早川 和伸

早川 和伸 HAYAKAWA Kazunobu

早川 和伸 HAYAKAWA Kazunobu
[所属・役職] バンコク事務所(バンコク研究センター)
[専門分野] 国際貿易、直接投資、空間経済学
[email] Kazunobu_Hayakawa E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

これまでの研究では、自由貿易協定(FTA)などにおける特恵関税率の利用について、実証的に分析をしてきました。FTAの研究では、FTAがどれだけ貿易を拡大させたかが分析されることが多いのですが、一歩戻って、貿易拡大の源泉であるFTA税率が、実際にどれだけ利用されているのかを分析しています。近年、重要な貿易パートナーとの間で立て続けにFTAが署名、発効されたことにより、日本のFTA網が完成に近づいています。そのため今後はFTA相手国を増やすことよりも、FTAの「利用状況」に関心の重心が移っていくでしょうから、本トピックは今後一層重要になると期待しております。

現在取り組んでいるテーマ

現在、大きく分けて、3つの研究を行っています。第1に、FTA特恵税率の利用に影響を与える要因を探っています。とくに関税還付制度など、FTA以外の関税制度に注目しています。第2に、新型コロナが財貿易、サービス貿易、直接投資に与えた影響をマクロ的に分析しています。また、新型コロナ禍におけるマスク外交、ワクチン外交の政治的効果にも関心があり、分析を進めています。第3に、米中貿易紛争が東アジア諸国、東南アジア諸国の貿易、投資に与えた影響を実証的に分析しています。このように現在は、貿易や投資のデータを用いながら、時事的な課題に取り組んでいます。

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