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特別講演会

SDGs時代のBOPビジネス

2014年に策定された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)のさまざまな目標を達成するための重要なターゲットのひとつに、複数のステークホルダー間のパートナーシップ(Multi-stakeholder partnerships)が挙げられています。政府や市民社会だけでなく、民間企業からの知識、経験、技術、資源等の貢献が、途上国におけるSDGs達成のための重要な役割を果たすことが期待されています。

ビジネスと途上国のかかわりという観点からは、途上国の低所得層をBOP(Base of Pyramid)という新たな市場と捉え、彼らをターゲットとしたビジネス拡大とその貧困削減効果が議論されてきました。SDGs時代に入り、民間企業によるBOP市場へのより多面的なかかわりが求められることとなった現在、日本企業にどのような戦略が求められるのかを議論することが、本講演会の目的です。

本講演会では、途上国の「倹約的イノベーション」(Frugal innovation)に関する研究の第一人者であるオランダ・エラスムス大学社会科学大学院(Institute of Social Studies: ISS)のピーター・ノリンガ(Peter Knorringa)教授をお招きし、アフリカのBOP市場における民間企業によるイノベーションの実態と課題に関する講演を行います。また、社会投資ファンドである合同会社ARUN代表功能聡子氏をお招きし、BOP市場向けビジネスへの投資に対する社会評価システム構築の試みに関する講演を行います。

皆様のご参加をお待ちしています。

開催日時

2017年3月2日 (木曜) 13時30分~16時30分 (開場:13時00分)

会場

ジェトロ本部5階 展示場
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅

プログラム

13:30~13:35 趣旨説明
坂田正三(ジェトロ・アジア経済研究所地域研究センター東南アジアII研究グループ長)
13:35~14:20 講演1.
「アフリカにおける倹約的イノベーション」(Frugal Innovation in Africa)
ピーター・ノリンガ 氏(Institute of Social Studies, the Netherlands)
14:20~14:50 講演2.
「BOPビジネス投資と社会インパクト評価」
功能聡子 氏(ARUN合同会社代表)
14:50~15:20 講演3.
「SDGsをふまえたBOPビジネスモデル」
佐藤寛(ジェトロ・アジア経済研究所新領域研究センター上席主任調査研究員)
15:20~15:35 休憩
15:35~16:30 パネルディスカッション
モデレーター
  • 坂田正三
パネリスト
  • ピーター・ノリンガ 氏
  • 功能聡子 氏
  • 佐藤寛

使用言語

日本語、英語(日英同時通訳)

主催

ジェトロ・アジア経済研究所

参加費

無料

お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部成果普及課
Tel:043-299-9536 Fax: 043-299-9722
E-mail:seminar E-mail