経済諸会議の動向(2)
中国経済レポート
新領域研究センター 田中 修
2019年2月14日
はじめに
中央経済工作会議以降、各経済官庁が全国工作会議を開催している。本稿では、2018年12月21-22日に開催された全国発展・改革工作会議の概要を紹介する。
1.2019年の経済政策の総体要求
(1)わが国経済発展が直面する内外情勢を深刻に理解・把握しなければならない
(2)2019年の経済政策の総体要求を深刻に理解・把握しなければならない
習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を導きとし、安定の中で前進を求めるという政策の総基調を堅持し、新発展理念を堅持し、質の高い発展を断固として推進し、サプライサイド構造改革を断固として推進し、3大堅塁攻略戦を断固としてしっかり戦い、断固として市場化改革を深化させハイレベルの開放を拡大し、断固として国内市場を育成・発展させなければならない。
(3)2019年の経済政策目標の原則・方法を深刻に理解・把握しなければならない
2.2019年の政策・任務
(1)国内市場の大いに育成・発展させる
(2)多くの措置を併せて打ち出し、壮大な実体経済とりわけ先進製造業を発展させる
(3)マクロ・コントロールの刷新・整備に力を入れる
(4)3大堅塁攻略戦を着実・有力に推進する
(5)重点分野の改革を断固として深化させる
(6)対外開放レベルを一層高める
(7)都市・農村と地域の融合した発展を統一的に企画・推進する
(8)民生を確実に保障・改善する
公共サービスの不足部分の補充、脆弱部分の強化、質の向上を深く推進し、雇用と都市・農村住民の所得対策を統一的に企画し、しっかり実施して、社会の大局の調和・安定擁護に力を入れる。
同時に、歳末・年初とりわけ2019年1-3月期の政策を真剣にしっかり行い、好調なスタート・歩みを確保する。