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次なる30億人のためのイノベーション:途上国のソーシャルビジネスとODA、日本企業、社会投資家の役割

2015年9月に国連は「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(SDGs)」を採択しました。その前文では「極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅する」ことを最大の地球規模の課題とし、またその宣言の中で「誰も取り残されない」ことを謳っています。

一方、同じ2030年までに新たに30億人が世界の低所得・低中所得層に加わるとの推計もあり、こうした層が必要とするサービスや生計改善・雇用機会をいかに提供していくかは、環境、治安、質の高い持続的成長との関連でも、世界が取り組むべき喫緊の課題と言えます。そしてICTを含む技術革新やグローバル化による物流の活性化は、こうした層の抱える問題を、ビジネスを通して解決する可能性も提示しており、ソーシャルビジネスはその典型例と言えます。

今回取り上げるSankalp(サンカルプ)Global Summitは、インドの社会投資推進団体Intellecapが主催する世界最大級のソーシャルビジネスに関する国際会議であり、2009年から毎年インドで開催され、世界中から1,000人を超える社会起業家や投資家、ドナーが参加し、ソーシャルビジネスの最先端の情報共有や課題の協議を行うとともに、互いにネットワーキングを図る場となっています。8回目となる今年のSankalp会議は、「次なる(低・低中所得者)30億人のためのイノベーション」を主テーマに4月20日から22日までムンバイで開催されました。

本セミナーでは、「誰も取り残さない」を標榜するSDG達成に向け、途上国のソーシャルビジネスの可能性と日本のステークホルダーの役割について、専門家による報告に続き意見交換を行います。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

開催日時

2016年6月7日 (火曜) 15時00分~17時00分 (開場:14時30分)

会場

ジェトロ本部5階 ABCD会議室
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅

プログラム

(予定)

15:00~15:05 開会挨拶
15:05~15:30 講演1:
「途上国のソーシャルビジネス、社会的投資とSankalp」
功能聡子氏(ARUN代表)
15:30~15:45 講演2:
「Sankalp Global Summitに審査員として参加して」
松本勝男氏(JICA南アジア部次長)
15:45~16:00 講演3:
「SDG時代の国際協力と途上国のソーシャルビジネス」
菅原鈴香氏(JICA国際協力専門員(貧困削減))
16:00~16:20 講演4:
「途上国のソーシャルビジネスと日本」
佐藤寛 (ジェトロ・アジア経済研究所 新領域研究センター上席主任調査研究員)
16:20~16:55 パネルディスカッションと質疑応答
<モデレーター>佐藤寛
<パネリスト>功能聡子氏、松本勝男氏、菅原鈴香氏
16:55~17:00 まとめと今後の方向性
佐藤寛
使用言語

日本語

主催

ジェトロ・アジア経済研究所、ARUN合同会社

協力

国際協力機構

参加費

無料

※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。

お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部成果普及課
Tel:043-299-9536 Fax: 043-299-9722
E-mail:seminar E-mail