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外国人労働者とSDGs
移民労働者による出稼ぎ送金は途上国の経済開発にとって重要性をますます高めています。他方で受入国となる先進国・中進国では、難民申請の増加、不法滞在などの問題も発生しており、受入国にとっても外国人労働者問題は、無視できない社会・経済的インパクトを持っています。
例えば中進国化する先発アセアン諸国(マレーシア、タイ、インドネシアなど)においては、サービス産業労働・工場労働・農漁業労働者不足を後発アセアン、南アジア諸国からの移民労働者で補おうとしています。しかしそこには人身取引(human trafficking)、不法滞在、労働者の人権侵害などの問題が山積しており、2015年に国連で合意された2030年に向けた持続的開発目標(SDGs)実現のためにも重要な課題となっています。
他方日本では、少子高齢化による若年労働(とりわけ肉体労働)の供給不足状態が定常化しており、特に2020年東京五輪に向けての建設需要にどのように建設労働者を確保するかが喫緊の課題となりつつあります。そこで今回のセミナーでは、アジアにおける外国人労働者問題を俯瞰し、その中での日本の現状と問題点を整理し、今後日本のSDGs達成のためにどのような取り組みが必要なのかを議論することとします。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。
開催日時
2016年9月2日 (金曜) 15時00分~17時30分 (開場:14時30分)
会場
ジェトロ本部5階 ABCD会議室
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅
プログラム
(予定)
15:00 | 開会 |
15:00~15:15 |
「アジアにおける外国人労働者・移民労働者問題とSDGs」
佐藤寛 (新領域研究センター 上席主任調査研究員)
|
15:15~15:30 |
「外国人労働力についての経済学的な考え方: 議論の整理のために」
町北朋洋 (新領域研究センター 経済統合研究グループ)
|
15:30~16:00 |
「技能実習制度と倫理的リクルートの課題」
和田征樹氏(エナジェティックグリーン代表)
|
16:00~16:15 |
「日本の中小企業と技能実習制度」
杉本泰樹氏(帝人フロンティア株式会社 テキスタイル第二部長兼CSR調達戦略室長)
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16:15~16:30 |
「外国人労働者に関する労働組合の考え方」
吉田昌哉氏(日本労働組合総連合会 総合国際局長)
|
16:30~16:45 | 休憩 |
16:45~17:30 |
パネルディスカッション <モデレーター>
|
使用言語
日本語
主催
ジェトロ・アジア経済研究所
参加費
無料
※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。
お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部成果普及課
Tel:043-299-9536 Fax: 043-299-9722
E-mail:seminar