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アジア経済研究所図書館は、開発途上地域の経済、政治、社会等を中心とする諸分野の学術的文献、
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東アジア

中国・台湾各種センサス実施状況

中国の各種センサス実施状況

2021年11月現在

中国は1949年の中華人民共和国成立以来、1982年に『中国統計年鑑1981年版』を出版するまで、統計調査を実施していながら、その実施状況、結果とも殆ど公開しなかった。全国規模の調査の実施には相当な労力が必要であることと、確実に実施された調査の情報があることから、その結果は、国家の政策決定機関や特定分野の研究者に限って閲覧できたと考えられている。

現在、中国で実施されているセンサスは以下の通りである。 

人口センサス

1982年に実施された第3回人口センサスが、初めて結果が公開されたセンサスである。このときの結果報告書は中国国内では流通していたようだ。アジア経済研究所図書館では、当時29あった省・市・自治区のうち、24省の省別結果報告書を複製で所蔵している。

人口センサスについては、その後1987年に1%抽出調査が実施され、このときからは、結果報告書が外国でも入手しやすくなった。西暦の末尾が0の年に全数調査が、5の年に1%抽出調査が実施されていたが、2000年以降は10年に一度の調査となっている。最新の調査は2020年に実施された。 

農業センサス

1997年に第1回目の調査が実施された。初めての調査が第1回工業センサス(1950年実施)より50年近く後に実施されたことが注目される。当時、中国の農業問題、食糧問題は諸外国からも注目を受けていた。調査項目には牧畜業、林業、漁業も含まれているが、農産物より扱いが小さい。2016年に第3回の調査が行われた。

経済センサス

経済センサスは鉱工業センサス、第三次産業センサス、基本単位センサスを統合したものだ。経済センサスの実施によって、中国の産業統計の調査が改編された。最新の調査は2018年に実施され、結果報告書が発行され始めている。

社会センサス

障害者に対する全国規模の抽出調査が2回実施されている。

台湾の各種センサス実施状況

2021年11月現在

台湾は、東アジアで最も統計制度が整った国・地域のひとつである。
太平洋戦争後、国内情勢が落ち着いたころから、台湾の行政院主計處(現在の主計總處)は、常に統計調査とその結果の出版に力を入れる政策を執ってきた。特に人口センサスと産業センサスに重点を置き、基礎的調査を実施してきた。
台湾のセンサスの実施状況は以下の通り。

人口センサス は1956年から実施されている。1970年以降は西暦の末尾が0と5の年に実施してきたが、1990年以降、10年に一度の実施となった。最新の調査は2020年。

産業センサス は、第一次産業が独立し、第二次・第三次産業が一緒に調査されている。

農業センサス1956年から抽出調査として実施された。1970年代からは西暦の末尾が05の年に実施されている。漁業センサス1964年と1975年に独立して実施された。1980年からは農漁業センサスとなり、1990年以降は牧畜業、林業も加えて、農林漁牧業センサスとして現在に至っている。最新の調査は2020年。

工商業センサス1954年に初めて実施された。第二次産業と第三次産業が同時に調査され、実施開始が人口センサスよりも2年早い。1991年からは、工商・服務業センサスとなった。1961年以降、西暦の末尾が16の年に実施されている。2016年に工業・サービス業センサスとなった。

近年のセンサス結果情報は、行政院主計總處がウェブサイト上で公開している。
(https://www.stat.gov.tw/np.asp?ctNode=452)
長期的調査や細目の確認には、まだ冊子体の資料も欠かせない。