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東アジア

中朝経済関係文献リスト(2007~2014年)

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域内経済
協力
张慧智(2007) 「东北振兴过程中的对外开放 : 中朝合作」 『东北亚论坛』16(5) : 38-41 中国の東北振興政策と北朝鮮の経済管理改善措置は、中朝両国の友好関係をより深めるよい機会であり、必須の条件であると述べている。中朝間の貿易および投資の現状を述べた後で、今後の中朝経済関係拡大のための方策を提案。
张宝仁(2007) 「近期朝鲜经济发展变化及中韩的作用」 『东北亚论坛』16(5) : 78-83 2002年以降の北朝鮮の経済政策の変化を論述し、中韓が北朝鮮に与えうる影響について述べている。中国に関しては、中国の改革開放政策の経験の提供、投資説明会や展示会等の協力、人材育成の手助け等を挙げている。
张锋(2007) 「在合作和互补中取得双赢——中国与朝鲜矿产资源开发状况分析」 『韩国学论文集』2007(1) : 188-192 鉄資源を巡っての中朝関係について論述。世界で最大の鉄鉱石輸入国であり、最大の鉄鋼生産国である中国と鉄鉱石資源が豊富な北朝鮮は隣国という環境、西側諸国の北朝鮮への経済制裁、また北朝鮮のエネルギー、インフラ、資金不足等による状況から相互補完関係にあり、双方の経済協力は発展してきている。しかし一方で、エネルギーの不足、北朝鮮側の法律への不遵守等体制の問題など解決しなくてはいけない点が多いとしている。
三村光弘(2008) 「朝鲜民主主义人民共和国经济变化与东北亚经济合作」 『首届东北亚区域合作发展国际论坛文集(下)』2008 : 31-34 90年代後半から北朝鮮の経済改革について論述。
张慧智(2008) 「中韩对朝经济合作探析」 『东北亚论坛』17(3) : 91-95 中朝、中韓貿易それぞれの特徴を挙げた上で、三国での経済協力関係を提案。
王艳欣(2008) 「东北亚区域经济合作背景下丹东边境区位优势创新」 『东北亚论坛』17(4) : 103-107 北東アジアの中における丹東の経済発展について論述。北朝鮮はその中でも国境を接していることから特に言及が多いが、北朝鮮の対外経済が国際的な慣例に則っていないこと、市場が小さいこと等の欠点を挙げている。
金香海(2008) 「东北亚区域合作中的朝鲜问题」 『韩国研究论丛』2008(1) : 29-41 経済のグローバル化と地域経済統合が進むなかで、北東アジア地域は、大きな問題が立ちはだかっており、アセアン等他の地域に比べても遅れをとっている。その理由としては、自然条件、歴史問題、国際情勢、政治経済制度の差異等があげられるが、これらの問題はすべて北朝鮮の問題としてとらえることができる。そしてこの問題を解決するには、六カ国協議による地域情勢の安定化、中朝間の経済協力、陸路、港湾等の一体化などの政策が必要であるとしている。
朱辽野(2008) 「朝韩经贸合作现状及对我国的影响」 『延边大学学报(社会科学版)』41(2) : 16-18, 44 韓朝経済関係が進むことによって、中国にどのような影響を与えるかについて考察。マイナス面としては、北朝鮮の鉱山資源に対して、中朝、韓朝での経済協力の競争において中国が不利になること、また北朝鮮への食糧、服飾、日用品、家電製品などの輸出について、現在は中国が先んじているが、韓国製品は品質、デザイン等の面で優位であることから、シェアが奪われる可能性があるとしている。ただし、北朝鮮は貿易規模自体が小さいので体勢に大きな影響は与えないだろうとし、中韓両国が北朝鮮に投資することによって三カ国がともに発展していくというプラスの面が大きいと述べている。
沈晓丹(2008) 「朝鲜经济改革的趋势与辽宁的作用」 『辽东学院学报(社会科学版)』10(5) : 50-53 北朝鮮の経済発展において、遼寧省が経済協力する上での優位性について論述。
沈晓丹(2008) 「辽宁 朝鲜边境地区经济合作的优势与制约因素分析」 『商场现代化』2008(10) : 272-273 北朝鮮と遼寧省の経済協力において、補えあえる部分と、双方の制約要素を分析。
权英卿、李丹(2008) 「朝中经济合作的影响力和朝鲜半岛经济共同体的发展」 『韩国研究论丛』2008(2) : 77-96 中朝の貿易関係は2000年以降、それまでの援助性の強い貿易から、一般の貿易へと変化して行った。一方、韓朝貿易はいまでも援助性が強く、このままでいくと、北朝鮮の中国への経済的依存度が増し、韓朝両国が経済共同体として発展していくことの妨げになりかねない。北東アジア地域経済を発展させていくには三国が相互に補完関係にある経済協力体制をつくりあげることが重要であるとしている。
金明玉, 赵慧娥(2009) 「东北振兴中的丹东与朝鲜经贸合作探析」 『理论界』2009(6) : 68-69 中国東北地区経済振興の中で丹東は対外窓口として重要な位置にある。このため、丹東と国境を接する北朝鮮との経済関係をより一層発展させていくことが必要とし、その現状と問題点(秩序の欠如、情報不足、情勢不安等)を挙げ改善を図るべきと提案。
张慧智(2010) 「朝鲜国家战略调整探析」 『现代国际关系』2010(2) : 30-35 金正日が国防委員会委員長に就任してからの政治体制と経済政策について論述。経済政策については、2002年実施の7.1経済管理改善措置ののち、インフレ、物価の乱れ、貧困格差、腐敗などの資本主義社会的減少が増加したため、対国内では自力更生を強調しつつ、対外的には経済協力を拡大し、国際援助や外資により経済発展を進めているとしているが、この戦略が今後の国内外の情勢変化に対応していけるかは明らかでないと述べている。
施中杰(2010) 「中朝新合作“更浓烈的经济味道”」 『东北之窗』2010(7) : 37-39 2010年に北朝鮮と中国の間で締結された3つの経済協力、丹東市—新義州間に新たな橋の建設、鴨緑江の中州に浮かぶ北朝鮮領の2島の中国への租借、羅津港一号埠頭使用権の10年延長、を紹介。
曹志刚(2010) 「抢抓历史机遇 加快建设中朝跨境经济合作区」 『延边党校学报』2010(1) : 86-88 「中国图们江区域合作开发规划纲要 - 以长吉图为开发开放先导区」の中で国境経済協力を行うことがうたわれていることを受けて、北朝鮮と経済協力をするに際の意義、実行可能性、提案について述べている。
李忠文(2010) 「发挥口岸优势 畅通对外通道」 『新长征』2010(4) : 15-16 吉林省図們市ひいては中国東北部の経済発展を推し進めるには、北朝鮮の清津港、中朝間および中朝露間の鉄路、北朝鮮への旅行のためのインフラ推進等が重要であると論述。
韩晶玉(2011) 「对中朝经贸合作问题的探讨」 『科技信息』2011(30) : 102-103 中国と北朝鮮の経済関係が発展する意義を述べた上で、現在起こっている問題点以下6点を指摘:①政策に変更が多い。②決算の方法にリスク③基本的インフラ設備が整っていない。④貿易方式が単一で貿易規模が小さい⑤信用⑥法整備。最後に今後の発展のためにどのような方策がとれるかを提案している。
满海峰(2011) 「中国东北地区开发战略推进与朝鲜半岛经济合作发展——以“北黄海经济带”开发开放战略推进为视角」 『韩国学论文集』19 : 184-197 中国東北地方が経済発展するための政策紹介と近隣諸国である韓国・北朝鮮との経済協力、経済効果、問題点について論述。
满海峰(2011) 「新时期中朝关系定位与中朝边境地区经济合作发展」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(6) : 120-125 主に政治的側面から双方の経済協力関係の変化と今後の発展について論述。
李超(2011) 「朝鲜会向中国学习吗——专访朝鲜问题专家张琏瑰教授」 『南方人物周刊』2011(20) : 44-45 朝鮮問題研究者である張璉瑰へのインタビュー記事。北朝鮮の最近の経済政策について、必ずしも中国のような改革開放を求めているわけではないことを解説。
唐龙文(2011) 「打造“朝鲜版香港”租给中国的朝鲜两岛」 『世界知识』2011(16) : 26-27 北朝鮮と中国が共同開発することとなった、黄金坪島と威化島についての記事。今後の発展の期待が膨らむが、客観的に見ると、北朝鮮の経済規模は小さく、法律の不備やインフラの遅れ、政策の変化が多いなど問題点も多い、としている。
赵月峰、孙书洋(2011) 「关于珲春构建东北亚贸易集散地的现实论证」 『延边大学学报(社会科学版)』44(4) : 75-81 北朝鮮、ロシアとの国境に接する吉林省琿春市が貿易の集散地として発展するのに有利な条件と阻害する要因とを挙げ、その対策を提案している。北朝鮮は、経済政策、政治的状況の両面で影響を与えているとしている。
金祥波、王禹(2012) 「双赢战略中朝图们江区域合作与开发」 『延边大学学报(社会科学版)』45(4) : 32-38 図們江開発は、これまでの北朝鮮の姿勢と中朝共同開発の成果からみて、重要なプロジェクトであると分析。その中で以下4点の問題があり今後の発展のため解決すべきとしている。①良好な投資環境を提供するための北朝鮮の核問題解決。②投資を呼び込むための両国の宣伝。③中国が積極的に開発に関与し主導権を握る。④国際慣例を遵守する。
胡国洪(2012) 「我国东北地区与朝鲜经贸合作趋势及发展」 『中国城市经济』2012(2) : 96-97 北朝鮮と中国の経済関係、特に中国東北三省について投資すべき分野と実施すべき内容について言及。
朱显平、张辛雨、若宾(2012) 「金正恩时代的朝鲜和图们江区域的中俄朝合作」 『东北亚论坛』2012(3) : 12-18 中朝ロの経済関係が国際政治の中でどのように進められているかについて分析。
卞晶(2012) 「辽宁加快推进中朝跨境经济合作项目对接方案研究」 『辽东学院学报(社会科学版)』14(6) : 28-36 遼寧省丹東と北朝鮮との経済協力の発展に関して、負の要因、正の要因、変動要因を挙げた上で、今後進めて行く5つの方向性を提案している。
鄂萍、张家成(2012) 「中朝跨境经济合作区模式创新研究-以“丹东-新义州”为例」 『产业与科学论坛』11(12) : 54-55 中国丹東と北朝鮮新義州との経済合作区について、他の国との事例を参考にその目的や位置づけ等を提案している。
刘永刚(2012) 「中朝黄金坪经济区探秘」 『中国经济周刊』2012(46) : 23-28 中国と北朝鮮で共同管理することとなった北朝鮮の黄金坪、威化島経済区について、その管理方法や投資が期待されている産業分野、優遇政策などが紹介されている。
孙晓霞、于潇(2012) 「中朝合作开发罗先经济贸易区的对策研究」 『东北亚』2012(4) : 41-43 中朝経済関係の発展は、中国にとって政治的にも経済的にも有利に働くとし、中朝で共同開発する羅先経済貿易区について、双方の関わり方や、政策による支持、地域特性にあった産業間の連携や集積、交通インフラの整備などを提案している。
张嘉昕、苗锐(2012) 「长吉图开发开放先导区通道建设的物流经济效益分析——以中朝通道为例」 『东北亚论坛』2012(5) : 96-106 吉林省に隣接する地域にある北朝鮮の羅津港、清津港を使って輸出入を行う方法が進められているが、これまでの貿易で使われていた経路とこの新しい経路を比較してどちらが時間的、距離的、費用的などの面で有利か分析を行っている。またこの新しい物流ルートをよりよくするためにどのような調整が必要となるかについて分析している。また、吉林省と北朝鮮間にある7つの口岸について紹介。
江迅(2012) 「中朝开启投资蜜月」 『新民周刊』2012(39) : 33-36 中朝の経済協力の状況と中国からの投資について、取材をもとにした記事。北朝鮮への投資はリスクがあるとしながらも商機を見いだし投資する企業家を紹介。
焦朝霞(2012) 「朝鲜特殊经济区建设对中朝经贸合作的影响分析」 『上海商学院学报』5(13) : 17-19 北朝鮮が経済特区を設置した原因と中朝経済関係への影響について研究している。主に経済事情の悪化や国際的地位を高める必要性から経済特区の設立をおこない、その影響は、中朝貿易の規模拡大、直接投資の増加、北朝鮮への旅行の増加、経済援助の増加などがあると指摘。
刘永刚(2012) 「丹东“小角色”与“大智慧”」 『中国经济周刊』2012(46) : 28-31 中朝共同管理の経済区を設立することになった丹東市がこの機会を利用し、発展する方法についてその展望を紹介。
金成男、尚滴(2013) 「朝鲜对外经济政策变化特征探析」 『延边大学学报(社会科学版)』46(4) : 5-10 北朝鮮の経済計画は、国内外の状況の変化に応じて調整されてきており、その変化について解説。特に21世紀に入ってからは、中朝経済関係のより一層の進展する一方で、朝韓経済関が危機に面していると指摘。
朴今姬(2013) 「吉林省珲春市与朝鲜罗先市经济合作发展现状及对策」 『教育教学论坛』2013(39) : 173-175 琿春と羅先の現状分析から、羅先経済区の共同開発を提言。
李海燕(2013) 「中朝经济开发项目推进与中韩战略协作——基于次区域经济合作理论的视角」 『现代经济信息』2013(22) : 163-164 朝鮮半島の安定と辺縁地域の経済発展のために、近年中朝の経済協力関係が重要になっているとし、現在の中朝、中韓の経済関係が、朝韓関係発展につながるべきであると述べている。また中韓双方が対北朝鮮経済関係についての経験等を共有していくべきであると主張。
孙玲(2013) 「丹东的新契机」 『中国报道』2013(1) : 68-20 遼寧省丹東と隣接する北朝鮮の黄金坪の中朝共同開発について解説。また中国側が受けられる税制等の優遇や、丹東市が今後の発展のために必要な施策等についても紹介している。
郭锐、苏红红(2013) 「“朝鲜式特区经济”与中朝边境经济区合作」 『亚太经济』2013(2) : 119-125 北朝鮮の四大経済特区である、羅津-先峰自由貿易区、新義州特別行政区、金剛山観光特区、開城子業団地それぞれの現状と特徴を紹介し、今後の中朝経済関係のさらなる発展のための提言をしている。
孙美玉(2013) 「吉林省中朝边境旅游合作现状及对策」 『经营管理者』2013(21) : 92 中国から北朝鮮への旅行について、課題、改善点について分析。課題については、ビザや通関手続きの簡素化や、ツアー内容の多様化、サービス品質の向上などを挙げている。
池瑛(2014) 「中朝经贸发展现状与构建中朝边境次区域性FTA的前景展望」 『经营管理者』2014(36) : 159 中朝が均衡のとれた発展をしていくために自由貿易区の導入を提案
吴可亮(2014) 「朝鲜参与图们江区域合作的政策环境及前景分析」 『社会科学战线』2014(12) : 55-60 図們江地域開発への北朝鮮のこれまでの関与の情況とその制約要因、および金正恩政権の経済政策等から今後の展望を論述。
张永学(2014) 「中朝图们江区域跨境经济合作区承接加工贸易梯度转移研究」 『中小企业管理与科技(下旬刊)』2014(1) : 218 延辺朝鮮族自治州における加工貿易の現状と問題点について簡単に紹介
张东明、张东哲(2014) 「朝鲜半岛局势的新变化与中国东北地区发展战略——以朝鲜政策调整与中朝经贸合作为中心」 『日本研究』2014(3) : 32-37 金正恩政権における経済政策と、中朝間の貿易、経済関係に関する協定等について紹介。
张翀(2014) 「朝鲜经济发展新战略与辽宁对朝经贸合作对策研究」 『现代妇女』2014(12) : 209 遼寧省と北朝鮮の経済量力は、地理的優位性、産業の相互補完性、朝鮮族などの人的資源により有利な現状があると論述。また、国際政治の先行きが不透明なことが不安材料としつつも、投資環境の改善や双方の経済協力により双方の発展が見込めると分析。
窦义(2014) 「黄金坪经济区开发模式的法律路径研究」 『辽东学院学报(社会科学版)』16(3) : 31-35 中朝両国により設立した黄金坪経済区を法律の面から分析。経済区には経済区法が制定されており独立性があるが、十分ではなくリスクがあると指摘、中国側が法律の制定に関与することを提案。
顾朝林、邢铭(2014) 「朝鲜的经济开发区」 『经济地理』34(11) : 1-9 北朝鮮の8つの経済開発区について用地目的が記載された地図と共に紹介。北朝鮮は、社会組織の制度、勤勉な文化伝統、廉価で素養の高い労働力があるため、経済開発区が発展する可能性があると分析。また、中国としては、北朝鮮の専門家や管理者の育成や、段階的発展のための手助けをし、特に黄金坪、羅先、清津の3つの経済区を優先的にバックアップすべきと主張。
永利、陈凌白、赵颖(2014) 「辽宁与朝鲜边界效应及跨边界次区域合作」 『时代金融』2014(32) : 60-61 遼寧省の国境都市である丹東とその向いにある北朝鮮の経済関係について論述。国境間における経済関係の利点と欠点をあげている。中国側では丹東と隣接地域の経済関係の強化を提唱しているが、北朝鮮側に存在する不確実性については慎重に対応すると述べている。
王明清、丁四保(2014) 「图们江区域国际合作开发的新机遇和新挑战」 『社会科学战线』2014(2) : 252-254 2012年8月に中朝両国により北朝鮮の羅先等二つの開発区の管理委員会を設立する協定が結ばれたが、競争力の点から中国の他の港に劣るため長期的視点で開発を進めて行く必要があると述べている。
蒋金娜(2014) 「关于丹东市建设与朝鲜劳务合作平台的可行性分析」 『辽宁经济』2014(1) : 64-65 丹東市における労働力不足を北朝鮮の労働力でまかなうための方策について。すでに先行して実施している吉林省延吉市についても言及。
石源华(2014) 「论朝鲜加入东北亚区域合作的新路径」 『东疆学刊』2014(1) : 81-85 東北アジア地域の枠組みの中に北朝鮮をいれるべきであり、中国と韓国はその仲介役となるべきであると主張。
曹世功(2014) 「关于朝鲜参与、融入国际经济合作问题的辨析与思考」 『东北亚学刊』2014(1) : 10-15 北朝鮮は、国際経済の枠組みに参加していく有利な条件があるとしている。内的要因としては、政局が比較的安定しており、また近年経済発展を重視した政策が実行されていること、外的要因としては、東アジア地域において多国間の経済圏構想が打ち出されていることが挙げられている。一方問題点として、近隣国家との関係、核開発による国際関係および経済状況の悪化、経済体制の問題を挙げている。
卞晶(2014) 「中朝跨境经济合作区的建设实践与发展对策研究——以黄金坪经济区的合作开发为例」 『辽东学院学报(社会科学版)』16(1) : 6-11 中国と北朝鮮の経済協力、特に遼寧省丹東地域における北朝鮮との経済開発について、他国の事例と理論を参照しながら、現状と問題点と潜在力について分析している。
尹丽萍(2014) 「珲春国际物流业发展现状、存在的问题及对策」 『延边党校学报』30(1) : 122-124 ロシアと北朝鮮と国境を接する琿春市にとって国際物流の発展は重要であるが、物流施設や人材の不足、またロシアや北朝鮮側の対応の不備、貨物量の不足等の問題があるため、これらを改善しなければ、十分に発展することはできないと指摘。
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通貨 刘妍、刘越(2013) 「浅析吉林省边境对朝口岸区域人民币与朝币汇率差异情况及影响」 『吉林金融研究』2013(3) : 42-45 中朝貿易の発展にともない、中朝国境付近での貿易では人民元が決算通貨として広く使われている。しかし、その為替レートは、現地の状況により異なり、地域のよるレートの差が大きい。ここでは吉林省内の税関のある各地域の現状を紹介。
翟立群(2013) 「吉林省白山市中朝边境地区人民币跨境流通情况调查」 『吉林金融研究』2013(12) : 68-69 吉林省白山市では、北朝鮮との交易が盛んであるが、その決済通貨に人民元が広く使われている。しかし持ち込み制限額が低いことから、不法持ち込みや、闇取引により正確な交易統計がとれないなどの問題がある。中朝の銀行間での決済について協定締結による、直接決済の実施、持ち込み額制限の緩和などが望まれる。
马延安、姚桂枝、张友祥(2013) 「人民币对朝跨境流通分析」 『社会科学家』2013(9) : 50-52 北朝鮮経済の改善と中朝貿易の拡大の中で、北朝鮮での人民元の利用が拡大しているが、投資の危険度が高いことや、闇取引、管理面での困難など人民元の流通について改善、合理化していく必要があると述べている。
農業 张君、苑梅(2013) 「中朝现代农业合作的融资分析」 『中国外资』2013(24) : 190-191 北朝鮮への農業分野の投資において、資金面での不足が問題になるが、そのための対策を提案。
貿易 王亚丰、张春光(2007) 「辽宁对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『地方财政研究』2007(3) : 58-60, 57 遼寧省と北朝鮮および韓国との経済関係についてその現状と発展の方向性について論述。北朝鮮については、今後、資源エネルギー関係、インフラ、旅行産業、科学技術分野、農業、労働集約型産業での経済協力および貿易の発展を進める必要があると述べている。
高新力(2007) 「中朝边境小额贸易与丹东城市经济发展」 『辽东学院学报(社会科学版)』9(4) : 63-66 丹東における対北朝鮮の辺境少額貿易の経済効果について分析。その結果、辺境少額貿易の輸出入の増加率が1%上がるごとに、丹東のGDPが0.6%上昇することが明らかとなった。
保建云(2007) 「中国与朝鲜双边贸易的发展特点、 比较优势及问题分析」 『社会科学辑刊』2007(6) : 96-101 中朝貿易の発展において、増加傾向にはあるが、変動が激しくリスクがあることも明らかであること、また互いに密接な補完関係を結んで来たが、一方で不均衡な部分もあり変動が大きくリスクがあることなどを指摘。今後の方策を提案している。
于天福、王亚丰(2007) 「辽宁省对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『社会科学辑刊』2007(1) : 18-20 遼寧省と北朝鮮および韓国との経済関係についてその発展の方向性について論述。北朝鮮については、今後、資源エネルギー関係、インフラ、旅行産業、科学技術分野、農業、労働集約型産業での経済協力および貿易の発展を進める必要があると述べている。
王亚丰、张春光(2007) 「辽宁对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『地方财政研究』2007(3) : 58-60, 57によく似た内容。
张颖(2007) 「浅析中朝边贸结算问题」 『商业经济』2007(9) : 42-43 丹東と北朝鮮を例に国境貿易の決済方法の現状と問題点をあげた上で、改善方法の提案をしている。
张颖(2007) 「浅析辽宁对朝边贸发展趋势」 『现代中朝边贸结算问题』2007(11) : 83-84 遼寧省と北朝鮮の貿易は増加の傾向にあるが、政府による管理が不十分なため、秩序の欠如や、北朝鮮の需要や企業情報の不足、国際情勢が与える影響等の問題点が存在していると論述。今後の発展のための改善策を挙げている。
宋国友(2007) 「中国对朝鲜的经济影响力分析」 『韩国研究论丛』2007(4) : 86-98 中国の北朝鮮へ対する影響力を経済の観点から分析。貿易や投資、援助などを分析した結果、中国は北朝鮮に対して相対的には影響力があるが、絶対的なものではないと結論している。そして、中国と韓国の連合体であって始めて絶対的な影響力を持つと述べており、地域と国家の安定、安全のためには韓国と協調していく必要があるとしている。
刘田军(2007) 「人民币对朝跨境流动现状、问题和建议」 『辽宁行政学院学报』2007(8) : 233-234 中国元が国境貿易で広く使われ始めていることの現状と問題点を丹東と北朝鮮貿易を例に論述している。丹東と北朝鮮間の貿易では中国元の現金決済が主流となっており、許可されている以上の金額の携帯などの不法性、流通量の把握の困難、ヤミ貿易の助長等が懸念されており、このための対策を提言している。
高新力(2008) 「朝鲜半岛南北关系的改善对中朝、中韩贸易的影响」 『辽东学院学报(社会科学版)』10(5) : 45-49 韓朝関係が中国の北朝鮮、韓国との貿易に与える関係について3カ国がそれぞれ異なる経済発展段階にいることを踏まえて考察。中韓貿易の主軸は産業内貿易となっており、一方で韓朝貿易は産業間貿易であるとしてる。対北朝鮮貿易において、中国は、韓国にたいして食糧、石油、機械設備、電子産品、衣料製品等北朝鮮の主要輸入品目に対して優位性を持っていると述べている。逆に、対韓国への輸出において、北朝鮮は中国にたいして、労働集約型の製品に優位性を持っているとしている。
徐子奇, 邢丽敏(2008) 「中朝携手 合作共赢」 『中国外汇』2008(11) : 68 中朝貿易において、現在はバーター貿易や現金決済が主流であるが、これらの方法は企業にとってリスクがありまた不便である。そのため相手国に銀行支店の設立や決済口座の開設など両国関係部門や中央銀行が貿易推進のための協力をすべきであると提案。
常万年(2008) 「人民币对朝贸易结算存在的问题及对策」 『金融电子化』2008(2) : 46-47 中朝貿易では現在その8割が中国人民元での決済となっているという。米ドルやユーロから人民元に転換した理由は北朝鮮側の外貨不足等の原因であるが、その取引額は人民元の国外持ち出し規制を大きく上回るなどの不法行為、また輸出の際の減税措置も適用されないなどからの理由から闇取引が増加するなどの問題が発生している。このため、両国は双方の銀行間で決済が可能になるような方策、持ち出し規制額の緩和等の対策を行う必要があると述べている。
姜艳、于艳(2008) 「丹东地区边境贸易现状及对边境地区社会经济的影响」 『世界知识』2008(4) : 28-30 丹東と北朝鮮の貿易関係は発展しており、特に対北朝鮮輸出では、輸出商品・貿易方式ともに多様化の傾向が見られる。それに伴い、貿易に従事する企業や経済協力も増加している。丹東市政府は北朝鮮との貿易を丹東経済の重要産業として位置づけており、また北朝鮮にとっても丹東との貿易は食料やエネルギー供給の緩和、北朝鮮住民の市場経済概念の促進等に役立っているとしている。
张慧智(2008) 「中韩对朝经济合作探析」 『东北亚论坛』17(3) : 91-95 中朝、中韓貿易それぞれの特徴を挙げた上で、三国での経済協力関係を提案。
张颖(2008) 「辽宁省与朝鲜经贸合作前景展望」 『黑龙江社会科学』2008(10) : 71-73 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と優位な点(増加傾向の貿易関係、豊富な資源をもつ北朝鮮と、比較的先進的な技術をもつ遼寧省企業との経済協力が可能等)、問題点(粗悪品の流通、密貿易、情報不足、インフラの不整備等)を挙げ、解決の方法を提案している。
陈龙山(2008) 「朝鲜对中国的经济依存度分析」 『东北亚论坛』17(2) : 8-12 北朝鮮の貿易依存度について分析。そもそも「自立的民族経済」を標榜している北朝鮮は、対外貿易の依存度が低く、2006年の推計値では10%強である。また、貿易に対する姿勢は、足りないものを輸入し、そのために必要な外貨のために輸出をしているとしている。低い貿易依存度ではあるが、その中でも中国に対する依存度は高く、これは、核実験等による制裁に中国は加わっていないためであると述べている。北朝鮮は、自立経済の方策を変更していないので、今後も経済改革の面で大きな発展は見込めず、対外貿易も上に上げた理由等から中国の依存度を高めるであろうと分析している。
王敏(2008) 「外贸体制改革初探——中朝比较分析」 『黑龙江对外经贸』2008(7) : 25-26, 53 中国と北朝鮮それぞれの対外経済政策について比較分析
(2009) 「中朝边贸 不规则的来来往往」 『东北之窗』2009(24) : 25 北朝鮮との取引は、臨機応変で危険性があるが、昨今は変化してきている。
金香海(2009) 「中朝经贸关系的现状与课题」 『韩国研究论丛』2009(1) : 83-97 90年代後半から2000年代の中朝貿易、投資、経済援助の状況について解説している。世界情勢の中で北朝鮮は経済制裁を受け孤立しているが、中国はその中で北朝鮮を一方的な援助ではなく自立した経済発展ができるような形で支えていくことが重要であると述べている。
沈晓丹(2009) 「人民币跨境流通的现状与制约因素分析-以丹东边贸结算为例」 『对外经贸实务』2009(12) : 34-36 北朝鮮と丹東の貿易において、手続きに時間がかかることや銀行での手続きが整備されていないことなどから、かつての米ドル決済から人民元での決済が主となってきている。しかし今後人民元が中朝貿易で流通していくには、銀行間の協力、課税の問題、北朝鮮側銀行の信用、政府間の協議等を解決していく必要がある。
沈晓丹(2009) 「丹东对朝边境小额贸易发展问题探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』11(5) : 51-56 北朝鮮と丹東の貿易において、辺境少額貿易は国境経済を安定的に発展させる重要な部分を担っていると論じている。
沈晓丹(2009) 「辽宁对朝贸易的特点、问题及合作」 『经济问题』2009(8) : 118-120 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と問題点(経済体制の違い、国際情勢の影響、取引品目の質、インフラの不足等)を挙げている。
林今淑(2009) 「中朝贸易的现状及对策研究」 『延边大学学报(社会科学版)』42(1) : 37-43 2000年以降の中朝貿易は、それまでと比べ早いスピードでその規模が拡大している。また輸出入の構成にも変化が現れており、中国の輸入では、海産物がその大半を占めていたが、近年は石炭、鉄鉱石等の比率が上昇、輸出では食糧の比率が下がり、機械、部品、電気機器等の比率が上がっている。これらは2000年以降の中国企業における北朝鮮への投資の拡大、北朝鮮経済の経済の回復、日朝貿易の減少等が原因と考えられる。
林今淑, 金美花(2009) 「吉林省对朝鲜贸易的现况及对策」 『延边大学学报(社会科学版)』42(3) : 43-48 吉林省と北朝鮮との貿易について現状と問題点について論じている。貿易額については年々増加の傾向ではあるが、貿易規模が小さい、付加価値貿易は遼寧省の丹東を通じて行われることが多いなどの理由で、吉林省の対外貿易および、中国の対北朝鮮貿易に占める割合は減少しているとのこと。
佟炎(2009) 「在对朝边贸中推进人民币结算和流通的探讨」 『黑龙江金融』2009(4) : 41-42 中朝貿易において、中国政府は北朝鮮企業に人民元での取引決済口座の開設を認める新制度を導入したが、課税の問題や、北朝鮮の企業が本国政府に取引の全容を知られたくないため、こうした口座の開設をそれほど望んでいないこと、人民元の持ち出し規制額が少ない、などの問題から、その効果が現れていないと報告している。
吕超, 张万里(2009) 「中朝经济关系的现状与前景」 『东北亚论坛』18(4) : 84-90 中朝貿易の現状と問題点について指摘。問題点については、北朝鮮の国際情勢、密輸、北朝鮮側企業の信用、北朝鮮側の輸送の遅れ等を指摘している。
张颖, 逯宇铎, 孙秀英(2009) 「朝核危机下探析中朝经贸合作问题」 『辽宁经济』2009(11) : 36-37 2009年5月の核実験実施による中朝貿易関係への影響について、国連の制裁、北朝鮮政府の自国貿易商への管理強化、北朝鮮通貨価値の下落などにより、2003年以来初のマイナスとなったと伝えている。
杨月(2009) 「朝鲜最大的农贸市场见闻」 『乡镇论坛』2009(8) : 26 平壌の市場紹介
金成男(2009) 「朝鲜经济的结构性变化趋势」 『延边大学学报(社会科学版)』42(6) : 37-42 90年代からの経済の危機的状況は2000年代になって多少回復したが、厳しい状況であることには変わりがない。そのため、北朝鮮の経済構造は計画経済と市場経済の併存となっており、軍事工業、重工業等の国家の重点産業、重点企業は計画経済の管理で、国民の生活や消費に関わる軽工業等は事実上黙認の市場経済によって行われているのが現状である。また国家財政の悪化とインフレの影響もあり、計画経済を行う上でも、市場経済部分からの調達が不可避となっており、対外依存度の比重が多くなっており、改革開放の道なくしては北朝鮮の経済改善はないと述べている。
王小娟、狄乾斌 (2010) 「关于中国与朝鲜半岛两国经贸合作战略升级的现实论证」 『经济研究导刊』2010(1) : 169-171 中国と韓国、北朝鮮両国との貿易関係を更に発展させるために、現状、利点、欠点と改善のための方策を提案している。対北朝鮮では、地理的条件、資源の豊富さを利点として挙げ、欠点としては、貿易における支払いに問題があるため、バーター貿易や少額での現金取引が多い、また貿易制度が不完全なため、規模の拡大が難しいことを挙げている。
王晓慧(2010) 「朝鲜货币改革」 『新财经』2010(3) : 104-106 北朝鮮のデノミ実施について、東北財経大学の申東鎮へのインタビュー。中国との貿易に関して大きな影響はないとしている。その理由としては、中朝貿易が中国全体にしめる割合が少ないこと、また一般に中朝貿易の決算がドルかユーロで行われていることが挙げられている。
王晓莹(2010) 「中朝经济贸易合作研究与展望」 『辽宁师专学报(社会科学版)』2010(3) : 3,130 中朝両国の貿易関係について研究し、貿易を拡大させていくことは経済的意義と地域の安定のために重要であると指摘。現在中朝貿易の抱える問題として、北朝鮮の国際的政治状況と、北朝鮮の経済体制により貿易にも制限があることを挙げている。今後の対策としては中朝経済関係のさらなる発展、特に丹東と新義州の経済協力を積極的に推し進めることを提案している。
李晋国(2010) 「中朝贸易特征对发展延边地方经济的启示」 『沈阳干部学刊』12(5) : 29-30 韓国で李明博大統領が就任後、韓朝関係が悪化し、貿易にも影響がでている。その一方で、中朝貿易は順調に増加しており、北朝鮮貿易の中国に対する依存度も深まっていると報告している。吉林省の延辺州は、遼寧省丹東につづく中朝貿易の主要地域であるが、貿易品目は原材料が多く、また貿易会社も規模が小さいことなどから、まだまだ発展の余地があるとしている。
刘炎迅(2010) 「中朝边境的灰色贸易」 『新闻天地』2010(7) : 46-47 丹東でのヤミ貿易で北朝鮮の国境警備隊から銃撃をうけた事件について。
张杰, 江建民(2010) 「延边对朝、俄贸易与经济增长实证分析」 『延边大学学报(社会科学版)』43(5) : 86-90 吉林省延辺州の貿易において、国境を接することから北朝鮮とロシアのしめる割合が高い。1989年から2008年までの貿易統計を利用して分析した結果、延辺の対北朝鮮、ロシア輸出の増加とGDPの増加に関連性があることがわかった。分析の結果から、延辺は今後、北朝鮮とロシアへの輸出重視、貿易方式において加工貿易の割合増加、より多くの国と貿易関係を持てるようなインフラ整備等が重要であるとしている。
施中杰(2010) 「中朝新合作“更浓烈的经济味道”」 『东北之窗』2010(7) : 37-39 2010年に北朝鮮と中国の間で締結された3つの経済協力、丹東市—新義州間に新たな橋の建設、鴨緑江の中州に浮かぶ北朝鮮領の2島の中国への租借、羅津港一号埠頭使用権の10年延長、を紹介。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「布局朝鲜经贸新机遇」 『大经贸』2010(9) : 24-26 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25とほぼ同じ内容。
朱辽野(2011) 「加强与朝鲜经贸合作推进长吉图开发开放先导区建设」 『长春工业大学学报(社会科学版)』23(2) : 1-4 北朝鮮との交易を行う際の利点(豊富な鉱山資源、市場、港)と欠点(市場が狭い、インフラ、投資環境、国際政治環境)を両方挙げつつ、それでも経済関係を推し進めることによって、長吉図開発開放先導区の発展(延辺朝鮮族自治州および吉林省)が可能であると論じている。
肖杨(2011) 「延边朝鲜族自治州对朝贸易面临的问题及发展思路」 『现代经济信息』2011(11) : 87,91 延辺朝鮮族自治州と北朝鮮との貿易に関して、その規模は拡大していながらも、中国側の一方的な黒字傾向、付加価値商品の少なさ、企業の不安定な経営、インフラの不足、北朝鮮側の経済政策の不透明さなどこれからの発展を阻害する要因を挙げた上でその対策(政府間の協力強化、貿易を促進するような政府の政策等)を提案。
权哲男(2011) 「朝鲜对外贸易结构特征及其对中朝经贸关系的影响」 『延边大学学报(社会科学版)』44(3) : 72-79 北朝鮮の2大貿易相手国である中韓両国との経済関係を分析し、今後中朝経済関係にどのような影響があるか述べている。この論文によれば、北朝鮮の貿易は、中朝韓の三角関係により発展してきたとしている。北朝鮮に対して黒字である中国は主に経済的利益の面から貿易を行い、逆に北朝鮮に対して赤字である韓国は主に政治的利益から投資と援助を行っており、韓国から得た利益で、中国との貿易が可能となっているとしている。しかし、李明博大統領が就任すると朝韓関係が悪化したため、この三角関係が維持できなくなり、2009年以降の貿易額減少につながったとしている。これにより、今後長期的に中朝貿易は減少するが、近年自然災害が続いて発生したため、中国の経済援助が増加、また貿易の減少を解決するために外資の導入を推し進めるであろうと分析している。
满海峰(2011) 「开放的地区主义与中朝边境经贸合作发展方向 以丹东—新义州两市开展经贸合作为研究视角」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(2) : 131-135 遼寧省丹東市と北朝鮮新義州とのこれまでの経済関係と今後の発展について。
肖杨、刘秀玲、朱瑞雪(2011) 「辽宁地区发展对朝边境贸易SWOT分析」 『沈阳农业大学学报(社会科学版)』13(4) : 418-421 遼寧省と北朝鮮の貿易関係について、SWOT分析を行い、今後の発展のための対策を提案。
肖杨、解柠羽(2011) 「辽宁加快发展对朝边境经贸问题研究」 『中国市场』2011(32) : 138-139 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と問題点(北朝鮮の経済体制や政策の不透明さ、中国側企業経営環境の不備、インフラ設備の遅れなど)を挙げ、その対策を提案。
汪峥(2012) 「中朝边贸推变」 『新商务周刊』2012(1) : 45-47 北朝鮮と交易関係をもつ3名の中国人へのインタビューをもとに中朝貿易を紹介。北朝鮮で投資を行う際の簡単な指南も併せて掲載。
张洁、金珊(2012) 「边境贸易发展中需要关注的问题及建议--以吉林省为例」 『吉林金融研究』2012(9) : 17-19 2012年上半期の辺境貿易の状況を概観。現在の問題点、決済の問題や為替レート、輸出品の制限等挙げている。また決算件数、金額が共に減少しているとし、これは対北朝鮮決済の吉林省内唯一の銀行である中国建設銀行が経営的判断から北朝鮮決済業務から手を引き始めたからとしている。その上で、これらを改善するための提言を行っている。
张颖(2012) 「丹东对朝经贸特点及问题研究」 『对外经贸』2012(8) : 40-41 2010年の中国丹東市の対北朝鮮貿易の現状と特徴を概観した後、問題点となっている通関処理能力や、手数料の多さ、貿易を発展させるための政策の欠如等を指摘。最後に問題点解決のための提言をおこなっている。
李伟(2012) 「在朝鲜经商的秘密」 『东西南北』2012(18) : 64-65 中国企業の北朝鮮への投資、貿易事情について、危険性や成功の秘訣について紹介した記事。
卞晶(2012) 「辽宁加快推进中朝跨境经济合作项目对接方案研究」 『辽东学院学报(社会科学版)』14(6) : 28-36 遼寧省丹東と北朝鮮との経済協力の発展に関して、負の要因、正の要因、変動要因を挙げた上で、今後進めて行く5つの方向性を提案している。
王春生(2013) 「中朝、中俄边贸发展现状及对策」 『中国外汇』2013(23) : 62-63 吉林省の中朝、中ロ間貿易について、現状、問題点、対策を提示。特に決済の方法について改善が必要と指摘。
金红莲(2013) 「中国对朝贸易投资现状中存在的问题及建议」 『吉林金融研究』2013(10) : 44-48 中国の対北朝鮮投資を分析し、その問題点として、朝鮮内部の影響による不安定性、朝鮮側の貿易体制規範の欠如、中国側の投資企業管理体制の不足、決済の問題をあげ、今後の戦略を提示。
梅新育(2013) 「街头时尚、咖啡与朝鲜经济复兴」 『国企』2013(2) : 55-57 平壌の発展の度合いから、北朝鮮の経済が回復基調にあると推測。
梅新育(2013) 「朝鲜政经变局中的契机与风险」 『中国市场』2013(7) : 22-30 金正恩政権になり、経済発展が重視されていることが伝えられている。2008年の人口センサスによると北朝鮮の人口は2405万人。平壌の人口は330万人。全体の13.7%を占めるため平壌の状況は北朝鮮の全体を代表できると主張し、平壌の経済状況の改善、中朝貿易の状況を分析した上で、北朝鮮の経済は回復期にあると推定。中国は北朝鮮との経済関係においてまず地理的に近い東北地方特に吉林省を地盤として企業活動するのがよいと主張。
李林峰(2013) 「人民币跨境流通中流、存量关系研究——以吉林省延边州对朝鲜跨境流通为例」 『时代金融』2013(5) : 55-56 吉林省延辺地区と北朝鮮の貿易において、人民元が決済通貨として流通しているが、そのストックとフローについて分析。
刘妍、刘越(2013) 「浅析吉林省边境对朝口岸区域人民币与朝币汇率差异情况及影响」 『吉林金融研究』2013(3) : 42-45 中朝貿易の発展にともない、中朝国境付近での貿易では人民元が決算通貨として広く使われている。しかし、その為替レートは、現地の状況により異なり、地域のよるレートの差が大きい。ここでは吉林省内の税関のある各地域の現状を紹介。
孙莹(2013) 「辽宁省在中朝经济合作中的作用」 『企业导报』2013(4) : 138-139 北朝鮮の経済発展、中朝経済関係を概観。遼寧省丹東市は対朝貿易の8割を占めるとしその地理的優位性と、国境貿易がメインであり、中国企業の投資は鉱業が多くまた補償貿易が多いとのことを紹介。また主要な投資分野として、インフラ、エネルギー、科学技術、農業、労働集約的製造業、旅行業を挙げている。
翟立群(2013) 「吉林省白山市中朝边境地区人民币跨境流通情况调查」 『吉林金融研究』2013(12) : 68-69 吉林省白山市では、北朝鮮との交易が盛んであるが、その決済通貨に人民元が広く使われている。しかし持ち込み制限額が低いことから、不法持ち込みや、闇取引により正確な交易統計がとれないなどの問題がある。中朝の銀行間での決済について協定締結による、直接決済の実施、持ち込み額制限の緩和などが望まれる。
马延安、姚桂枝、张友祥(2013) 「人民币对朝跨境流通分析」 『社会科学家』2013(9) : 50-52 北朝鮮経済の改善と中朝貿易の拡大の中で、北朝鮮での人民元の利用が拡大しているが、投資の危険度が高いことや、闇取引、管理面での困難など人民元の流通について改善、合理化していく必要があると述べている。
王圆、张玉山(2014) 「吉林省对朝经贸合作现状分析及对策」 『朝鲜·韩国历史研究』2014(15) : 451-469 吉林省は、北朝鮮との貿易を重要視し、双方の経済協力も発展してきたが、貿易額については、大きな上下幅が見られる。この原因と対策について分析。原因については、世界的金融危機の影響、中国の対北朝鮮主要輸入産品である石炭・海産物の貿易量の減少、中朝間の協同プロジェクトの遅滞などの問題と、北朝鮮の経済体制の不安定さや取引品目の構成等根本的問題を挙げている。
金鑫(2014) 「浅析当代中朝经贸发展(2000年至今)」 『中国商贸』2014(17) : 20-22 これまでの中朝経済関係の変遷と今後の展望を紹介
曹永利、陈凌白、赵颖(2014) 「辽宁对朝贸易现状与优化路径分析」 『全国商情(经济理论研究)』2014(15) : 85-87 遼寧省と北朝鮮の貿易関係について、取引額は増加しているが、規模が比較的小さく、不安定であると指摘。また貿易額の不均衡、決算の困難、情報力の不足、インフラの遅れ等の問題点をあげた上で今後の改善点について提案している。
刘越、赵慧、杨奉宇(2014) 「吉林省对朝边贸制约因素及政策建议」 『吉林金融研究』2014(11) : 44-46 吉林省の対北朝鮮貿易額は、遼寧省に比べて低いが、その原因の指摘と対策を提案。原因として、吉林省の税関の設備、サービスが悪いため、地元企業が遼寧省丹東へ流出していること、また主な取り扱い商品である米やトウモロコシ、石炭などに国による貿易規制額があることなどを挙げている。
池瑛(2014) 「中朝经贸发展现状与构建中朝边境次区域性FTA的前景展望」 『经营管理者』2014(36) : 159 中朝が均衡のとれた発展をしていくために自由貿易区の導入を提案
张永学(2014) 「中朝图们江区域跨境经济合作区承接加工贸易梯度转移研究」 『中小企业管理与科技(下旬刊)』2014(1) : 218 延辺朝鮮族自治州における加工貿易の現状と問題点について簡単に紹介
张琏瑰(2014) 「中国会中断对朝输油吗」 『时代人物』2014(12) : 66-69 北朝鮮が現在行っている経済改革は、経済発展のためではなく、経済制裁の緩和を目的としたものであると主張。新たな政策により北朝鮮に投資した中国や韓国の企業が不利な待遇を強いられていることにも言及している。
件名 文献情報 コメント
運送 张嘉昕、苗锐(2012) 「长吉图开发开放先导区通道建设的物流经济效益分析——以中朝通道为例」 『东北亚论坛』2012(5) : 96-106 吉林省に隣接する地域にある北朝鮮の羅津港、清津港を使って輸出入を行う方法が進められているが、これまでの貿易で使われていた経路とこの新しい経路を比較してどちらが時間的、距離的、費用的などの面で有利か分析を行っている。またこの新しい物流ルートをよりよくするためにどのような調整が必要となるかについて分析している。また、吉林省と北朝鮮間にある7つの口岸について紹介。
冯宇、张立昆(2013) 「我国国境铁路口岸站建设情况综述」 『交通企业管理』2013(4) : 62-64 中国から国境を越えて走る鉄道と税関について紹介。中国は5か国と鉄道でつながっており、北朝鮮もその一つで、3路線ある。
尹丽萍(2014) 「珲春国际物流业发展现状、存在的问题及对策」 『延边党校学报』30(1) : 122-124 ロシアと北朝鮮と国境を接する琿春市にとって国際物流の発展は重要であるが、物流施設や人材の不足、またロシアや北朝鮮側の対応の不備、貨物量の不足等の問題があるため、これらを改善しなければ、十分に発展することはできないと指摘。
外国投資法 金哲(2014) 「朝鲜创建经济开发区及新世纪产业革命与经济强国建设」 『东北亚论坛』2014(1) : 56-59 朝鮮社会科学院経済研究所の研究者の方によるもの。前半は経済特区における、外国企業の優遇政策(税制)等について。後半は朝鮮がいかにして発展していくかについて。
貨幣 刘田军(2007) 「人民币对朝跨境流动现状、问题和建议」 『辽宁行政学院学报』2007(8) : 233-234 中国元が国境貿易で広く使われ始めていることの現状と問題点を丹東と北朝鮮貿易を例に論述している。丹東と北朝鮮間の貿易では中国元の現金決済が主流となっており、許可されている以上の金額の携帯などの不法性、流通量の把握の困難、ヤミ貿易の助長等が懸念されており、このための対策を提言している。
张颖(2007) 「浅析中朝边贸结算问题」 『商业经济』2007(9) : 42-43 丹東と北朝鮮を例に国境貿易の決済方法の現状と問題点をあげた上で、改善方法の提案をしている。
沈晓丹(2009) 「人民币跨境流通的现状与制约因素分析-以丹东边贸结算为例」 『对外经贸实务』2009(12) : 34-36 北朝鮮と丹東の貿易において、手続きに時間がかかることや銀行での手続きが整備されていないことなどから、かつての米ドル決済から人民元での決済が主となってきている。しかし今後人民元が中朝貿易で流通していくには、銀行間の協力、課税の問題、北朝鮮側銀行の信用、政府間の協議等を解決していく必要がある。
佟炎(2009) 「在对朝边贸中推进人民币结算和流通的探讨」 『黑龙江金融』2009(4) : 41-42 中朝貿易において、中国政府は北朝鮮企業に人民元での取引決済口座の開設を認める新制度を導入したが、課税の問題や、北朝鮮の企業が本国政府に取引の全容を知られたくないため、こうした口座の開設をそれほど望んでいないこと、人民元の持ち出し規制額が少ない、などの問題から、その効果が現れていないと報告している。
崔莹(2010) 「朝鲜货币改革探讨」 『现代商贸工业』2010(16) : 136 2009年実施のデノミについて、北朝鮮内部でどのような影響があったか紹介。
高浩荣(2010) 「朝鲜货币改革」 『爱情婚姻家庭(新情男女) 』2010(3) : 21-23 デノミ後北朝鮮内での状況について紹介。
马生军, 郑友强(2010) 「朝鲜第五次币改原因研究」 『经济论坛』2010(6) : 84-86 2009年実施のデノミについて、インフレ抑制、闇市一掃、財産没収、政権維持などの目的で実施されたのではなく、北朝鮮経済の安全性と不法の財産取得者に対する措置であったとの観点から論述。
胡国洪(2012) 「朝鲜5次货币改革过程分析」 『中国管理信息化』15(3) : 24-26 北朝鮮が2009年に実施した貨幣改革について、中朝貿易においては、一時交易自体が停止しているので一定の影響はあるとしながらも、対外経済的には、ドルやユーロ、人民元を使用しているので、影響は少ないと分析。北朝鮮国内経済への影響が大きいと述べている。
李林峰(2013) 「人民币跨境流通中流、存量关系研究——以吉林省延边州对朝鲜跨境流通为例」 『时代金融』2013(5) : 55-56 吉林省延辺地区と北朝鮮の貿易において、人民元が決済通貨として流通しているが、そのストックとフローについて分析。
観光 孙美玉(2013) 「吉林省中朝边境旅游合作现状及对策」 『经营管理者』2013(21) : 92 中国から北朝鮮への旅行について、課題、改善点について分析。課題については、ビザや通関手続きの簡素化や、ツアー内容の多様化、サービス品質の向上などを挙げている。
金明哲、崔哲浩、金石柱(2014) 「元山-金刚山国际旅游特区开发现状及投资前景」 『延边大学学报(社会科学版)』2014(6) : 89-95 北朝鮮有数の観光地である金剛山のさらなる開発と保護のため、政府は元山-金剛山国際旅遊特区を設立し、その開発計画を発表し、国外からの投資を可能にした。その投資環境の紹介と特区の現状を紹介。
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金融機関 王健、邵志高(2013) 「朝鲜地下钱庄对吉林省边境地区金融稳定的影响」 『吉林金融研究』2013(10) : 49-51 北朝鮮における地下銀行の現状とその対策について。中朝貿易においても公的な機関利用の不便さや信用の低さなどから地下銀行が利用されているとのこと。
金融政策 徐子奇, 邢丽敏(2008) 「中朝携手 合作共赢」 『中国外汇』2008(11) : 68 中朝貿易において、現在はバーター貿易や現金決済が主流であるが、これらの方法は企業にとってリスクがありまた不便である。そのため相手国に銀行支店の設立や決済口座の開設など両国関係部門や中央銀行が貿易推進のための協力をすべきであると提案。
常万年(2008) 「人民币对朝贸易结算存在的问题及对策」 『金融电子化』2008(2) : 46-47 中朝貿易では現在その8割が中国人民元での決済となっているという。米ドルやユーロから人民元に転換した理由は北朝鮮側の外貨不足等の原因であるが、その取引額は人民元の国外持ち出し規制を大きく上回るなどの不法行為、また輸出の際の減税措置も適用されないなどからの理由から闇取引が増加するなどの問題が発生している。このため、両国は双方の銀行間で決済が可能になるような方策、持ち出し規制額の緩和等の対策を行う必要があると述べている。
経済援助 张慧智(2009) 「国际社会对朝鲜发展援助探寻」 『东北亚论坛』18(4) : 67-75 経済援助とは援助国、被援助国双方にとって経済的意義のある経済協力であると定義。北朝鮮への経済援助の現状を述べつつ、その性質が人道的援助から開発援助へと転換しているとし、今後どのような方面へ援助すべきか、また多額の援助を受けるためにはどうしたらよいかについて論述。
沈晓丹(2009) 「朝鲜粮食问题及国际援助通道」 『对外经贸实务』2009(1) : 35-37 北朝鮮の食糧不足について、その原因として自然環境、政策の失敗、管理の問題等を挙げ、その解決策として、韓国、中国、アメリカそれぞれについて資金、技術援助の可能性について述べている。
沈志华, 董洁(2011) 「中苏援助与朝鲜战后经济重建」 『炎黄春秋』2011(6) : 1-12 朝鮮戦争が停戦した1953年から1960年までの間に中国と旧ソ連が北朝鮮に対して行った経済援助と経済復興の関係について北朝鮮の計画経済の区分と合わせて論述。戦後復興としては、北朝鮮は国外からの援助獲得がもっとも成功した国家だと述べている。
沈志华, 董洁(2011) 「朝鲜战后重建与中国的经济援助(1954-1960)」 『中共党史研究』2011(3) : 48-57 朝鮮戦争が停戦した1953年から1960年までの間に中国と旧ソ連が北朝鮮に対して行った経済援助と経済復興の関係について北朝鮮の計画経済の区分と合わせて論述。戦後復興としては、北朝鮮は国外からの援助獲得がもっとも成功した国家だと述べている。同年に別の雑誌『炎黄春秋』で発表された「中苏援助与朝鲜战后经济重建」と構成はまったく同じだが、内要に若干の違いあり。
燕玉叶(2011) 「随着朝鲜经济状况的好转、中国外交政策的调整、朝鲜半岛形势的变化——中国对朝经济援助悄然转型」 『世界知识』2011(16) : 24-26 中国の北朝鮮に対する経済援助について、単純に援助する形から、双方が発展できるような援助の形に変化していると報告。また、中国も独自援助から国際社会との共同援助に変更しつつあり、中国が北朝鮮をコントロールしようとしているわけではないことを説明している。
曲哲(2011) 「朝鲜断粮」 『农经』2011(4) : 68- 北朝鮮の食糧事情と主に韓国・中国による人道・経済援助に関して報告。
郝遥(2012) 「对朝援助 中国外援的缩影」 『百科知识』2012(9) : 42-44 中国が改革開放以来、北朝鮮に対して行ってきた経済援助について詳細に紹介。
董洁(2014) 「中苏分裂后中国对朝鲜的经济援助(1961—1965)」 『外交评论(外交学院学报)』2014(4) : 41-58 1961年~1965年の間の北朝鮮に対する中国の経済援助について、同時期のソ連の経済援助と比較し、その動機、特徴、効果について分析。
経済開発 金哲、卞晶(2012) 「朝鲜“国家经济开发十年战略计划”探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』14(1) : 20-26 2011年北朝鮮は「国家経済開発十年戦略計画」を発表し、2020年には先進国の水準に達することを目標とした。中国は、北朝鮮との共同投資により、中朝経済関係を活発かさせるべきであると主張。「国家経済開発十年戦略計画」の概要がわかる資料。
卞晶(2014) 「中朝跨境经济合作区的建设实践与发展对策研究——以黄金坪经济区的合作开发为例」 『辽东学院学报(社会科学版)』16(1) : 6-11 中国と北朝鮮の経済協力、特に遼寧省丹東地域における北朝鮮との経済開発について、他国の事例と理論を参照しながら、現状と問題点と潜在力について分析している。
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経済事情 张宝仁(2007) 「近期朝鲜经济发展变化及中韩的作用」 『东北亚论坛』16(5) : 78-83 2002年以降の北朝鮮の経済政策の変化を論述し、中韓が北朝鮮に与えうる影響について述べている。中国に関しては、中国の改革開放政策の経験の提供、投資説明会や展示会等の協力、人材育成の手助け等を挙げている。
三村光弘(2008) 「朝鲜民主主义人民共和国经济变化与东北亚经济合作」 『首届东北亚区域合作发展国际论坛文集(下)』2008 : 31-34 90年代後半から北朝鮮の経済改革について論述。
曾光辉(2008) 「朝鲜推行经济改革的原因分析」 『改革与战略』2008(4) : 154-155 金正日が北朝鮮のトップとなって以降実施された経済改革には国内的原因と国際的原因の2要素があると分析。
金成男(2009) 「朝鲜经济的结构性变化趋势」 『延边大学学报(社会科学版)』42(6) : 37-42 90年代からの経済の危機的状況は2000年代になって多少回復したが、厳しい状況であることには変わりがない。そのため、北朝鮮の経済構造は計画経済と市場経済の併存となっており、軍事工業、重工業等の国家の重点産業、重点企業は計画経済の管理で、国民の生活や消費に関わる軽工業等は事実上黙認の市場経済によって行われているのが現状である。また国家財政の悪化とインフレの影響もあり、計画経済を行う上でも、市場経済部分からの調達が不可避となっており、対外依存度の比重が多くなっており、改革開放の道なくしては北朝鮮の経済改善はないと述べている。
沈晓丹(2009) 「朝鲜粮食问题及国际援助通道」 『对外经贸实务』2009(1) : 35-37 北朝鮮の食糧不足について、その原因として自然環境、政策の失敗、管理の問題等を挙げ、その解決策として、韓国、中国、アメリカそれぞれについて資金、技術援助の可能性について述べている。
胡明远(2010) 「朝鲜对外开放新举措」 『北方经济』2010(15) : 52-53 この記事では、経済制裁やデノミの失敗などで厳しい北朝鮮がこの苦境を抜け出すためにおこなった対外開放政策、羅先市の特別市への昇格、国家開発銀行の設立、黄金坪、威化島の中国への租借を伝えている。また中国としては、投資主導での貿易拡大、自由貿易区の新たな設立、国境税関のソフト・ハードインフラ改善、エネルギー分野での経済協力等を進めるよう提案している。
高浩荣(2010) 「朝鲜货币改革」 『爱情婚姻家庭(新情男女) 』2010(3) : 21-23 デノミ後北朝鮮内での状況について紹介。
王晓慧(2010) 「朝鲜货币改革」 『新财经』2010(3) : 104-106 北朝鮮のデノミ実施について、東北財経大学の申東鎮へのインタビュー。中国との貿易に関して大きな影響はないとしている。その理由としては、中朝貿易が中国全体にしめる割合が少ないこと、また一般に中朝貿易の決算がドルかユーロで行われていることが挙げられている。
朱辽野、许永根(2011) 「朝鲜经济改革前景探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(5) : 130-134 北朝鮮は2009年以降経済発展を推し進める政策を打ち出したが、経済体制を変えるような政策ではなく、表面的であると指摘。また政治的不安定や既得権益者の不支持、輿論の未形成など経済改革を進める上での阻害要因を挙げた上で、今後北朝鮮は中国やベトナム式の改革開放を行うことが必須であると提案。
王在邦(2012) 「朝鲜平稳过渡的经济社会基础」 『现代国际关系』2012(1) : 7-8 最近の北朝鮮の経済状況について紹介。
寒星(2012) 「朝鲜经改疑云」 『新产经』2012(8) : 62-63 北朝鮮の経済改革のこれまでの方向性と現状を紹介。
金美花(2012) 「朝鲜经济 能否“打开强盛大国之门”」 『世界知识』2012(12) : 28-30 2010年以降、経済発展に力をいれてきた北朝鮮だが、エネルギーや原材料不足などから、順調な発展はしていない。この状態が続くと先軍政治への揺り戻しがあると指摘。
梅新育(2012) 「街头时尚、咖啡与朝鲜经济」 『新商务周刊』2012(11) : 64-67 平壌では必需品ではないコーヒーが流行していること、平壌や新義州などの都市だけでなく、その間にある都市の主要道路がアスファルトになってきていることなどから、北朝鮮の経済が最悪の状態から回復に向かっているとレポート。2011年時点での北朝鮮貿易総額の内、89%が中朝貿易であり、かつ2000年以降対中貿易は赤字であるが、労務輸出、直接投資等の手段で外貨を稼いでいることにより経済が改善していると分析、またハイアール、BYDなどの中国大企業がすでに北朝鮮に進出していることから他の企業にも北朝鮮への進出を勧めている。
郭文俊(2012) 「先观望,再过江」 『新商务周刊』2012(1) : 50-51 中国の研究者数名へのインタビューをもとに北朝鮮への投資状況について紹介。市場が未開拓なため、商機があるとみることもできるが、リスクも相応にあることを指摘。
金晶(2012) 「关于朝鲜“改革开放”的文献综述」 『神州』2012(36) : 209-210 韓国及び中国での北朝鮮の改革開放についての研究のレビュー。研究成果は次の3点であると分析。①改革開放の背景。②改革開放の主要な施策。③改革開放の可能性、発生するであろう問題点。これら成果はのちの研究のための材料となるが、現時点で入手できる情報が少ないため、分析が比較的主観的になりがちであり、研究が分散的で理論的体系が形作られていないと述べている。
高永泽(2012) 「罗先造城记」 『中国新闻周刊』2012(30) : 52-55 90年代の北朝鮮への投資のむずかしさを実例をもとに紹介。その後、法整備や人々の意識が変わるなど、投資環境が少しずつよくなっていることなどから北朝鮮経済と中朝経済関係もよくなっていくことを展望。
陈勇(2012) 「投资朝鲜的最好时机来了?」 『中国新闻周刊』2012(46) : 31-32 北朝鮮の投資状況が良くなっていることを具体例とともに紹介。
梅新育(2013) 「街头时尚、咖啡与朝鲜经济复兴」 『国企』2013(2) : 55-57 平壌の発展の度合いから、北朝鮮の経済が回復基調にあると推測。
梅新育(2013) 「朝鲜经济出现复兴迹象」 『中国经济报告』2013(1) : 108-110 北朝鮮の経済が回復期にあることを中朝貿易の状況と街の状況から判断し、中国企業に投資を進めている。
谢亚静(2013) 「关于朝鲜经济现状的一些思考」 『经济与社会发展』2013() : 84-85 北朝鮮は世界の中で孤立しているが、高福祉国家であり、教育、医療、住居が無料であると紹介。
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経済政策 王敏(2008) 「外贸体制改革初探——中朝比较分析」 『黑龙江对外经贸』2008(7) : 25-26, 53 中国と北朝鮮それぞれの対外経済政策について比較分析
刘鸣(2008) 「朝鲜的经济改革 第三条道路的探索及其不确定的未来」 『世界经济研究』2008(7) : 75-80 2002年7月1日に経済管理改善措置を実施。これは中国等の市場経済を導入した国の経験を取り入れているが、北朝鮮の政治上の制限からこの措置内部で矛盾があると指摘。これに加え、供給不足、インフラ設備の老朽化等のため、改革がうまく立ち行かないと分析している。
陈龙山(2008) 「朝鲜对中国的经济依存度分析」 『东北亚论坛』17(2) : 8-12 北朝鮮の貿易依存度について分析。そもそも「自立的民族経済」を標榜している北朝鮮は、対外貿易の依存度が低く、2006年の推計値では10%強である。また、貿易に対する姿勢は、足りないものを輸入し、そのために必要な外貨のために輸出をしているとしている。低い貿易依存度ではあるが、その中でも中国に対する依存度は高く、これは、核実験等による制裁に中国は加わっていないためであると述べている。北朝鮮は、自立経済の方策を変更していないので、今後も経済改革の面で大きな発展は見込めず、対外貿易も上に上げた理由等から中国の依存度を高めるであろうと分析している。
安明友(2009) 「朝鲜半岛局势变化对长吉图三地的挑战和机遇」 『农业与技术』29(5) : 51-53 中国の経験に照らして、北朝鮮が経済発展するためには必ず改革開放が必要であり、また中国、特に延辺を含む吉林省でも地の利を生かしたインフラ整備や、政府高官同士の交流が必要であるとしている。
李宪京, 詹德斌(2010) 「中国经济发展带给朝鲜的启示」 『学海』2010(1) : 101-106 中国の改革開放政策をもとに北朝鮮がどのような政策をとることが可能か、またはどのような制限があるかについて分析。
张慧智(2010) 「新时期朝鲜经济发展战略调整」 『东北亚论坛』19(3) : 17-24 2009年のデノミの実施が失敗に終わった後、北朝鮮の経済政策は国外との経済協力にシフトしていった。また従来の重工業重視から農業、軽工業へ、人民生活の水準向上を経済政策の目標にするなど、転換が図られている。ただし、計画経済と市場経済、自力更生と対外開放の関係性について北朝鮮国内でうまく調整していかないことには経済的困難や経済を安定的に成長させることは難しとしている。
张慧智(2010) 「朝鲜国家战略调整探析」 『现代国际关系』2010(2) : 30-35 金正日が国防委員会委員長に就任してからの政治体制と経済政策について論述。経済政策については、2002年実施の7.1経済管理改善措置ののち、インフレ、物価の乱れ、貧困格差、腐敗などの資本主義社会的減少が増加したため、対国内では自力更生を強調しつつ、対外的には経済協力を拡大し、国際援助や外資により経済発展を進めているとしているが、この戦略が今後の国内外の情勢変化に対応していけるかは明らかでないと述べている。
马生军, 郑友强(2010) 「朝鲜第五次币改原因研究」 『经济论坛』2010(6) : 84-86 2009年実施のデノミについて、インフレ抑制、闇市一掃、財産没収、政権維持などの目的で実施されたのではなく、北朝鮮経済の安全性と不法の財産取得者に対する措置であったとの観点から論述。
王晖(2011) 「解读朝鲜“国家经济开发十年战略计划”」 『世界知识』2011(7) : 34-35 北朝鮮が2011年年初に発表した「国家経済開発十年戦略計劃」の主要な内容の紹介し、中国がそれに対して実施できることを分析。北朝鮮内閣は、同年に経済建設を担当する部署として、「国家経済開発総局」を設立した。
朱辽野、许永根(2011) 「朝鲜经济改革前景探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(5) : 130-134 北朝鮮は2009年以降経済発展を推し進める政策を打ち出したが、経済体制を変えるような政策ではなく、表面的であると指摘。また政治的不安定や既得権益者の不支持、輿論の未形成など経済改革を進める上での阻害要因を挙げた上で、今後北朝鮮は中国やベトナム式の改革開放を行うことが必須であると提案。
满海峰(2011) 「新时期中朝关系定位与中朝边境地区经济合作发展」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(6) : 120-125 主に政治的側面から双方の経済協力関係の変化と今後の発展について論述。
李超(2011) 「朝鲜会向中国学习吗——专访朝鲜问题专家张琏瑰教授」 『南方人物周刊』2011(20) : 44-45 朝鮮問題研究者である張璉瑰へのインタビュー記事。北朝鮮の最近の経済政策について、必ずしも中国のような改革開放を求めているわけではないことを解説。
燕怡(2012) 「金正恩 朝鲜改革提速」 『时代人物』2012(8) : 66-68 経済改革に対して保守的であると言われている人民軍の総参謀長がその職をはずされたことが伝えられ、北朝鮮の経済改革が進むのではないかと推測している。
胡国洪(2012) 「朝鲜5次货币改革过程分析」 『中国管理信息化』15(3) : 24-26 北朝鮮が2009年に実施した貨幣改革について、中朝貿易においては、一時交易自体が停止しているので一定の影響はあるとしながらも、対外経済的には、ドルやユーロ、人民元を使用しているので、影響は少ないと分析。北朝鮮国内経済への影響が大きいと述べている。
朴光姬(2012) 「中国与朝鲜经贸关系转型中的困境及对策」 『东北亚论坛』2012(3) : 44-53 中朝の経済関係は、1980-90年代の地域安全戦略型の関係から、2000年台以降の市場経済型へと変化し、その取引高も急速に発展していった。現状に影響を与えるいくつかの問題点を解決し、より経済関係を深めていくべきであると主張。
孙晓霞、于潇(2012) 「中朝合作开发罗先经济贸易区的对策研究」 『东北亚』2012(4) : 41-43 中朝経済関係の発展は、中国にとって政治的にも経済的にも有利に働くとし、中朝で共同開発する羅先経済貿易区について、双方の関わり方や、政策による支持、地域特性にあった産業間の連携や集積、交通インフラの整備などを提案している。
格林·福特、罗津菁(2013) 「2013,朝鲜会打开一扇机遇之窗—一位欧盟议员的对朝看法」 『世界知识』2013(06) : 25-28 北朝鮮の経済事情、経済政策、国際関係について紹介。平壌の経済発展や金正恩政権発足後の前向きな経済政策に触れる一方で、地方が発展から取り残されている情況や中国を含む対外的な経済関係がうまくいっていないことも指摘。
巩春亭(2013) 「朝鲜经济改革的指向与辽宁省的历史机遇研究」 『知识经济』2013(2) : 128-131 北朝鮮の経済改革の方向性と新政権下での改革の展望について分析。21世紀以降の北朝鮮の経済政策の特徴を、①先軍政治時代の経済建設路線と②部分的改革開放の模索、の二つにまとめられ、経済建設が北朝鮮の最重要事項であると述べている。また遼寧省丹東が中朝貿易額の大部分を占めており、有利な立場にあることを指摘している。
金成男、尚滴(2013) 「朝鲜对外经济政策变化特征探析」 『延边大学学报(社会科学版)』46(4) : 5-10 北朝鮮の経済計画は、国内外の状況の変化に応じて調整されてきており、その変化について解説。特に21世紀に入ってからは、中朝経済関係のより一層の進展する一方で、朝韓経済関が危機に面していると指摘。
三村光弘、王静(译)(2014) 「冷战格局下的朝鲜经济改革」 『辽东学院学报(社会科学版)』16(2) : 20-23 1980年代から2013年までにおける北朝鮮の経済改革について紹介
张琏瑰(2014) 「中国会中断对朝输油吗」 『时代人物』2014(12) : 66-69 北朝鮮が現在行っている経済改革は、経済発展のためではなく、経済制裁の緩和を目的としたものであると主張。新たな政策により北朝鮮に投資した中国や韓国の企業が不利な待遇を強いられていることにも言及している。
安革进(2014) 「朝鲜发展地方工业,提高人民生活水平」 『东北亚论坛』2014(1) : 65-66 著者は朝鮮社会科学院経済研究所の研究者。地方工業の発展について。地方の特色を生かすことを提唱。かつ、その土地で必要なものはその土地で生産するとの主張。
宋贤哲(2014) 「朝鲜国有企业独立核算制及轻工业的现代化、科学化」 『东北亚论坛』2014(1) : 59-62 北朝鮮の経済発展の基本にある国有企業の運営、特に独立採算制について紹介。
刘越、赵慧、杨奉宇(2014) 「吉林省对朝边贸制约因素及政策建议」 『吉林金融研究』2014(11) : 44-46 吉林省の対北朝鮮貿易額は、遼寧省に比べて低いが、その原因の指摘と対策を提案。原因として、吉林省の税関の設備、サービスが悪いため、地元企業が遼寧省丹東へ流出していること、また主な取り扱い商品である米やトウモロコシ、石炭などに国による貿易規制額があることなどを挙げている。
吴可亮(2014) 「朝鲜参与图们江区域合作的政策环境及前景分析」 『社会科学战线』2014(12) : 55-60 図們江地域開発への北朝鮮のこれまでの関与の情況とその制約要因、および金正恩政権の経済政策等から今後の展望を論述。
张东明、张东哲(2014) 「朝鲜半岛局势的新变化与中国东北地区发展战略——以朝鲜政策调整与中朝经贸合作为中心」 『日本研究』2014(3) : 32-37 金正恩政権における経済政策と、中朝間の貿易、経済関係に関する協定等について紹介。
顾朝林、邢铭(2014) 「朝鲜的经济开发区」 『经济地理』34(11) : 1-9 北朝鮮の8つの経済開発区について用地目的が記載された地図と共に紹介。北朝鮮は、社会組織の制度、勤勉な文化伝統、廉価で素養の高い労働力があるため、経済開発区が発展する可能性があると分析。また、中国としては、北朝鮮の専門家や管理者の育成や、段階的発展のための手助けをし、特に黄金坪、羅先、清津の3つの経済区を優先的にバックアップすべきと主張。
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経済特区 吴兆飞(2010) 「朝鲜将建世界性加工贸易区」 『共产党员』2010(10上) : 56 羅先経済貿易区について紹介。
焦朝霞(2012) 「朝鲜特殊经济区建设对中朝经贸合作的影响分析」 『上海商学院学报』5(13) : 17-19 北朝鮮が経済特区を設置した原因と中朝経済関係への影響について研究している。主に経済事情の悪化や国際的地位を高める必要性から経済特区の設立をおこない、その影響は、中朝貿易の規模拡大、直接投資の増加、北朝鮮への旅行の増加、経済援助の増加などがあると指摘。
李俊江,范硕(2012) 「中朝经贸关系发展现状与前景展望」 『东北亚论坛』2012(2) : 11-20 50年代からの中朝経済を概観。中国と北朝鮮の貿易、投資関係は増加傾向にあるが、中国全体の貿易額、投資額からみるとわずかな割合にすぎない。このことは、北朝鮮の支払い能力の低さ、国際経済体制の不完全さ、インフラの不足、対外経済に対して閉鎖的などの理由が挙げられている。そして今後の改善策としては中朝間で自由貿易区を設置するべきであると主張。
郭锐、苏红红(2013) 「“朝鲜式特区经济”与中朝边境经济区合作」 『亚太经济』2013(2) : 119-125 北朝鮮の四大経済特区である、羅津-先峰自由貿易区、新義州特別行政区、金剛山観光特区、開城子業団地それぞれの現状と特徴を紹介し、今後の中朝経済関係のさらなる発展のための提言をしている。
金哲(2014) 「朝鲜创建经济开发区及新世纪产业革命与经济强国建设」 『东北亚论坛』2014(1) : 56-59 朝鮮社会科学院経済研究所の研究者の方によるもの。前半は経済特区における、外国企業の優遇政策(税制)等について。後半は朝鮮がいかにして発展していくかについて。
金明哲、崔哲浩、金石柱(2014) 「元山-金刚山国际旅游特区开发现状及投资前景」 『延边大学学报(社会科学版)』2014(6) : 89-95 北朝鮮有数の観光地である金剛山のさらなる開発と保護のため、政府は元山-金剛山国際旅遊特区を設立し、その開発計画を発表し、国外からの投資を可能にした。その投資環境の紹介と特区の現状を紹介。
経済発展 安明友(2009) 「朝鲜半岛局势变化对长吉图三地的挑战和机遇」 『农业与技术』29(5) : 51-53 中国の経験に照らして、北朝鮮が経済発展するためには必ず改革開放が必要であり、また中国、特に延辺を含む吉林省でも地の利を生かしたインフラ整備や、政府高官同士の交流が必要であるとしている。
王志伟(2009) 「安全利益影响下朝鲜经济发展趋势分析」 『东疆学刊』2009(3) : 94-98 この論文では、北朝鮮の政治的安定と経済発展はお互い関連しあっており、核問題や米朝、韓朝関係等の改善によって経済発展が可能であるとしている。
研究事情 金晶(2012) 「关于朝鲜“改革开放”的文献综述」 『神州』2012(36) : 209-210 韓国及び中国での北朝鮮の改革開放についての研究のレビュー。研究成果は次の3点であると分析。①改革開放の背景。②改革開放の主要な施策。③改革開放の可能性、発生するであろう問題点。これら成果はのちの研究のための材料となるが、現時点で入手できる情報が少ないため、分析が比較的主観的になりがちであり、研究が分散的で理論的体系が形作られていないと述べている。
鉱業 张锋(2007) 「在合作和互补中取得双赢——中国与朝鲜矿产资源开发状况分析」 『韩国学论文集』2007(1) : 188-192 鉄資源を巡っての中朝関係について論述。世界で最大の鉄鉱石輸入国であり、最大の鉄鋼生産国である中国と鉄鉱石資源が豊富な北朝鮮は隣国という環境、西側諸国の北朝鮮への経済制裁、また北朝鮮のエネルギー、インフラ、資金不足等による状況から相互補完関係にあり、双方の経済協力は発展してきている。しかし一方で、エネルギーの不足、北朝鮮側の法律への不遵守等体制の問題など解決しなくてはいけない点が多いとしている。
国際関係 格林·福特、罗津菁(2013) 「2013,朝鲜会打开一扇机遇之窗—一位欧盟议员的对朝看法」 『世界知识』2013(06) : 25-28 北朝鮮の経済事情、経済政策、国際関係について紹介。平壌の経済発展や金正恩政権発足後の前向きな経済政策に触れる一方で、地方が発展から取り残されている情況や中国を含む対外的な経済関係がうまくいっていないことも指摘。
石源华(2014) 「论朝鲜加入东北亚区域合作的新路径」 『东疆学刊』2014(1) : 81-85 東北アジア地域の枠組みの中に北朝鮮をいれるべきであり、中国と韓国はその仲介役となるべきであると主張。
曹世功(2014) 「关于朝鲜参与、融入国际经济合作问题的辨析与思考」 『东北亚学刊』2014(1) : 10-15 北朝鮮は、国際経済の枠組みに参加していく有利な条件があるとしている。内的要因としては、政局が比較的安定しており、また近年経済発展を重視した政策が実行されていること、外的要因としては、東アジア地域において多国間の経済圏構想が打ち出されていることが挙げられている。一方問題点として、近隣国家との関係、核開発による国際関係および経済状況の悪化、経済体制の問題を挙げている。
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国際経済 韩晶玉(2011) 「对中朝经贸合作问题的探讨」 『科技信息』2011(30) : 102-103 中国と北朝鮮の経済関係が発展する意義を述べた上で、現在起こっている問題点以下6点を指摘:①政策に変更が多い。②決算の方法にリスク③基本的インフラ設備が整っていない。④貿易方式が単一で貿易規模が小さい⑤信用⑥法整備。最後に今後の発展のためにどのような方策がとれるかを提案している。
王戈(2012) 「沈阳经济区与朝鲜经贸合作的对策研究」 『中国外资』2012(12) : 34-35 瀋陽から一番近い外国である北朝鮮に対する貿易、投資をどのように実施すべきか提言。瀋陽で得意としている、機械、電気・電子工業産品やアニメーション分野等で貿易、投資可能としている。
金主先、韩忠富(2012) 「东北亚地区经济合作的发展趋势与朝鲜的作用」 『社会科学战线』2012(7) : 37-39 東北アジア地域で経済協力があまり進んでいないのは、北朝鮮において、開発が計画通り進んでいないことや、インフラ建設の遅延、資金不足、管理水準の低さなどが挙げられるが、もっとも影響があるのは、朝鮮半島の政治的、軍事的緊張状態のためであると述べている。
朴光姬(2012) 「中国与朝鲜经贸关系转型中的困境及对策」 『东北亚论坛』2012(3) : 44-53 中朝の経済関係は、1980-90年代の地域安全戦略型の関係から、2000年台以降の市場経済型へと変化し、その取引高も急速に発展していった。現状に影響を与えるいくつかの問題点を解決し、より経済関係を深めていくべきであると主張。
李俊江,范硕(2012) 「中朝经贸关系发展现状与前景展望」 『东北亚论坛』2012(2) : 11-20 50年代からの中朝経済を概観。中国と北朝鮮の貿易、投資関係は増加傾向にあるが、中国全体の貿易額、投資額からみるとわずかな割合にすぎない。このことは、北朝鮮の支払い能力の低さ、国際経済体制の不完全さ、インフラの不足、対外経済に対して閉鎖的などの理由が挙げられている。そして今後の改善策としては中朝間で自由貿易区を設置するべきであると主張。
李忠文(2012) 「发挥口岸优势 畅通长吉图大通道」 『新长征(党建版)』2012(11) : 16-17 国境都市であり、北朝鮮へつながる鉄道と公道をもつ図們市は、その環境を利用し、経済発展の実現を進めるべきであると主張。
李忠文(2012) 「发挥图们铁路口岸优势 畅通长吉图开放大通道」 『延边党校学报』27(5) : 5-6 吉林省図們市は、北朝鮮およびロシアにつながる鉄道と、北朝鮮の港を活用することによって地域経済の発展を進めるべきと主張。
张洁、金珊(2012) 「边境贸易发展中需要关注的问题及建议--以吉林省为例」 『吉林金融研究』2012(9) : 17-19 2012年上半期の辺境貿易の状況を概観。現在の問題点、決済の問題や為替レート、輸出品の制限等挙げている。また決算件数、金額が共に減少しているとし、これは対北朝鮮決済の吉林省内唯一の銀行である中国建設銀行が経営的判断から北朝鮮決済業務から手を引き始めたからとしている。その上で、これらを改善するための提言を行っている。
张颖(2012) 「丹东对朝经贸特点及问题研究」 『对外经贸』2012(8) : 40-41 2010年の中国丹東市の対北朝鮮貿易の現状と特徴を概観した後、問題点となっている通関処理能力や、手数料の多さ、貿易を発展させるための政策の欠如等を指摘。最後に問題点解決のための提言をおこなっている。
梅新育(2013) 「朝鲜政经变局中的契机与风险」 『中国市场』2013(7) : 22-30 金正恩政権になり、経済発展が重視されていることが伝えられている。2008年の人口センサスによると北朝鮮の人口は2405万人。平壌の人口は330万人。全体の13.7%を占めるため平壌の状況は北朝鮮の全体を代表できると主張し、平壌の経済状況の改善、中朝貿易の状況を分析した上で、北朝鮮の経済は回復期にあると推定。中国は北朝鮮との経済関係においてまず地理的に近い東北地方特に吉林省を地盤として企業活動するのがよいと主張。
刘航、张雨微、赵景峰(2013) 「朝鲜问题的经济本质及中国的对策」 『理论视野』2013(3) : 63-38 国際関係における朝鮮半島の問題は、北朝鮮の経済を改善していくことで、緩和していくことができると主張。北朝鮮の最大貿易国であるが、経済援助や投資等の経済関係を進めることを提案。
孙莹(2013) 「辽宁省在中朝经济合作中的作用」 『企业导报』2013(4) : 138-139 北朝鮮の経済発展、中朝経済関係を概観。遼寧省丹東市は対朝貿易の8割を占めるとしその地理的優位性と、国境貿易がメインであり、中国企業の投資は鉱業が多くまた補償貿易が多いとのことを紹介。また主要な投資分野として、インフラ、エネルギー、科学技術、農業、労働集約的製造業、旅行業を挙げている。
梅新育(2013) 「朝鲜经济出现复兴迹象」 『中国经济报告』2013(1) : 108-110 北朝鮮の経済が回復期にあることを中朝貿易の状況と街の状況から判断し、中国企業に投資を進めている。
梅新育(2013) 「朝鲜经济观察之四 对朝经贸切入点与潜在波折风险」 『国企』2013(6) : 96-100 北朝鮮の核実験による国際社会からの経済制裁の中でも、中国は北朝鮮との経済関係を本質的に変える必要はないと主張。経済開発に力を入れ始めた北朝鮮に対し、中国は再輸出などの貿易、採鉱、加工貿易などに潜在性があるとしている。一方で、北朝鮮の法制度、投資環境はいまだ不十分な点も指摘。また、北朝鮮の貿易の中国への依存度は高いが、北朝鮮に「独立自主」の考えが強いため、条件のよい投資案件を、中国以外の国に与え、依存度を下げることもしていると指摘。
朴今姬(2013) 「吉林省珲春市与朝鲜罗先市经济合作发展现状及对策」 『教育教学论坛』2013(39) : 173-175 琿春と羅先の現状分析から、羅先経済区の共同開発を提言。
李海燕(2013) 「中朝经济开发项目推进与中韩战略协作——基于次区域经济合作理论的视角」 『现代经济信息』2013(22) : 163-164 朝鮮半島の安定と辺縁地域の経済発展のために、近年中朝の経済協力関係が重要になっているとし、現在の中朝、中韓の経済関係が、朝韓関係発展につながるべきであると述べている。また中韓双方が対北朝鮮経済関係についての経験等を共有していくべきであると主張。
巩春亭(2013) 「朝鲜经济改革的指向与辽宁省的历史机遇研究」 『知识经济』2013(2) : 128-131 北朝鮮の経済改革の方向性と新政権下での改革の展望について分析。21世紀以降の北朝鮮の経済政策の特徴を、①先軍政治時代の経済建設路線と②部分的改革開放の模索、の二つにまとめられ、経済建設が北朝鮮の最重要事項であると述べている。また遼寧省丹東が中朝貿易額の大部分を占めており、有利な立場にあることを指摘している。
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国際政治 张琏瑰(2010) 「朝鲜会改革开放吗 」 『理论视野』2010(5) : 40-42 2010年に北朝鮮、あるいは北朝鮮と中国の間で実施、締結された羅先市の特別市昇格や、鴨緑江に浮かぶ北朝鮮領の2島を中国に租借等は、北朝鮮が対外経済推進ととられることがほとんどであるが、この論文では、これらの措置は経済の改革開放のためではなく、あくまでも先軍政治を推し進めるための方策であると述べている。
金主先、韩忠富(2012) 「东北亚地区经济合作的发展趋势与朝鲜的作用」 『社会科学战线』2012(7) : 37-39 東北アジア地域で経済協力があまり進んでいないのは、北朝鮮において、開発が計画通り進んでいないことや、インフラ建設の遅延、資金不足、管理水準の低さなどが挙げられるが、もっとも影響があるのは、朝鮮半島の政治的、軍事的緊張状態のためであると述べている。
朱显平、张辛雨、若宾(2012) 「金正恩时代的朝鲜和图们江区域的中俄朝合作」 『东北亚论坛』2012(3) : 12-18 中朝ロの経済関係が国際政治の中でどのように進められているかについて分析。
国際投資 孙永(2008) 「朝鲜利用外资趋势论析」 『黑龙江社会科学』2008(2) : 82-85 北朝鮮の外資の利用について、その相手先の変遷、特徴、展望について論述。相手先は旧社会主義陣営国から西側諸国、そして現在の直接投資に変遷し、直接投資も、在日朝鮮人から韓国、中国、日本、香港へ多様化し、現在は中国と韓国が中心となっている。特徴としては、特別区への投資しか認めていないこと、在日朝鮮人、中国朝鮮族の投資が主であること、近年は中国企業、華僑による投資が増加していることが挙げられている。
张美华(2009) 「朝鲜投资环境探析」 『黑龙江对外经贸』2009(6) : 35-36,42 北朝鮮の投資環境、法整備等について解説。また中国は、これまでの友好関係、朝鮮族の存在、改革開放の経験などの点から北朝鮮の投資相手として優位であることを述べている。
张美华(2009) 「对朝投资动态及我国对朝投资展望」 『中国乡镇企业会计』2009(9) : 10-11 北朝鮮の投資環境、法整備等について解説。北朝鮮は法律やインフラの点でまだ十分でないところがあるが、豊富な鉱山資源、海洋資源、コストの低さ、人的資源などの面で優れているとしている。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「布局朝鲜经贸新机遇」 『大经贸』2010(9) : 24-26 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25とほぼ同じ内容。
胡明远(2010) 「朝鲜对外开放新举措」 『北方经济』2010(15) : 52-53 この記事では、経済制裁やデノミの失敗などで厳しい北朝鮮がこの苦境を抜け出すためにおこなった対外開放政策、羅先市の特別市への昇格、国家開発銀行の設立、黄金坪、威化島の中国への租借を伝えている。また中国としては、投資主導での貿易拡大、自由貿易区の新たな設立、国境税関のソフト・ハードインフラ改善、エネルギー分野での経済協力等を進めるよう提案している。
满海峰(2010) 「辽宁省“北黄海经济带”开放开发与中朝边境旅游经济发展 」 『东北亚论坛』19(3) : 25-33 遼寧省丹東市から入国する北朝鮮への旅行業は今後、遼寧省を中心とした経済を発展させる戦略の一つとして推し進めるべきであることを朝鮮半島の動勢による影響なども考慮にいれながら主張。
林今淑, 郝方龙(2011) 「长吉图先导区与朝鲜罗先市的经贸合作」 『延边大学学报(社会科学版)』44(2) : 14-18 北朝鮮の羅先市と長吉図開発開放先導区との経済関係において、物流インフラとして中朝間を結ぶ高速道路、鉄道建設を計画通りに完成することが非常に重要であると指摘し、建設計画の道路、路線を掲載。北朝鮮側でも、2012年に「強盛大国の門を開く」ために、羅先市を特別市に昇格させ、国際貨物中継地とする計画などをたてており、これを実現するためには、中国との協力が必要であるとしている。また双方が重点をおくべき産業としては、比較的投資が少なくてすみ、かつ政治的にも問題の少ない旅行業、さらに物流を発展させるために水産、縫製等の加工産業を挙げている。
袁迪(2011) 「以自由贸易区为模式的中朝经济合作研究」 『金融发展评论』2011(7) : 139-143 2011年6月中国遼寧省丹東に隣接する北朝鮮の黄金坪と威化島を中国が50年間租借し、自由貿易区として開発することが決まった。この区域についての現状、利点(開発コスト、地理的条件、人材コスト、資源)、欠点(政治情勢、自然災害、貿易決算問題)について述べている。
张玉山(2011) 「朝鲜经济政策的变化对长吉图通道建设的影响 」 『东北亚论坛』2011(4) : 87-95 2010年以降北朝鮮におきた経済政策の変化が、中国の長吉図先導区建設にどのような影響を与えるかについて論述。北朝鮮の経済政策の変化として、羅先市の特別市への昇格、「羅先経済貿易地区法」の改訂、平壌・羅先等8都市を経済特区に指定、対外経済協力を目的とした投資会社および国家開発銀行の設立等を挙げている。またこれら政策の変化は、経済制裁による外貨収入の減少、韓国との関係悪化、貿易額の減少等が原因としている。これらの理由から長吉図先導区建設の要ともいえる、中朝間の道路・鉄路建設にプラスの影響があるとしている。
陈岩(2011) 「我国对朝投资的发展与建议」 『沈阳干部学刊』13(4) : 25-26 2011年年初に北朝鮮が経済発展のために策定した政策により、中国は地理的にも政治的にも投資に有利な状況にあると説明。主に投資すべき領域に関する提案がなされているが、援助目的のような提案も含まれている。対朝投資の提案としては、①鉱物関連②ロシアとの協力③農業関連④軽工業、インフラ、サービス、科学技術⑤合資企業設立など。
郭文俊(2012) 「先观望,再过江」 『新商务周刊』2012(1) : 50-51 中国の研究者数名へのインタビューをもとに北朝鮮への投資状況について紹介。市場が未開拓なため、商機があるとみることもできるが、リスクも相応にあることを指摘。
江迅(2012) 「中朝开启投资蜜月」 『新民周刊』2012(39) : 33-36 中朝の経済協力の状況と中国からの投資について、取材をもとにした記事。北朝鮮への投資はリスクがあるとしながらも商機を見いだし投資する企業家を紹介。
高永泽(2012) 「罗先造城记」 『中国新闻周刊』2012(30) : 52-55 90年代の北朝鮮への投資のむずかしさを実例をもとに紹介。その後、法整備や人々の意識が変わるなど、投資環境が少しずつよくなっていることなどから北朝鮮経済と中朝経済関係もよくなっていくことを展望。
池舒香、尚咏梅(2012) 「朝鲜投资政策与投资环境分析」 『社会科学战线』2012(7) : 40-43 投資環境は主に政治環境、経済環境、法律環境に大別できるとし、このいずれについても北朝鮮は環境が整っていると主張。特に法律面において、どのような経済関係の法律を整備し、外国企業にどのような優遇措置があるかについて紹介している。
丁萌(2012) 「辽宁首富在朝鲜遭遇滑铁卢」 『世界博览』2012(17) : 60-61 北朝鮮の鉱山への投資を行った中国企業の西洋集団が、北朝鮮側とのトラブルにより、撤退を余儀なくされた事件についての詳細記事。
梅新育(2012) 「中朝经贸新契机」 『新理财』2012(12) : 21 物流、採鉱、加工貿易など、北朝鮮への投資の利点を挙げ、リスクをおかせる企業家は北朝鮮国内へ、慎重に行く場合は遼寧省丹東にある工業区や中朝共同開発を行うエリアでまず投資するのがよいと勧めている。
李伟(2012) 「在朝鲜经商的秘密」 『东西南北』2012(18) : 64-65 中国企業の北朝鮮への投資、貿易事情について、危険性や成功の秘訣について紹介した記事。
汪峥(2012) 「中国造“平壤”」 『新商务周刊』2012(1) : 42-44 北朝鮮と自動車メーカ-の合営企業を設立した企業家へのインタビュー記事で、設立の経緯などについて紹介。
陈勇(2012) 「投资朝鲜的最好时机来了?」 『中国新闻周刊』2012(46) : 31-32 北朝鮮の投資状況が良くなっていることを具体例とともに紹介。
王戈(2012) 「沈阳经济区与朝鲜经贸合作的对策研究」 『中国外资』2012(12) : 34-35 瀋陽から一番近い外国である北朝鮮に対する貿易、投資をどのように実施すべきか提言。瀋陽で得意としている、機械、電気・電子工業産品やアニメーション分野等で貿易、投資可能としている。
金祥波、王禹(2012) 「双赢战略中朝图们江区域合作与开发」 『延边大学学报(社会科学版)』45(4) : 32-38 図們江開発は、これまでの北朝鮮の姿勢と中朝共同開発の成果からみて、重要なプロジェクトであると分析。その中で以下4点の問題があり今後の発展のため解決すべきとしている。①良好な投資環境を提供するための北朝鮮の核問題解決。②投資を呼び込むための両国の宣伝。③中国が積極的に開発に関与し主導権を握る。④国際慣例を遵守する。
金哲、卞晶(2012) 「朝鲜“国家经济开发十年战略计划”探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』14(1) : 20-26 2011年北朝鮮は「国家経済開発十年戦略計画」を発表し、2020年には先進国の水準に達することを目標とした。中国は、北朝鮮との共同投資により、中朝経済関係を活発かさせるべきであると主張。「国家経済開発十年戦略計画」の概要がわかる資料。
胡国洪(2012) 「我国东北地区与朝鲜经贸合作趋势及发展」 『中国城市经济』2012(2) : 96-97 北朝鮮と中国の経済関係、特に中国東北三省について投資すべき分野と実施すべき内容について言及。
汪峥(2012) 「中朝边贸推变」 『新商务周刊』2012(1) : 45-47 北朝鮮と交易関係をもつ3名の中国人へのインタビューをもとに中朝貿易を紹介。北朝鮮で投資を行う際の簡単な指南も併せて掲載。
刘永刚(2012) 「中朝黄金坪经济区探秘」 『中国经济周刊』2012(46) : 23-28 中国と北朝鮮で共同管理することとなった北朝鮮の黄金坪、威化島経済区について、その管理方法や投資が期待されている産業分野、優遇政策などが紹介されている。
安旭阳(2013) 「浅析中国企业对朝鲜投资的研究综述」 『中小企业管理与科技(上旬刊)』2013(10) : 170-171 中国の企業が北朝鮮に投資する際、以下の条件についての利点、リスクを解説。自然、労働、市場、道徳、法律、国内政策、国際政治環境、インフラなど。
金红莲(2013) 「中国对朝贸易投资现状中存在的问题及建议」 『吉林金融研究』2013(10) : 44-48 中国の対北朝鮮投資を分析し、その問題点として、朝鮮内部の影響による不安定性、朝鮮側の貿易体制規範の欠如、中国側の投資企業管理体制の不足、決済の問題をあげ、今後の戦略を提示。
梅新育(2013) 「朝鲜经济观察之四 对朝经贸切入点与潜在波折风险」 『国企』2013(6) : 96-100 北朝鮮の核実験による国際社会からの経済制裁の中でも、中国は北朝鮮との経済関係を本質的に変える必要はないと主張。経済開発に力を入れ始めた北朝鮮に対し、中国は再輸出などの貿易、採鉱、加工貿易などに潜在性があるとしている。一方で、北朝鮮の法制度、投資環境はいまだ不十分な点も指摘。また、北朝鮮の貿易の中国への依存度は高いが、北朝鮮に「独立自主」の考えが強いため、条件のよい投資案件を、中国以外の国に与え、依存度を下げることもしていると指摘。
李勇、赵剑云(2013) 「投资朝鲜,请注意!」 『中国经济周刊』2013(7) : 50-52 中国の企業が北朝鮮のどの分野に投資するといいのかについて、朝鮮投資事務所理事長へのインタビューなどから紹介。
崔东日、吴东镐(2013) 「朝鲜对外商投资的法律保护——以制度考察为中心」 『延边大学学报(社会科学版)』46(2) : 35-41 北朝鮮の外国人投資法の解説とその問題点を提起。
吴杰、王平(2013) 「对朝投资冷土地上的热思考」 『国企』2013(2) : 58-61 北朝鮮に投資する際の利点とリスクを研究者2名へのインタビューから紹介。
张晓彤(2013) 「罗先中朝合作的放大镜」 『中国报道』2013(1) : 66-67 北朝鮮に投資し会社を設立した中国人起業家へのインタビューを通じて、北朝鮮投資の利点、リスクを紹介。
赵剑云、李勇(2013) 「赴朝投资要先做哪些功课」 『中国经济周刊』2013(7) : 52-53 北朝鮮に投資する際の注意点を、実際に北朝鮮に投資している企業家からインタビューして報告。また北朝鮮側の投資委員会委員にもインタビューし紹介している。投資者は経済的利益を目的とするが、北朝鮮側は政治的業績がまず求められる、などの考えが提示されている。
张君、苑梅(2013) 「中朝现代农业合作的融资分析」 『中国外资』2013(24) : 190-191 北朝鮮への農業分野の投資において、資金面での不足が問題になるが、そのための対策を提案。
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国内政治 燕怡(2012) 「金正恩 朝鲜改革提速」 『时代人物』2012(8) : 66-68 経済改革に対して保守的であると言われている人民軍の総参謀長がその職をはずされたことが伝えられ、北朝鮮の経済改革が進むのではないかと推測している。
国有企業 宋贤哲(2014) 「朝鲜国有企业独立核算制及轻工业的现代化、科学化」 『东北亚论坛』2014(1) : 59-62 北朝鮮の経済発展の基本にある国有企業の運営、特に独立採算制について紹介。
自動車産業 汪峥(2012) 「中国造“平壤”」 『新商务周刊』2012(1) : 42-44 北朝鮮と自動車メーカ-の合営企業を設立した企業家へのインタビュー記事で、設立の経緯などについて紹介。
社会資本 张玉山(2011) 「朝鲜经济政策的变化对长吉图通道建设的影响」 『东北亚论坛』2011(4) : 87-95 図們江エリアの開発において、北朝鮮への陸路建設は重要であるにも係わらず、その進展の遅さから、発展の制約要因の一つでもあったと主張。2010年に入ってからの北朝鮮の経済政策の変化とその背景をもとに、中国側からの陸路建設への影響と現状について分析し、今後の問題点とその対策について論述している。
冯宇、张立昆(2013) 「我国国境铁路口岸站建设情况综述」 『交通企业管理』2013(4) : 62-64 中国から国境を越えて走る鉄道と税関について紹介。中国は5か国と鉄道でつながっており、北朝鮮もその一つで、3路線ある。
人道援助 曲哲(2011) 「朝鲜断粮」 『农经』2011(4) : 68- 北朝鮮の食糧事情と主に韓国・中国による人道・経済援助に関して報告。
水産業 张春来(2010) 「发展中朝水产养殖 促进双边经贸合作」 『中国食品』2010(14) : 44-45 北朝鮮黄海南道へ海産品の視察に行った際のレポート。
対外関係 宋国友(2007) 「中国对朝鲜的经济影响力分析」 『韩国研究论丛』2007(4) : 86-98 中国の北朝鮮へ対する影響力を経済の観点から分析。貿易や投資、援助などを分析した結果、中国は北朝鮮に対して相対的には影響力があるが、絶対的なものではないと結論している。そして、中国と韓国の連合体であって始めて絶対的な影響力を持つと述べており、地域と国家の安定、安全のためには韓国と協調していく必要があるとしている。
张琏瑰(2010) 「朝鲜会改革开放吗 」 『理论视野』2010(5) : 40-42 2010年に北朝鮮、あるいは北朝鮮と中国の間で実施、締結された羅先市の特別市昇格や、鴨緑江に浮かぶ北朝鮮領の2島を中国に租借等は、北朝鮮が対外経済推進ととられることがほとんどであるが、この論文では、これらの措置は経済の改革開放のためではなく、あくまでも先軍政治を推し進めるための方策であると述べている。
燕玉叶(2011) 「随着朝鲜经济状况的好转、中国外交政策的调整、朝鲜半岛形势的变化——中国对朝经济援助悄然转型」 『世界知识』2011(16) : 24-26 中国の北朝鮮に対する経済援助について、単純に援助する形から、双方が発展できるような援助の形に変化していると報告。また、中国も独自援助から国際社会との共同援助に変更しつつあり、中国が北朝鮮をコントロールしようとしているわけではないことを説明している。
刘航、张雨微、赵景峰(2013) 「朝鲜问题的经济本质及中国的对策」 『理论视野』2013(3) : 63-38 国際関係における朝鮮半島の問題は、北朝鮮の経済を改善していくことで、緩和していくことができると主張。北朝鮮の最大貿易国であるが、経済援助や投資等の経済関係を進めることを提案。
董洁(2014) 「中苏分裂后中国对朝鲜的经济援助(1961—1965)」 『外交评论(外交学院学报)』2014(4) : 41-58 1961年~1965年の間の北朝鮮に対する中国の経済援助について、同時期のソ連の経済援助と比較し、その動機、特徴、効果について分析。
地域開発 李忠文(2012) 「发挥口岸优势 畅通长吉图大通道」 『新长征(党建版)』2012(11) : 16-17 国境都市であり、北朝鮮へつながる鉄道と公道をもつ図們市は、その環境を利用し、経済発展の実現を進めるべきであると主張。
李忠文(2012) 「发挥图们铁路口岸优势 畅通长吉图开放大通道」 『延边党校学报』27(5) : 5-6 吉林省図們市は、北朝鮮およびロシアにつながる鉄道と、北朝鮮の港を活用することによって地域経済の発展を進めるべきと主張。
刘永刚(2012) 「丹东“小角色”与“大智慧”」 『中国经济周刊』2012(46) : 28-31 中朝共同管理の経済区を設立することになった丹東市がこの機会を利用し、発展する方法についてその展望を紹介。
张立伟、黄丽燕、高雪莲、刘宣杰(2012) 「外部环境对珲春经济发展的影响研究」 『现代营销(学苑版) 』2012(10) : 171 北朝鮮と国境を接する吉林省の琿春市の経済発展は、国内の環境と国外、特に北朝鮮、ロシアの影響が大きいと分析。
安革进(2014) 「朝鲜发展地方工业,提高人民生活水平」 『东北亚论坛』2014(1) : 65-66 著者は朝鮮社会科学院経済研究所の研究者。地方工業の発展について。地方の特色を生かすことを提唱。かつ、その土地で必要なものはその土地で生産するとの主張。
王明清、丁四保(2014) 「图们江区域国际合作开发的新机遇和新挑战」 『社会科学战线』2014(2) : 252-254 2012年8月に中朝両国により北朝鮮の羅先等二つの開発区の管理委員会を設立する協定が結ばれたが、競争力の点から中国の他の港に劣るため長期的視点で開発を進めて行く必要があると述べている。
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地域経済 王亚丰、张春光(2007) 「辽宁对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『地方财政研究』2007(3) : 58-60, 57 遼寧省と北朝鮮および韓国との経済関係についてその現状と発展の方向性について論述。北朝鮮については、今後、資源エネルギー関係、インフラ、旅行産業、科学技術分野、農業、労働集約型産業での経済協力および貿易の発展を進める必要があると述べている。
高新力(2007) 「中朝边境小额贸易与丹东城市经济发展」 『辽东学院学报(社会科学版)』9(4) : 63-66 丹東における対北朝鮮の辺境少額貿易の経済効果について分析。その結果、辺境少額貿易の輸出入の増加率が1%上がるごとに、丹東のGDPが0.6%上昇することが明らかとなった。
张颖(2007) 「浅析辽宁对朝边贸发展趋势」 『现代中朝边贸结算问题』2007(11) : 83-84 遼寧省と北朝鮮の貿易は増加の傾向にあるが、政府による管理が不十分なため、秩序の欠如や、北朝鮮の需要や企業情報の不足、国際情勢が与える影響等の問題点が存在していると論述。今後の発展のための改善策を挙げている。
金香海(2008) 「东北亚区域合作中的朝鲜问题」 『韩国研究论丛』2008(1) : 29-41 経済のグローバル化と地域経済統合が進むなかで、北東アジア地域は、大きな問題が立ちはだかっており、アセアン等他の地域に比べても遅れをとっている。その理由としては、自然条件、歴史問題、国際情勢、政治経済制度の差異等があげられるが、これらの問題はすべて北朝鮮の問題としてとらえることができる。そしてこの問題を解決するには、六カ国協議による地域情勢の安定化、中朝間の経済協力、陸路、港湾等の一体化などの政策が必要であるとしている。
金明玉, 赵慧娥(2009) 「东北振兴中的丹东与朝鲜经贸合作探析」 『理论界』2009(6) : 68-69 中国東北地区経済振興の中で丹東は対外窓口として重要な位置にある。このため、丹東と国境を接する北朝鮮との経済関係をより一層発展させていくことが必要とし、その現状と問題点(秩序の欠如、情報不足、情勢不安等)を挙げ改善を図るべきと提案。
沈晓丹(2009) 「丹东对朝边境小额贸易发展问题探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』11(5) : 51-56 北朝鮮と丹東の貿易において、辺境少額貿易は国境経済を安定的に発展させる重要な部分を担っていると論じている。
林今淑, 金美花(2009) 「吉林省对朝鲜贸易的现况及对策」 『延边大学学报(社会科学版)』42(3) : 43-48 吉林省と北朝鮮との貿易について現状と問題点について論じている。貿易額については年々増加の傾向ではあるが、貿易規模が小さい、付加価値貿易は遼寧省の丹東を通じて行われることが多いなどの理由で、吉林省の対外貿易および、中国の対北朝鮮貿易に占める割合は減少しているとのこと。
李晋国(2010) 「中朝贸易特征对发展延边地方经济的启示」 『沈阳干部学刊』12(5) : 29-30 韓国で李明博大統領が就任後、韓朝関係が悪化し、貿易にも影響がでている。その一方で、中朝貿易は順調に増加しており、北朝鮮貿易の中国に対する依存度も深まっていると報告している。吉林省の延辺州は、遼寧省丹東につづく中朝貿易の主要地域であるが、貿易品目は原材料が多く、また貿易会社も規模が小さいことなどから、まだまだ発展の余地があるとしている。
李忠文(2010) 「发挥口岸优势 畅通对外通道」 『新长征』2010(4) : 15-16 吉林省図們市ひいては中国東北部の経済発展を推し進めるには、北朝鮮の清津港、中朝間および中朝露間の鉄路、北朝鮮への旅行のためのインフラ推進等が重要であると論述。
张杰, 江建民(2010) 「延边对朝、俄贸易与经济增长实证分析」 『延边大学学报(社会科学版)』43(5) : 86-90 吉林省延辺州の貿易において、国境を接することから北朝鮮とロシアのしめる割合が高い。1989年から2008年までの貿易統計を利用して分析した結果、延辺の対北朝鮮、ロシア輸出の増加とGDPの増加に関連性があることがわかった。分析の結果から、延辺は今後、北朝鮮とロシアへの輸出重視、貿易方式において加工貿易の割合増加、より多くの国と貿易関係を持てるようなインフラ整備等が重要であるとしている。
赵月峰、孙书洋(2011) 「关于珲春构建东北亚贸易集散地的现实论证」 『延边大学学报(社会科学版)』44(4) : 75-81 北朝鮮、ロシアとの国境に接する吉林省琿春市が貿易の集散地として発展するのに有利な条件と阻害する要因とを挙げ、その対策を提案している。北朝鮮は、経済政策、政治的状況の両面で影響を与えているとしている。
张玉山(2011) 「朝鲜经济政策的变化对长吉图通道建设的影响」 『东北亚论坛』2011(4) : 87-95 図們江エリアの開発において、北朝鮮への陸路建設は重要であるにも係わらず、その進展の遅さから、発展の制約要因の一つでもあったと主張。2010年に入ってからの北朝鮮の経済政策の変化とその背景をもとに、中国側からの陸路建設への影響と現状について分析し、今後の問題点とその対策について論述している。
朱辽野(2011) 「加强与朝鲜经贸合作推进长吉图开发开放先导区建设」 『长春工业大学学报(社会科学版)』23(2) : 1-4 北朝鮮との交易を行う際の利点(豊富な鉱山資源、市場、港)と欠点(市場が狭い、インフラ、投資環境、国際政治環境)を両方挙げつつ、それでも経済関係を推し進めることによって、長吉図開発開放先導区の発展(延辺朝鮮族自治州および吉林省)が可能であると論じている。
肖杨(2011) 「延边朝鲜族自治州对朝贸易面临的问题及发展思路」 『现代经济信息』2011(11) : 87,91 延辺朝鮮族自治州と北朝鮮との貿易に関して、その規模は拡大していながらも、中国側の一方的な黒字傾向、付加価値商品の少なさ、企業の不安定な経営、インフラの不足、北朝鮮側の経済政策の不透明さなどこれからの発展を阻害する要因を挙げた上でその対策(政府間の協力強化、貿易を促進するような政府の政策等)を提案。
林今淑, 郝方龙(2011) 「长吉图先导区与朝鲜罗先市的经贸合作」 『延边大学学报(社会科学版)』44(2) : 14-18 北朝鮮の羅先市と長吉図開発開放先導区との経済関係において、物流インフラとして中朝間を結ぶ高速道路、鉄道建設を計画通りに完成することが非常に重要であると指摘し、建設計画の道路、路線を掲載。北朝鮮側でも、2012年に「強盛大国の門を開く」ために、羅先市を特別市に昇格させ、国際貨物中継地とする計画などをたてており、これを実現するためには、中国との協力が必要であるとしている。また双方が重点をおくべき産業としては、比較的投資が少なくてすみ、かつ政治的にも問題の少ない旅行業、さらに物流を発展させるために水産、縫製等の加工産業を挙げている。
袁迪(2011) 「以自由贸易区为模式的中朝经济合作研究」 『金融发展评论』2011(7) : 139-143 2011年6月中国遼寧省丹東に隣接する北朝鮮の黄金坪と威化島を中国が50年間租借し、自由貿易区として開発することが決まった。この区域についての現状、利点(開発コスト、地理的条件、人材コスト、資源)、欠点(政治情勢、自然災害、貿易決算問題)について述べている。
张玉山(2011) 「朝鲜经济政策的变化对长吉图通道建设的影响 」 『东北亚论坛』2011(4) : 87-95 2010年以降北朝鮮におきた経済政策の変化が、中国の長吉図先導区建設にどのような影響を与えるかについて論述。北朝鮮の経済政策の変化として、羅先市の特別市への昇格、「羅先経済貿易地区法」の改訂、平壌・羅先等8都市を経済特区に指定、対外経済協力を目的とした投資会社および国家開発銀行の設立等を挙げている。またこれら政策の変化は、経済制裁による外貨収入の減少、韓国との関係悪化、貿易額の減少等が原因としている。これらの理由から長吉図先導区建設の要ともいえる、中朝間の道路・鉄路建設にプラスの影響があるとしている。
满海峰(2011) 「开放的地区主义与中朝边境经贸合作发展方向 以丹东—新义州两市开展经贸合作为研究视角」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(2) : 131-135 遼寧省丹東市と北朝鮮新義州とのこれまでの経済関係と今後の発展について。
永利、陈凌白、赵颖(2014) 「辽宁与朝鲜边界效应及跨边界次区域合作」 『时代金融』2014(32) : 60-61 遼寧省の国境都市である丹東とその向いにある北朝鮮の経済関係について論述。国境間における経済関係の利点と欠点をあげている。中国側では丹東と隣接地域の経済関係の強化を提唱しているが、北朝鮮側に存在する不確実性については慎重に対応すると述べている。
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通貨 刘妍、刘越(2013) 「浅析吉林省边境对朝口岸区域人民币与朝币汇率差异情况及影响」 『吉林金融研究』2013(3) : 42-45 中朝貿易の発展にともない、中朝国境付近での貿易では人民元が決算通貨として広く使われている。しかし、その為替レートは、現地の状況により異なり、地域のよるレートの差が大きい。ここでは吉林省内の税関のある各地域の現状を紹介。
翟立群(2013) 「吉林省白山市中朝边境地区人民币跨境流通情况调查」 『吉林金融研究』2013(12) : 68-69 吉林省白山市では、北朝鮮との交易が盛んであるが、その決済通貨に人民元が広く使われている。しかし持ち込み制限額が低いことから、不法持ち込みや、闇取引により正確な交易統計がとれないなどの問題がある。中朝の銀行間での決済について協定締結による、直接決済の実施、持ち込み額制限の緩和などが望まれる。
马延安、姚桂枝、张友祥(2013) 「人民币对朝跨境流通分析」 『社会科学家』2013(9) : 50-52 北朝鮮経済の改善と中朝貿易の拡大の中で、北朝鮮での人民元の利用が拡大しているが、投資の危険度が高いことや、闇取引、管理面での困難など人民元の流通について改善、合理化していく必要があると述べている。
農業 张君、苑梅(2013) 「中朝现代农业合作的融资分析」 『中国外资』2013(24) : 190-191 北朝鮮への農業分野の投資において、資金面での不足が問題になるが、そのための対策を提案。
貿易 王亚丰、张春光(2007) 「辽宁对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『地方财政研究』2007(3) : 58-60, 57 遼寧省と北朝鮮および韓国との経済関係についてその現状と発展の方向性について論述。北朝鮮については、今後、資源エネルギー関係、インフラ、旅行産業、科学技術分野、農業、労働集約型産業での経済協力および貿易の発展を進める必要があると述べている。
高新力(2007) 「中朝边境小额贸易与丹东城市经济发展」 『辽东学院学报(社会科学版)』9(4) : 63-66 丹東における対北朝鮮の辺境少額貿易の経済効果について分析。その結果、辺境少額貿易の輸出入の増加率が1%上がるごとに、丹東のGDPが0.6%上昇することが明らかとなった。
保建云(2007) 「中国与朝鲜双边贸易的发展特点、 比较优势及问题分析」 『社会科学辑刊』2007(6) : 96-101 中朝貿易の発展において、増加傾向にはあるが、変動が激しくリスクがあることも明らかであること、また互いに密接な補完関係を結んで来たが、一方で不均衡な部分もあり変動が大きくリスクがあることなどを指摘。今後の方策を提案している。
于天福、王亚丰(2007) 「辽宁省对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『社会科学辑刊』2007(1) : 18-20 遼寧省と北朝鮮および韓国との経済関係についてその発展の方向性について論述。北朝鮮については、今後、資源エネルギー関係、インフラ、旅行産業、科学技術分野、農業、労働集約型産業での経済協力および貿易の発展を進める必要があると述べている。
王亚丰、张春光(2007) 「辽宁对朝鲜半岛贸易往来战略调整分析」 『地方财政研究』2007(3) : 58-60, 57によく似た内容。
张颖(2007) 「浅析中朝边贸结算问题」 『商业经济』2007(9) : 42-43 丹東と北朝鮮を例に国境貿易の決済方法の現状と問題点をあげた上で、改善方法の提案をしている。
张颖(2007) 「浅析辽宁对朝边贸发展趋势」 『现代中朝边贸结算问题』2007(11) : 83-84 遼寧省と北朝鮮の貿易は増加の傾向にあるが、政府による管理が不十分なため、秩序の欠如や、北朝鮮の需要や企業情報の不足、国際情勢が与える影響等の問題点が存在していると論述。今後の発展のための改善策を挙げている。
宋国友(2007) 「中国对朝鲜的经济影响力分析」 『韩国研究论丛』2007(4) : 86-98 中国の北朝鮮へ対する影響力を経済の観点から分析。貿易や投資、援助などを分析した結果、中国は北朝鮮に対して相対的には影響力があるが、絶対的なものではないと結論している。そして、中国と韓国の連合体であって始めて絶対的な影響力を持つと述べており、地域と国家の安定、安全のためには韓国と協調していく必要があるとしている。
刘田军(2007) 「人民币对朝跨境流动现状、问题和建议」 『辽宁行政学院学报』2007(8) : 233-234 中国元が国境貿易で広く使われ始めていることの現状と問題点を丹東と北朝鮮貿易を例に論述している。丹東と北朝鮮間の貿易では中国元の現金決済が主流となっており、許可されている以上の金額の携帯などの不法性、流通量の把握の困難、ヤミ貿易の助長等が懸念されており、このための対策を提言している。
高新力(2008) 「朝鲜半岛南北关系的改善对中朝、中韩贸易的影响」 『辽东学院学报(社会科学版)』10(5) : 45-49 韓朝関係が中国の北朝鮮、韓国との貿易に与える関係について3カ国がそれぞれ異なる経済発展段階にいることを踏まえて考察。中韓貿易の主軸は産業内貿易となっており、一方で韓朝貿易は産業間貿易であるとしてる。対北朝鮮貿易において、中国は、韓国にたいして食糧、石油、機械設備、電子産品、衣料製品等北朝鮮の主要輸入品目に対して優位性を持っていると述べている。逆に、対韓国への輸出において、北朝鮮は中国にたいして、労働集約型の製品に優位性を持っているとしている。
徐子奇, 邢丽敏(2008) 「中朝携手 合作共赢」 『中国外汇』2008(11) : 68 中朝貿易において、現在はバーター貿易や現金決済が主流であるが、これらの方法は企業にとってリスクがありまた不便である。そのため相手国に銀行支店の設立や決済口座の開設など両国関係部門や中央銀行が貿易推進のための協力をすべきであると提案。
常万年(2008) 「人民币对朝贸易结算存在的问题及对策」 『金融电子化』2008(2) : 46-47 中朝貿易では現在その8割が中国人民元での決済となっているという。米ドルやユーロから人民元に転換した理由は北朝鮮側の外貨不足等の原因であるが、その取引額は人民元の国外持ち出し規制を大きく上回るなどの不法行為、また輸出の際の減税措置も適用されないなどからの理由から闇取引が増加するなどの問題が発生している。このため、両国は双方の銀行間で決済が可能になるような方策、持ち出し規制額の緩和等の対策を行う必要があると述べている。
姜艳、于艳(2008) 「丹东地区边境贸易现状及对边境地区社会经济的影响」 『世界知识』2008(4) : 28-30 丹東と北朝鮮の貿易関係は発展しており、特に対北朝鮮輸出では、輸出商品・貿易方式ともに多様化の傾向が見られる。それに伴い、貿易に従事する企業や経済協力も増加している。丹東市政府は北朝鮮との貿易を丹東経済の重要産業として位置づけており、また北朝鮮にとっても丹東との貿易は食料やエネルギー供給の緩和、北朝鮮住民の市場経済概念の促進等に役立っているとしている。
张慧智(2008) 「中韩对朝经济合作探析」 『东北亚论坛』17(3) : 91-95 中朝、中韓貿易それぞれの特徴を挙げた上で、三国での経済協力関係を提案。
张颖(2008) 「辽宁省与朝鲜经贸合作前景展望」 『黑龙江社会科学』2008(10) : 71-73 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と優位な点(増加傾向の貿易関係、豊富な資源をもつ北朝鮮と、比較的先進的な技術をもつ遼寧省企業との経済協力が可能等)、問題点(粗悪品の流通、密貿易、情報不足、インフラの不整備等)を挙げ、解決の方法を提案している。
陈龙山(2008) 「朝鲜对中国的经济依存度分析」 『东北亚论坛』17(2) : 8-12 北朝鮮の貿易依存度について分析。そもそも「自立的民族経済」を標榜している北朝鮮は、対外貿易の依存度が低く、2006年の推計値では10%強である。また、貿易に対する姿勢は、足りないものを輸入し、そのために必要な外貨のために輸出をしているとしている。低い貿易依存度ではあるが、その中でも中国に対する依存度は高く、これは、核実験等による制裁に中国は加わっていないためであると述べている。北朝鮮は、自立経済の方策を変更していないので、今後も経済改革の面で大きな発展は見込めず、対外貿易も上に上げた理由等から中国の依存度を高めるであろうと分析している。
王敏(2008) 「外贸体制改革初探——中朝比较分析」 『黑龙江对外经贸』2008(7) : 25-26, 53 中国と北朝鮮それぞれの対外経済政策について比較分析
(2009) 「中朝边贸 不规则的来来往往」 『东北之窗』2009(24) : 25 北朝鮮との取引は、臨機応変で危険性があるが、昨今は変化してきている。
金香海(2009) 「中朝经贸关系的现状与课题」 『韩国研究论丛』2009(1) : 83-97 90年代後半から2000年代の中朝貿易、投資、経済援助の状況について解説している。世界情勢の中で北朝鮮は経済制裁を受け孤立しているが、中国はその中で北朝鮮を一方的な援助ではなく自立した経済発展ができるような形で支えていくことが重要であると述べている。
沈晓丹(2009) 「人民币跨境流通的现状与制约因素分析-以丹东边贸结算为例」 『对外经贸实务』2009(12) : 34-36 北朝鮮と丹東の貿易において、手続きに時間がかかることや銀行での手続きが整備されていないことなどから、かつての米ドル決済から人民元での決済が主となってきている。しかし今後人民元が中朝貿易で流通していくには、銀行間の協力、課税の問題、北朝鮮側銀行の信用、政府間の協議等を解決していく必要がある。
沈晓丹(2009) 「丹东对朝边境小额贸易发展问题探析」 『辽东学院学报(社会科学版)』11(5) : 51-56 北朝鮮と丹東の貿易において、辺境少額貿易は国境経済を安定的に発展させる重要な部分を担っていると論じている。
沈晓丹(2009) 「辽宁对朝贸易的特点、问题及合作」 『经济问题』2009(8) : 118-120 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と問題点(経済体制の違い、国際情勢の影響、取引品目の質、インフラの不足等)を挙げている。
林今淑(2009) 「中朝贸易的现状及对策研究」 『延边大学学报(社会科学版)』42(1) : 37-43 2000年以降の中朝貿易は、それまでと比べ早いスピードでその規模が拡大している。また輸出入の構成にも変化が現れており、中国の輸入では、海産物がその大半を占めていたが、近年は石炭、鉄鉱石等の比率が上昇、輸出では食糧の比率が下がり、機械、部品、電気機器等の比率が上がっている。これらは2000年以降の中国企業における北朝鮮への投資の拡大、北朝鮮経済の経済の回復、日朝貿易の減少等が原因と考えられる。
林今淑, 金美花(2009) 「吉林省对朝鲜贸易的现况及对策」 『延边大学学报(社会科学版)』42(3) : 43-48 吉林省と北朝鮮との貿易について現状と問題点について論じている。貿易額については年々増加の傾向ではあるが、貿易規模が小さい、付加価値貿易は遼寧省の丹東を通じて行われることが多いなどの理由で、吉林省の対外貿易および、中国の対北朝鮮貿易に占める割合は減少しているとのこと。
佟炎(2009) 「在对朝边贸中推进人民币结算和流通的探讨」 『黑龙江金融』2009(4) : 41-42 中朝貿易において、中国政府は北朝鮮企業に人民元での取引決済口座の開設を認める新制度を導入したが、課税の問題や、北朝鮮の企業が本国政府に取引の全容を知られたくないため、こうした口座の開設をそれほど望んでいないこと、人民元の持ち出し規制額が少ない、などの問題から、その効果が現れていないと報告している。
吕超, 张万里(2009) 「中朝经济关系的现状与前景」 『东北亚论坛』18(4) : 84-90 中朝貿易の現状と問題点について指摘。問題点については、北朝鮮の国際情勢、密輸、北朝鮮側企業の信用、北朝鮮側の輸送の遅れ等を指摘している。
张颖, 逯宇铎, 孙秀英(2009) 「朝核危机下探析中朝经贸合作问题」 『辽宁经济』2009(11) : 36-37 2009年5月の核実験実施による中朝貿易関係への影響について、国連の制裁、北朝鮮政府の自国貿易商への管理強化、北朝鮮通貨価値の下落などにより、2003年以来初のマイナスとなったと伝えている。
杨月(2009) 「朝鲜最大的农贸市场见闻」 『乡镇论坛』2009(8) : 26 平壌の市場紹介
金成男(2009) 「朝鲜经济的结构性变化趋势」 『延边大学学报(社会科学版)』42(6) : 37-42 90年代からの経済の危機的状況は2000年代になって多少回復したが、厳しい状況であることには変わりがない。そのため、北朝鮮の経済構造は計画経済と市場経済の併存となっており、軍事工業、重工業等の国家の重点産業、重点企業は計画経済の管理で、国民の生活や消費に関わる軽工業等は事実上黙認の市場経済によって行われているのが現状である。また国家財政の悪化とインフレの影響もあり、計画経済を行う上でも、市場経済部分からの調達が不可避となっており、対外依存度の比重が多くなっており、改革開放の道なくしては北朝鮮の経済改善はないと述べている。
王小娟、狄乾斌 (2010) 「关于中国与朝鲜半岛两国经贸合作战略升级的现实论证」 『经济研究导刊』2010(1) : 169-171 中国と韓国、北朝鮮両国との貿易関係を更に発展させるために、現状、利点、欠点と改善のための方策を提案している。対北朝鮮では、地理的条件、資源の豊富さを利点として挙げ、欠点としては、貿易における支払いに問題があるため、バーター貿易や少額での現金取引が多い、また貿易制度が不完全なため、規模の拡大が難しいことを挙げている。
王晓慧(2010) 「朝鲜货币改革」 『新财经』2010(3) : 104-106 北朝鮮のデノミ実施について、東北財経大学の申東鎮へのインタビュー。中国との貿易に関して大きな影響はないとしている。その理由としては、中朝貿易が中国全体にしめる割合が少ないこと、また一般に中朝貿易の決算がドルかユーロで行われていることが挙げられている。
王晓莹(2010) 「中朝经济贸易合作研究与展望」 『辽宁师专学报(社会科学版)』2010(3) : 3,130 中朝両国の貿易関係について研究し、貿易を拡大させていくことは経済的意義と地域の安定のために重要であると指摘。現在中朝貿易の抱える問題として、北朝鮮の国際的政治状況と、北朝鮮の経済体制により貿易にも制限があることを挙げている。今後の対策としては中朝経済関係のさらなる発展、特に丹東と新義州の経済協力を積極的に推し進めることを提案している。
李晋国(2010) 「中朝贸易特征对发展延边地方经济的启示」 『沈阳干部学刊』12(5) : 29-30 韓国で李明博大統領が就任後、韓朝関係が悪化し、貿易にも影響がでている。その一方で、中朝貿易は順調に増加しており、北朝鮮貿易の中国に対する依存度も深まっていると報告している。吉林省の延辺州は、遼寧省丹東につづく中朝貿易の主要地域であるが、貿易品目は原材料が多く、また貿易会社も規模が小さいことなどから、まだまだ発展の余地があるとしている。
刘炎迅(2010) 「中朝边境的灰色贸易」 『新闻天地』2010(7) : 46-47 丹東でのヤミ貿易で北朝鮮の国境警備隊から銃撃をうけた事件について。
张杰, 江建民(2010) 「延边对朝、俄贸易与经济增长实证分析」 『延边大学学报(社会科学版)』43(5) : 86-90 吉林省延辺州の貿易において、国境を接することから北朝鮮とロシアのしめる割合が高い。1989年から2008年までの貿易統計を利用して分析した結果、延辺の対北朝鮮、ロシア輸出の増加とGDPの増加に関連性があることがわかった。分析の結果から、延辺は今後、北朝鮮とロシアへの輸出重視、貿易方式において加工貿易の割合増加、より多くの国と貿易関係を持てるようなインフラ整備等が重要であるとしている。
施中杰(2010) 「中朝新合作“更浓烈的经济味道”」 『东北之窗』2010(7) : 37-39 2010年に北朝鮮と中国の間で締結された3つの経済協力、丹東市—新義州間に新たな橋の建設、鴨緑江の中州に浮かぶ北朝鮮領の2島の中国への租借、羅津港一号埠頭使用権の10年延長、を紹介。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「布局朝鲜经贸新机遇」 『大经贸』2010(9) : 24-26 注目すべき新たな市場として北朝鮮を紹介。北朝鮮は統計を公開していないため、経済状態が把握しにくいが、一般に経済成長している国は、輸入も増加していると解説。中朝間の貿易は増加の一途であるため投資先ととして期待できるとしている。
梅新育(2010) 「探索朝鲜新市场」 『新理财』2010(10) : 24-25とほぼ同じ内容。
朱辽野(2011) 「加强与朝鲜经贸合作推进长吉图开发开放先导区建设」 『长春工业大学学报(社会科学版)』23(2) : 1-4 北朝鮮との交易を行う際の利点(豊富な鉱山資源、市場、港)と欠点(市場が狭い、インフラ、投資環境、国際政治環境)を両方挙げつつ、それでも経済関係を推し進めることによって、長吉図開発開放先導区の発展(延辺朝鮮族自治州および吉林省)が可能であると論じている。
肖杨(2011) 「延边朝鲜族自治州对朝贸易面临的问题及发展思路」 『现代经济信息』2011(11) : 87,91 延辺朝鮮族自治州と北朝鮮との貿易に関して、その規模は拡大していながらも、中国側の一方的な黒字傾向、付加価値商品の少なさ、企業の不安定な経営、インフラの不足、北朝鮮側の経済政策の不透明さなどこれからの発展を阻害する要因を挙げた上でその対策(政府間の協力強化、貿易を促進するような政府の政策等)を提案。
权哲男(2011) 「朝鲜对外贸易结构特征及其对中朝经贸关系的影响」 『延边大学学报(社会科学版)』44(3) : 72-79 北朝鮮の2大貿易相手国である中韓両国との経済関係を分析し、今後中朝経済関係にどのような影響があるか述べている。この論文によれば、北朝鮮の貿易は、中朝韓の三角関係により発展してきたとしている。北朝鮮に対して黒字である中国は主に経済的利益の面から貿易を行い、逆に北朝鮮に対して赤字である韓国は主に政治的利益から投資と援助を行っており、韓国から得た利益で、中国との貿易が可能となっているとしている。しかし、李明博大統領が就任すると朝韓関係が悪化したため、この三角関係が維持できなくなり、2009年以降の貿易額減少につながったとしている。これにより、今後長期的に中朝貿易は減少するが、近年自然災害が続いて発生したため、中国の経済援助が増加、また貿易の減少を解決するために外資の導入を推し進めるであろうと分析している。
满海峰(2011) 「开放的地区主义与中朝边境经贸合作发展方向 以丹东—新义州两市开展经贸合作为研究视角」 『辽东学院学报(社会科学版)』13(2) : 131-135 遼寧省丹東市と北朝鮮新義州とのこれまでの経済関係と今後の発展について。
肖杨、刘秀玲、朱瑞雪(2011) 「辽宁地区发展对朝边境贸易SWOT分析」 『沈阳农业大学学报(社会科学版)』13(4) : 418-421 遼寧省と北朝鮮の貿易関係について、SWOT分析を行い、今後の発展のための対策を提案。
肖杨、解柠羽(2011) 「辽宁加快发展对朝边境经贸问题研究」 『中国市场』2011(32) : 138-139 遼寧省と北朝鮮との貿易について、その現状と問題点(北朝鮮の経済体制や政策の不透明さ、中国側企業経営環境の不備、インフラ設備の遅れなど)を挙げ、その対策を提案。
汪峥(2012) 「中朝边贸推变」 『新商务周刊』2012(1) : 45-47 北朝鮮と交易関係をもつ3名の中国人へのインタビューをもとに中朝貿易を紹介。北朝鮮で投資を行う際の簡単な指南も併せて掲載。
张洁、金珊(2012) 「边境贸易发展中需要关注的问题及建议--以吉林省为例」 『吉林金融研究』2012(9) : 17-19 2012年上半期の辺境貿易の状況を概観。現在の問題点、決済の問題や為替レート、輸出品の制限等挙げている。また決算件数、金額が共に減少しているとし、これは対北朝鮮決済の吉林省内唯一の銀行である中国建設銀行が経営的判断から北朝鮮決済業務から手を引き始めたからとしている。その上で、これらを改善するための提言を行っている。
张颖(2012) 「丹东对朝经贸特点及问题研究」 『对外经贸』2012(8) : 40-41 2010年の中国丹東市の対北朝鮮貿易の現状と特徴を概観した後、問題点となっている通関処理能力や、手数料の多さ、貿易を発展させるための政策の欠如等を指摘。最後に問題点解決のための提言をおこなっている。
李伟(2012) 「在朝鲜经商的秘密」 『东西南北』2012(18) : 64-65 中国企業の北朝鮮への投資、貿易事情について、危険性や成功の秘訣について紹介した記事。
卞晶(2012) 「辽宁加快推进中朝跨境经济合作项目对接方案研究」 『辽东学院学报(社会科学版)』14(6) : 28-36 遼寧省丹東と北朝鮮との経済協力の発展に関して、負の要因、正の要因、変動要因を挙げた上で、今後進めて行く5つの方向性を提案している。
王春生(2013) 「中朝、中俄边贸发展现状及对策」 『中国外汇』2013(23) : 62-63 吉林省の中朝、中ロ間貿易について、現状、問題点、対策を提示。特に決済の方法について改善が必要と指摘。
金红莲(2013) 「中国对朝贸易投资现状中存在的问题及建议」 『吉林金融研究』2013(10) : 44-48 中国の対北朝鮮投資を分析し、その問題点として、朝鮮内部の影響による不安定性、朝鮮側の貿易体制規範の欠如、中国側の投資企業管理体制の不足、決済の問題をあげ、今後の戦略を提示。
梅新育(2013) 「街头时尚、咖啡与朝鲜经济复兴」 『国企』2013(2) : 55-57 平壌の発展の度合いから、北朝鮮の経済が回復基調にあると推測。
梅新育(2013) 「朝鲜政经变局中的契机与风险」 『中国市场』2013(7) : 22-30 金正恩政権になり、経済発展が重視されていることが伝えられている。2008年の人口センサスによると北朝鮮の人口は2405万人。平壌の人口は330万人。全体の13.7%を占めるため平壌の状況は北朝鮮の全体を代表できると主張し、平壌の経済状況の改善、中朝貿易の状況を分析した上で、北朝鮮の経済は回復期にあると推定。中国は北朝鮮との経済関係においてまず地理的に近い東北地方特に吉林省を地盤として企業活動するのがよいと主張。
李林峰(2013) 「人民币跨境流通中流、存量关系研究——以吉林省延边州对朝鲜跨境流通为例」 『时代金融』2013(5) : 55-56 吉林省延辺地区と北朝鮮の貿易において、人民元が決済通貨として流通しているが、そのストックとフローについて分析。
刘妍、刘越(2013) 「浅析吉林省边境对朝口岸区域人民币与朝币汇率差异情况及影响」 『吉林金融研究』2013(3) : 42-45 中朝貿易の発展にともない、中朝国境付近での貿易では人民元が決算通貨として広く使われている。しかし、その為替レートは、現地の状況により異なり、地域のよるレートの差が大きい。ここでは吉林省内の税関のある各地域の現状を紹介。
孙莹(2013) 「辽宁省在中朝经济合作中的作用」 『企业导报』2013(4) : 138-139 北朝鮮の経済発展、中朝経済関係を概観。遼寧省丹東市は対朝貿易の8割を占めるとしその地理的優位性と、国境貿易がメインであり、中国企業の投資は鉱業が多くまた補償貿易が多いとのことを紹介。また主要な投資分野として、インフラ、エネルギー、科学技術、農業、労働集約的製造業、旅行業を挙げている。
翟立群(2013) 「吉林省白山市中朝边境地区人民币跨境流通情况调查」 『吉林金融研究』2013(12) : 68-69 吉林省白山市では、北朝鮮との交易が盛んであるが、その決済通貨に人民元が広く使われている。しかし持ち込み制限額が低いことから、不法持ち込みや、闇取引により正確な交易統計がとれないなどの問題がある。中朝の銀行間での決済について協定締結による、直接決済の実施、持ち込み額制限の緩和などが望まれる。
马延安、姚桂枝、张友祥(2013) 「人民币对朝跨境流通分析」 『社会科学家』2013(9) : 50-52 北朝鮮経済の改善と中朝貿易の拡大の中で、北朝鮮での人民元の利用が拡大しているが、投資の危険度が高いことや、闇取引、管理面での困難など人民元の流通について改善、合理化していく必要があると述べている。
王圆、张玉山(2014) 「吉林省对朝经贸合作现状分析及对策」 『朝鲜·韩国历史研究』2014(15) : 451-469 吉林省は、北朝鮮との貿易を重要視し、双方の経済協力も発展してきたが、貿易額については、大きな上下幅が見られる。この原因と対策について分析。原因については、世界的金融危機の影響、中国の対北朝鮮主要輸入産品である石炭・海産物の貿易量の減少、中朝間の協同プロジェクトの遅滞などの問題と、北朝鮮の経済体制の不安定さや取引品目の構成等根本的問題を挙げている。
金鑫(2014) 「浅析当代中朝经贸发展(2000年至今)」 『中国商贸』2014(17) : 20-22 これまでの中朝経済関係の変遷と今後の展望を紹介
曹永利、陈凌白、赵颖(2014) 「辽宁对朝贸易现状与优化路径分析」 『全国商情(经济理论研究)』2014(15) : 85-87 遼寧省と北朝鮮の貿易関係について、取引額は増加しているが、規模が比較的小さく、不安定であると指摘。また貿易額の不均衡、決算の困難、情報力の不足、インフラの遅れ等の問題点をあげた上で今後の改善点について提案している。
刘越、赵慧、杨奉宇(2014) 「吉林省对朝边贸制约因素及政策建议」 『吉林金融研究』2014(11) : 44-46 吉林省の対北朝鮮貿易額は、遼寧省に比べて低いが、その原因の指摘と対策を提案。原因として、吉林省の税関の設備、サービスが悪いため、地元企業が遼寧省丹東へ流出していること、また主な取り扱い商品である米やトウモロコシ、石炭などに国による貿易規制額があることなどを挙げている。
池瑛(2014) 「中朝经贸发展现状与构建中朝边境次区域性FTA的前景展望」 『经营管理者』2014(36) : 159 中朝が均衡のとれた発展をしていくために自由貿易区の導入を提案
张永学(2014) 「中朝图们江区域跨境经济合作区承接加工贸易梯度转移研究」 『中小企业管理与科技(下旬刊)』2014(1) : 218 延辺朝鮮族自治州における加工貿易の現状と問題点について簡単に紹介
张琏瑰(2014) 「中国会中断对朝输油吗」 『时代人物』2014(12) : 66-69 北朝鮮が現在行っている経済改革は、経済発展のためではなく、経済制裁の緩和を目的としたものであると主張。新たな政策により北朝鮮に投資した中国や韓国の企業が不利な待遇を強いられていることにも言及している。
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法律 池舒香、尚咏梅(2012) 「朝鲜投资政策与投资环境分析」 『社会科学战线』2012(7) : 40-43 投資環境は主に政治環境、経済環境、法律環境に大別できるとし、このいずれについても北朝鮮は環境が整っていると主張。特に法律面において、どのような経済関係の法律を整備し、外国企業にどのような優遇措置があるかについて紹介している。
崔东日、吴东镐(2013) 「朝鲜对外商投资的法律保护——以制度考察为中心」 『延边大学学报(社会科学版)』46(2) : 35-41 北朝鮮の外国人投資法の解説とその問題点を提起。
窦义(2014) 「黄金坪经济区开发模式的法律路径研究」 『辽东学院学报(社会科学版)』16(3) : 31-35 中朝両国により設立した黄金坪経済区を法律の面から分析。経済区には経済区法が制定されており独立性があるが、十分ではなくリスクがあると指摘、中国側が法律の制定に関与することを提案。
レジャー産業 满海峰(2010) 「辽宁省“北黄海经济带”开放开发与中朝边境旅游经济发展 」 『东北亚论坛』19(3) : 25-33 遼寧省丹東市から入国する北朝鮮への旅行業は今後、遼寧省を中心とした経済を発展させる戦略の一つとして推し進めるべきであることを朝鮮半島の動勢による影響なども考慮にいれながら主張。
郑成宏(2010) 「朝鲜开放旅游之后」 『世界博览』2010(10) : 18-19 中国から北朝鮮への旅行発展の歴史と今後の展望について
労働問題 蒋金娜(2014) 「关于丹东市建设与朝鲜劳务合作平台的可行性分析」 『辽宁经济』2014(1) : 64-65 丹東市における労働力不足を北朝鮮の労働力でまかなうための方策について。すでに先行して実施している吉林省延吉市についても言及。