アフリカ経済学宣言  

成長回帰分析,開発ミクロ経済学,人間開発論,債務論,HIV/AIDS等,開発経済学の理論的前線をアフリカ経済研究から描き出す邦文初の書。

a

■ アフリカ経済学宣言
■ 平野 克己  編
■ 5,170円(本体価格 4,700円)
■ A5判
■ 434pp
■ 2003年3月
■ 品切れ

CONTENTS

まえがき / 平野 克己

第1節 なぜ「アフリカ経済学」か
第2節 アフリカ経済学への要請
第3節 アフリカと開発経済学
第4節 本書の内容

第2章 アフリカ諸国の経済成長 / 福西隆弘・山形辰史

第1節 アフリカの経済成長率:低い平均と大きな分散
第2節 経済成長理論の現在
第3節 アフリカ経済の低成長の要因
第4節 マクロ国際比較による検証
第5節 アフリカ固有の成長阻害要因
おわりに:低い平均と大きな分散—再考
付論:新古典派経済成長モデルと内生経済成長モデル

第1節 開発ミクロ経済学とアフリカ
第2節 農村家計における生産行動
第3節 製造業企業の生産行動
おわりに:開発ミクロ経済研究の貢献

はじめに
第1節 政策の枠組み
第2節 低所得における人的資本と経済成長
第3節 アフリカ経済の現状と課題
むすび

序節 成長しない経済
第1節 アフリカにおける穀物生産
第2節 穀物生産性と経済成長
第3節 アフリカに望まれるもの
おわりに

はじめに
第1節 低開発経済分析序説
第2節 赤羽理論への諸反応
第3節 赤羽裕と大塚久雄
おわりに:農村工業化論の現代的射程

はじめに
第1節 アフリカ国家論の変遷
第2節 合理的選択アプローチによるアフリカ国家論
第3節 農業-工業間資源移転論と比較制度分析
第4節 アフリカにおける農村開発政策の失敗とその背景
おわりに:現代アフリカ国家論の課題

はじめに
第1節 金融危機と累積債務
第2節 理論的アプローチ
第3節 実証的アプローチ
結びにかえて

はじめに
第1節 トダロ以降の労働移動研究
第2節 南アフリカの労働移動研究
第3節 南アフリカにおける労働移動—概観
第4節 南アフリカ国内における出稼ぎ先の決定—計量分析
むすび

はじめに
第1節 アフリカ企業研究の射程
第2節 分析視角
第3節 南アフリカ3財閥の多角化とガバナンス(1980年頃~1993年)
第4節 南アフリカ3財閥の改革とガバナンス構造の変化(1994年~2001年)
むすび

はじめに
第1節 HIV/エイズ、結核、マラリアとアフリカ
第2節 HIV/エイズなどの感染症と特許制度
むすび:終わっていない革命