グローバル競争に打ち勝つ低所得国—新時代の輸出指向開発戦略  

低所得国であるバングラデシュやカンボジアは、グローバル競争に負けるしかないのだろうか。現代の低所得国がどのようにして経済発展や貧困削減を遂げられるかを考える。

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■ グローバル競争に打ち勝つ低所得国—新時代の輸出指向開発戦略
■ 山形 辰史  編
■ 3,300円(本体価格 3,000円)
■ A5判
■ 237pp
■ 2011年
■ ISBN978-4-258-04592-1

CONTENTS

はじめに
第1節 20世紀の開発戦略—その喪失と再発見—
第2節 新ミレニアム初頭の開発戦略
第3節 労働集約的産業主導貧困削減の意義
おわりに

第I部 輸出指向開発の戦略と展開

はじめに
第1節 労働集約的産業に対する懐疑論
第2節 最近の開発戦略論における労働集約的産業の評価
第3節 成長戦略への含意
おわりに

はじめに
第1節 貧困と農村・農業
第2節 2部門経済とpro-poor growth
第3節 構造変化による経済成長・貧困削減
第4節 東アジア地域とpro-poor growth
おわりに
補論 農業労働者比率と農業労働生産性のGranger因果性分析

第II部 輸出指向開発の事例

はじめに
第1節 貿易自由化の衣料品輸出への影響
第2節 生産性の分析
おわりに
資料1 企業調査の概要
資料2 質問票

はじめに
第1節 衣類輸出をめぐる競争環境の変化
第2節 労働者の厚生の変化
第3節 「底辺への競争」をくい止めるもの
おわりに

第III部 輸出指向開発の条件

はじめに
第1節 本章の構成
第2節 経済成長と所得・資産分配の平等化
第3節 貿易自由化と所得・資産分配の平等化
第4節 貿易自由化と経済成長
第5節 小括
第6節 フラグメンテーション
おわりに
補論

はじめに
第1節 労働者保護をめぐる議論とその背景
第2節 労働者保護が経済に与える影響
第3節 開発途上国における労働者保護—インドの事例
おわりに