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「新自由主義の墓場」の行方―― チリ・ボリッチ政権による「適正な労働」改革の実績と次期政権への課題
/ 北野 浩一
2026年3月11日の退任式で、ガブリエル・ボリッチ(Gabriel Boric)はチリ大統領の座から降りた。彼は2019年の大規模な社会騒乱時に国政において頭角を現し、「チリは新自由主義の揺りかごであったが、その墓場ともなるだろう」といった扇動的な政治スローガンで既存の政治体制に批判的な層を味方につけ、36歳という若さで2021年の大統領選挙で選出された。かつて、SNSのハッシュタグ風に「#No TPP(環太平洋パートナーシップ協定反対)」と大きなロゴがプリントされたTシャツを着て街頭演説をしていた左派学生運動家が国家の舵取りをする事態に、国際社会は自由貿易の旗手と目されてきたチリの劇的な変化を感じることとなった。
2026/05/29
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イスラーム世界の「共同事業」――トルコとイラン
/ 岩﨑 葉子
気心の知れた仲間でお金や労力を出し合ってちょっとした商売をしよう。利益が出たら、あらかじめ決めておいた方法でそれを分け合おう。そうしたビジネスは世界中で行われている。この種の事業体は多くの場合いわゆるインフォーマル・セクターに属し、統計に現れてこない経済活動の主体である。したがって誰が、どの程度の規模でビジネスを展開しているかが分からない。もちろんインフォーマル・セクターであるから非合法だというわけではなく、それは庶民が簡単に始めることのできるスモールビジネスであり、既存の人脈を駆使した手堅い資金調達法でもある。
2026/03/27