ラテンアメリカ
参考図書紹介
また、あわせて 「参考図書リスト」 ページもご利用ください。
南米諸国
カリブ諸国
百科事典、総合年鑑、ハンドブック
カリブ海域に浮かぶ島嶼国と欧米諸国の海外領土で構成された「カリブ海域諸国」、カリブ海を取り囲む中米地峡の独立国ベリーズとカリブ海沿岸地帯、南米大陸北端東部のガイアナ、スリナム、仏領ギアナで構成された「環カリブ海地域」のすべてを「カリブ海世界」ととらえ、地理、自然、民族、歴史、文化、政治、経済社会開発、国際関係について論じた一冊。
マヤ、アステカ文明の神々、暦法、習俗について解説した神話宗教事典。巻頭に、マヤ・アステカ文明の史的概観、巻末に史料解説と参考文献リストを掲載。
ラテンアメリカ諸国の外交政策と国際関係理解に役立つ1冊。構成は、以下のとおり。Part I:過去30年間のラテンアメリカ諸国の国際関係と外交政策の変容、Part II:ラテンアメリカの国際関係を論じる上で重要な理論的枠組みの解説、Part III:ラテンアメリカ主要国の外交戦略の変化、Part IV:米国、中国、ヨーロッパ、日本との国際関係の変化、Part V:ラテンアメリカの地域統合と多国間主義、PartVI:人権問題、原子力政策、麻薬問題、地球環境問題のガバナンス、移民、安全保障に関する論考。
経済関係・統計資料
第1部が地域の経済概況、第2部が特集テーマに関する分析レポート、巻末が主要経済統計という構成になっている。アジ研図書館は、初号1948年から最新版まで所蔵している。
現代メキシコの政治、経済、社会、文化等が、各分野の専門家により論じられている。明石書店企画エリアスタディーズシリーズのメキシコ第二弾。前巻がメキシコの歴史・民俗・文化中心であったのに対し、本書は現代メキシコをより多面的に紹介し、21世紀のメキシコの現状を詳しく伝えている。
グァテマラに関する百科事典。地理、歴史、人物伝、考古学、民俗学、芸術、科学、行政区分等の情報が収録されている。
グァテマラの基本統計。グァテマラ銀行発行。人口、価格、燃料、雇用・給与、国民経済計算、国際収支、国際貿易、為替、海外直接投資、海外送金、観光、金融、財政などグァテマラに関する基本データを掲載。スペイン語。
パナマの基本統計。政府統計局の発行。社会、経済、産業、商業、農業、貿易、労働、金融などパナマに関する様々なデータを掲載。スペイン語。
ブラジル地理統計院(IBGE)が刊行する「数字で見るブラジル」。総合統計年鑑"Anuário estatístico do Brasil"よりも手軽に、より多くのテーマを切り口としてブラジルの現況を知ることができる。
ブラジル地理統計院(IBGE)が1959年から刊行している大地図集の2010年版。以降は電子版で発行されている。2010年版は、同国の著名な地理学者Milton Santosの名を冠することになった。
構成は以下のとおり。第I部アルゼンチンの建国から国家形成の過程、第II部アルゼンチンの社会・文化、第III部アルゼンチンの経済・政治情勢、第IV部アルゼンチンの日系移民と対日関係。
以下のテーマの統計情報が掲載されている。
社会統計、国土、天然資源、人口、女性・子供、教育・文化・科学技術、宗教、医療、食糧・栄養援助、住居・建設、社会組織、選挙と政治、警察・公安、生活水準・貧困、雇用・社会保障、賃金、価格、国民経済計算、農業・畜産業、漁業、鉱業・石油、電気・水、製造業、インフォーマルセクター・中小企業、大企業、商業、マーケティング・広報、交通・通信、観光業、財政、流動性資産・信用取引、株式市場、貿易・国際収支、オピニオン調査。
上記のとおり、収録テーマが幅広く、独自のオピニオン調査の集計結果など、国家統計局刊行の総合統計年鑑には掲載されていない項目が多数含まれており便利である。
初版ボリビアを知るための68章(2006年刊行)が大幅に拡充され、最新データが盛り込まれている。
エクアドルの総合統計年鑑。構成は、第1章人口と移民(人口予測、出生、死亡、出入国、結婚と離婚)、第2章仕事と雇用(労働市場、所得、労働時間、児童労働)、第3章生活(教育、健康、貧困と不平等、家計の収入・支出)、第4章物価指数と経済活動(消費者物価指数、バスケット分析、生産者物価指数、産業活動指数、雇用指数)、第5章事業所統計、第6章農業(土地利用、収穫、家畜、家禽、花)、第7章環境(水、エネルギー、固形廃棄物、環境と健康、災害)、第8章その他の統計。
エクアドルの貧困と不平等の現状を全国レベルから市レベルまで概説。情報源は2010年人口住居センサスと生活状況に関するアンケート調査 (2013年11月から2014年10月にかけて実施)。地図と図表が読者の視覚的な理解を助ける。
日本の三倍の国土面積を持つ南米の国コロンビアの全体像を紹介。第I章自然と資源では、アンデス山脈、大河川流域、海岸地方で成り立つ同国の地理的特徴や資源について。第II歴史では、先スペイン期から軍事政 権期までの歴史。以下、III政治と外交、IV経済、V暴力と麻薬、VI人々と社会、VII文化と暮らし、VIII文学と芸術、IX都市と観光の全9章で構成されている。
コロンビアの32の県と市町村に関する基礎的な統計情報を提供する1冊。
コロンビアの統計地図帳。第1巻:人口統計 (行政区分、人口分布、都市化、人口構成、人口動態)、第2巻:社会統計 (住居、家庭、教育、生活状況、障害者、出生・死亡、労働市場)、第3巻:経済統計 (工業セクター、貿易、建設) で構成されている。地図やグラフを多用した概説により、コロンビアの人口、社会、経済の概況を視覚的に理解することができる。
日本では比較的なじみ薄い同国について、植民地時代の社会、近代国家の建設、長期独裁政権とその後の民主化の歴史、多民族社会と文化の諸相、21世紀のパラグアイというテーマで、解説する。編著者はラテンアメリカ近現代史・移民研究を専門とする田嶋久歳氏。
キューバの人口、経済、社会に関する基本的な統計データが収録されている。
構成は以下のとおり。1.国土、2.環境、3.人口、4.国際機関、5.国民経済計算、6.金融、7.雇用・給与、8.貿易、9.農業・畜産・林業・漁業、10.鉱業・エネルギー、11.製造業、12.建設・投資、13.交通、14.商業、15.観光、16.科学技術、17.情報技術・通信、18.教育、19.医療・社会扶助、20.文化、21.スポーツ、22.選挙プロセス、23.交通事故
情報源が限られる同国の貴重な一次情報である。最新版はキューバ統計局のサイト( http://www.one.cu/ )でも公開されている。
編者のJaime Suchlickiはキューバ生まれのキューバ系アメリカ人。マイアミ大学ノース・サウスセンターの初代所長。