社会主義後のウズベキスタン  -変わる国と揺れる人々の心—

アジアを見る眼

No.110

ソ連邦と社会主義という制度が崩壊した後、人々はどのような理想や夢を抱き、悩みを抱えているのか。国家、社会、そして家族に対する考え方はどのように変化したのだろうか。

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■ 社会主義後のウズベキスタン -変わる国と揺れる人々の心—
■ ティムール・ダダバエフ 著
■ 1,078円(本体価格 980円)
■ 新書判
■ 216pp
■ 2008年6月
■ ISBN978-4-258-05110-6
■ 品切れ

CONTENTS

I. ウズベキスタンの基礎データ
II. ソビエト政権下でのウズベキスタンの形成
III. ウズベキスタンにおけるペレストロイカ

I. ソ連邦から独立国家としてのウズベキスタンへ
 1. ソ連時代の国家認識
 2. 「ソビエト国民」形成の試みと失敗
II. ソ連邦崩壊後の国家建設と多民族社会
 1. 新国家建設と多民族社会
 2. 民族間の相互イメージ
III. 言語と人々のアイデンティティ
 1. 変わりゆくロシア語の地位
 2. ロシア化された人々——「ルシー」
 3. 外国との関係とロシア語の地位の変容
 4. ウズベク語の表記の変容

I. ウズベキスタンにおける宗教
 1. ソビエト政権とウズベキスタンのイスラーム
 2. 独立後のイスラーム
 3. イスラーム原理主義とその原因
II. ウズベキスタンのマハッラ
 1. マハッラの伝統的な機能
 2. 人々から見たソ連時代のマハッラ
 3. 独立後のマハッラの姿
III. 郷土意識
 1. ソビエト政権とウズベキスタンの地域主義
 2. 独立後の地域主義

I. 変わり行く政府と国民の関係
 1. 政治改革と国民生活
 2. クーデタ、ソ連邦崩壊と「未成熟」な独立
II. 独立後の政権、民主化と政治のあり方
 1. 政治環境の変化
 2. 改革の試練
 3. 安全優先の時期、9・11とその後

I. 市場経済への転換と国民生活への影響
 1. 変わりゆく公共サービスと低下する生活レベル
 2. 国民から見た政府の経済改革
II. 世帯構成と収入
 1. 家族構成
 2. 世帯収入
III. 過去と現在の生活に対する評価
 1. 破綻した国債制度
 2. 生活の変化から精神面の変化へ
 3. ソ連時代へのノスタルジー
 4. 「国頼み」の考え方
 5. 個人レベルでの国家からの自立
 6. 転換期の教育
 7. 悪い子は良い子に

I. ソ連邦崩壊後のウズベキスタンにおける家族像
 1. 人々は何を重要だと考えているか
 2. 親は子供たちに何を望むか
II. 結婚のあり方と結婚観の変化
 1. ウズベキスタンにおける結婚の重要性
 2. お見合い
 3. 婚約
 4. 結婚式
III. 結婚観の変化
 1. 離婚率の増加
 2. 夫婦関係の変容

I. イデオロギーおよび国家に対する信頼の変化
II. 国家に対する国民の姿勢
 1. 低下する政府機関への信頼
 2. 国民の政治参加
III. 国民の政府に対する期待