タイの制度改革と企業再編
タイ経済は、通貨危機をどのように克服したのか。制度改革の導入、主要産業の再編、企業グループの改革に焦点を当て、実態の分析と政策の効果を検証し、今後を展開する。
■ タイの制度改革と企業再編
■ 末廣昭 編
■ 4,840円(本体価格 4,400円)
■ A5判
■ 408pp
■ 2002年3月
■ 品切れ
CONTENTS
本書のねらい / 末廣昭
1.本書の目的
2.本書の構成
3.本書の成り立ち
はじめに
第1節 通貨危機後の経済制度改革
第2節 通貨危機後の経済関連法整備
第3節 自由化・グローバル化の進展と産業再編
第4節 通貨危機後のタイ企業の再編成
おわりに
はじめに
第1節 大企業・財閥系企業と上場企業
第2節 証券市場の発展と企業の資金調達構造
第3節 経済危機と証券市場改革
第4節 証券市場の企業淘汰システムとその実態
第5節 CPグループの事業再編とCPF社の設立
第6節 サイアムセメント・グループの機構改革
むすび:証券市場改革の意義と限界
はじめに
第1節 タイ会社法制度の特徴
第2節 公開株式会社法改正の動きと通貨危機
第3節 通貨危機以降の公開株式会社法改正の論点
第4節 2001年6月の公開株式会社法改正の意義と限界
はじめに
第1節 危機前後の地場系商業銀行
第2節 金融コングロマリットの形成と発展
第3節 経済ブームと非金融コングロマリットの台頭
第4節 経済危機と金融コングロマリットの崩壊
第5節 タイ農民銀行の機構改革
むすび:金融制度改革と自主的経営改革の評価
はじめに
第1節 分析の視点
第2節 銀行業と金融システムの構造変化
第3節 コーポレート・ファイナンスの構造変化
第4節 結論
補論 商業銀行および企業のサンプル選定とデータソース
はじめに
第1節 通貨危機前後の消費動向
第2節 外資の台頭と小売業の構造変化
第3節 地場系小売企業グループの多角化と再編
第4節 セントラル・グループの事例
むすび
第7章 上場企業の所有の変化と経営の実態—究極の所有主とトップマネジメント— / 末廣昭、ネーナパー・ワイラートサック
はじめに
第1節 タイの資産家:1996年の三つの調査
第2節 家族による上場企業の所有と財閥の所有パターン
第3節 上場企業の所有形態とその変化:1996年と2000年
第4節 上場企業の「所有と経営の分離」
第5節 SHINグループとCPテレコムエイシア社
むすび:コーポレート・ガバナンス論を超えて