アジア通貨危機  —その原因と対応の問題点—

アジア通貨危機勃発の原因を探求するとともに、IMFをはじめとする国際社会の対応にどのような問題があったかを明らかにする。

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■ アジア通貨危機 —その原因と対応の問題点—
■ 国宗 浩三  編
■ 3,190円(本体価格 2,900円)
■ A5判
■ 257pp
■ 2000年1月
■ 品切れ

CONTENTS

はじめに
第1節 生産と需要,資本流出入
第2節 貯蓄投資のバランスと資本流出入
第3節 国際マクロ経済学のトリレンマと危機への対応
第4節 本書の概観
おわりに

第I部 総論編

はじめに
第1節 東アジア経済の現況
第2節 金融市場のグローバル化と新興市場
第3節 新興市場のマクロ・ファンダメンタル
第4節 国内マクロ経済運営と国際資本市場
第5節 デフレ型危機管理の落とし穴
第6節 国際金融システムの脆弱性
第7節 「地域バイアス」への対応
まとめ
(参考文献)

はじめに
第1節 アジア通貨危機の一般的構図
第2節 危機の実態とその基本構図
第3節 危機の主因としての銀行信用と危機の本質
第4節 アジア機の教訓
第5節 資本移動規制と国際金融協力への示唆
(参考文献)

第II部 各論編

ケーススタディ

はじめに
第1節 なぜ成長経路は通貨危機に対して脆弱であったか
第2節 なぜルピアの急落を防げなかったか
第3節 通貨危機に対して頑健な成長経路ができつつあるか
むすび
(参考文献)

危機のメカニズム

はじめに
第1節 為替投機の理論
 1. 国家の経済介入と内陸立地
 2.通貨危機の発生と伝播のメカニズム
おわりに
(参考文献)

はじめに
第1節 金融自由化の目的と背景
第2節 インドネシアの金融自由化政策
第3節 金融自由化と規制の関係
第4節 マクロ経済の安定
まとめ
(参考文献)

国際社会の対応と処方箋

はじめに
第1節 国際組織の対応の全体像
第2節 国際組織の機能のモデル的解釈
第3節 国際組織ごとの状況
むすび
補論 モデルのフレームおよび国際組織による対応の解釈
(参考文献)

はじめに
第1節 IMFの役割の変容
第2節 IMF融資政策におけるキー・イシュー
第3節 IMF改革論議
第4節 IMFが果たすべき役割とは
おわりに
(参考文献)

はじめに
第1節 モデルによる考察
第2節 その他の論点
第3節 先進国と途上国の利害相反
結語
補論(第1節への)
(参考文献)