文字サイズ

標準
国・テーマ インデックス
研究者のご紹介

近藤 則夫

近藤 則夫 KONDO Norio

近藤 則夫 KONDO Norio
[所属・役職] 地域研究センター 南アジア研究グループ ・主任研究員
[専門分野] インド現代政治・社会論、農村開発行政、比較政治学、選挙分析
[email] Norio_Kondo E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
English page

研究歴

私は、1981年にアジア経済研究所に入所してから、インドの現代政治・社会を対象にして、主に地域研究や比較政治学の視点から研究してきました。インドには1986〜88年にインド行政研究所、2004〜06年にジャワハルラール・ネルー大学、法と統治研究センター(デリー)に客員研究員として赴任しインドの政治、農村開発などについて研究を行いました。2006年以降は地域研究センター南アジア研究グループにてインドの選挙、特に連邦下院選挙、中央と州の関係を含む連邦制、農村開発行政、食糧問題および、カレントな時事問題などについて研究を行っています。近年はスリランカの内政、特に内戦と内戦後の民族融和の問題、モルディブの政治などについても論考をまとめています。

現在取り組んでいるテーマ

現在、インドの国家統合や連邦制との関連で北東部の政治、さらに、カレントな問題の分析に取り組んでいます。それに加えて視点を広げ、南アジア主要5カ国の民主主義の比較研究も行っています。民主主義をどう捉えるか、その安定性をどう理解するかといった問題は古くて新しい問題ですが、民族・エスニック問題や国家統合に揺れる南アジア主要5カ国の具体的な比較を通じて地に着いた理論的整理を行ってみたいと考えています。比較政治学では現在、自由民主主義と権威主義の中間の広い領域をどう考えるか議論があります。例えばインドは民主主義とされていますが、自由主義の部分は問題が多く指摘され、より権威主義に近い体制であるとの主張もあります。自由民主主義がこの地域で定着するのか、どうか考えていきたいと思います。