中国 習近平政権の課題と展望—調和の次に来るもの

機動研究成果報告

大西 康雄  編
2013年2月発行

本報告は、機動研究プロジェクト「中国・習近平政権の課題と展望」(2012年10月~2013年2月実施)の成果を速報したものである。

2012年11月に開かれた中国共産党第18回全国代表大会(党大会)を経て、習近平政権が発足した。これを受け、本プロジェクトでは、政治、経済、外交、軍事など各分野の動向に注目しつつ党大会を分析し、習政権が直面する課題の分析と今後の展望を行った。特に習政権の喫緊の課題である国有企業・民営企業の問題と社会保障制度の問題については一章を立てて取り上げ、分析した。

しかし、習政権はまだ完全なスタートを切ったわけではない。2013年3月5日から開かれる全国人民代表大会(全人代)では、胡錦濤から習近平へ国家主席と国家軍事委員会主席のポストが委譲されるだけでなく、国務院人事が明らかになり、経済政策、外交政策もより具体的に示される。

全人代を経て、習政権が本格的にスタートするのを待ち、本プロジェクトでは全人代終了後にさらなる分析を行い、その成果を本報告に加えた上で、2013年5月ごろ当研究所の「情勢分析レポート」として刊行する予定である。

序章
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章

「国進民退」と習近平政権の課題 (612KB) / 渡邉 真理子

第6章