管轄権の制約根拠
5. 結語
【資料】米州人権裁判所の勧告的意見一覧
第8章 経済統合と法の統一 / 中川 和彦
1. 法の統一と法の継受
2. ラテンアメリカにおける法の統一
3. LAFTA・中米共同市場の発足と法の統一
4. NAFTA、メルコスルの設立と法の統一
結び
第9章 アンデス地域統合の法的側面-紛争処理制度を中心に- / 矢谷 通朗
はじめに
1. アンデス地域統合法の進展過程
2. アンデス地域統合における紛争解決手続
3. アンデス司法裁判所における訴訟の現状と制度的改革
結語