梅﨑 創

梅﨑 創 UMEZAKI So

梅﨑 創 UMEZAKI So
[所属・役職] 開発研究センター ・経済統合研究グループ長
[専門分野] 東南アジア、経済統合、交通・物流
[email] So_Umezak E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

1995年にアジア経済研究所に入所後、中国・香港のマクロ経済予測を担当しました。その後、アジア通貨危機の影響を大きく受けたマレーシア、インドネシアを対象としたマクロ経済分析を進め、多様な国々から構成される東南アジアへの関心を深めました。2008年に設立された東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)には設立準備段階から携わり、経済共同体構築を目指すASEANおよび周辺諸国の経済統合に関する研究を進めました。特に、ERIA出向中にASEANの交通分野協力に関する事業を担当してからは、経済統合のなかでも、交通分野の協力や輸送ネットワークの役割に焦点をあてた研究を進めています。

現在取り組んでいるテーマ

ロイズ統計(海運)、OAG統計(空運)を利用して、輸送ネットワークの構造や役割に関する研究を2件進めています。ひとつは、グローバルバリューチェーン(GVC)への参加と産業高度化における輸送ネットワークの役割に関する研究です。二国間の貿易量と距離の間に負の相関があることが知られていますが、その「距離」を、輸送ネットワークを通じた「連結性」に置き換えることで、交通分野協力などの政策効果の定量的な分析を目指しています。もうひとつは、コロナ禍により不均一に縮小し、回復しつつある世界の海運、空運ネットワークに焦点をあてた研究で、各国、港湾、空港の役割に構造変化が生じているのではないかという仮説を検証しています。