ラテンアメリカ・レポート
Online ISSN : 2434-0812
Print ISSN : 0910-3317
特集 ボルソナロ新政権のブラジル
ボルソナロ新政権の外交政策 ―2018年大統領選挙公約および外交成果に対する評価―
高橋 亮太
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー HTML

2019 年 36 巻 1 号 p. 34-43

詳細
抄録

ブラジルのボルソナロ新大統領は、2018年の大統領選挙キャンペーン期間中、中国への警戒、在イスラエル大使館の移転、パリ協定からの脱退など、過激ともいえる発言や公約で国際社会の注目を浴びた。しかしながら、同大統領は就任以後、外交政策に関する過激な発言を控えるようになり、穏健化をみせている。本稿では、大統領就任前の外交政策に関する公約と就任後の対外行動を比較することで、ボルソナロ政権の外交政策に対する理解を深めることを試み、外交政策の成果について若干の評価を与える。さらに、日伯関係を含む今後のボルソナロ外交の見通しについて述べたい。

著者関連情報
© 2019 日本貿易振興機構アジア経済研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top