貿易指数データベースの作成と分析—東アジア地域を中心として— (中間報告)
2014年3月発行
第1章
検討の結果、産業内貿易は、水平型産業内貿易と垂直型産業内貿易の2つの類型に大別されるが、実際の計測に際しては、それらの貿易形態を識別することは容易ではないことが示された。また、実際の指数の計測結果からは、日本の産業内貿易の水準が他の国々と比較して低いこと、日本とアジアの国々との間では電気・電気機器などの機械類において工程間分業に基づく垂直型産業内貿易が行われている一方で、EUとは自動車など輸送機械において水平型産業内貿易を行われていることが示唆された。
次いで、実際に作成されたアジア太平洋地域の国際分業度指数を用いて、この地域の国際分業の実態とその変化について観測する。ここで、アジア太平洋地域の国際分業を観側する産業は、(1)製造業全体、(2)繊維製品、(3)化学製品、(4)金属製品、(5)機械、(6)輸送機械である。
以上を仮設例および日本、韓国、米国の中国、EUおよびASEANを輸出市場としたRCA指数の実例を用いて示す。
付表1