権威主義体制にとって選挙とは何か――独裁者のジレンマと試行錯誤――

他社で出版した研究成果

ミネルヴァ書房

独裁者は選挙で何を目指し、何を得ているのか。多様な意図、選挙統制の実際とは。 7カ国の事例分析から権威主義体制の核心に迫る。

権威主義体制にとって選挙とは何か――独裁者のジレンマと試行錯誤――

■ 権威主義体制にとって選挙とは何か――独裁者のジレンマと試行錯誤――
山田 紀彦 編著
■ 5,500円(本体価格 5,000円)
■ 274pp
■ 2024年2月
■ ISBN978-4-623-09700-5

Contents

序章 独裁者は選挙で何を目指すのか?――権威主義体制下の地方議会選挙/山田 紀彦
第1章 準強制参加の「祭り」としての選挙 ――ベトナムにおける地方議会選挙/石塚 二葉
第2章 体制のコントロールと多様な選挙機能 ――ラオスにおける県人民議会選挙/山田 紀彦
第3章 党の徹底したコントロールと疲弊する現場 ――中国における地方人民代表大会直接選挙/中岡 まり
第4章 体制維持に資する選挙機能の多様性とその限界 ――人民党支配下のカンボジアにおけるコミューン評議会選挙/ 山田 裕史
第5章 脱「統一ロシア」の試みとその限界 ――プーチン期のロシアにおける地方議会選挙/油本 真理
第6章 支配深化のための州議会選挙 ――モザンビークにおける与野党対立と独裁者のジレンマ/網中 昭世
第7章 情報の収集とパトロン・クライアント関係 ――アゼルバイジャンにおける基礎自治体選挙/立花 優
終章 試行錯誤する独裁者/山田 紀彦