小山田 和彦

小山田 和彦 OYAMADA Kazuhiko

小山田 和彦 OYAMADA Kazuhiko
[所属・役職] 開発研究センター経済モデル研究グループ ・研究グループ長
[専門分野] マクロ経済学、国際経済学、応用一般均衡分析
[email] Kazuhiko_Oyamada E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

国際産業連関表の作成と利用に関する研究者として、1998年にアジア経済研究所でキャリアを開始しました。データ作成と並行して多地域応用一般均衡モデルを利用した貿易自由化などの経済効果分析を行っていましたが、貿易政策の動学的側面や財政政策の国際波及などに関心があったため、2003年から2010年にかけて内生的成長理論に関する研究を行いました。その成果は、未完となっている「アジア地域における高齢化および社会保障政策の国際波及効果に関する数値シミュレーション分析」に反映されつつあります。2011年以降は数値シミュレーション中心の研究に立ち返り、多地域・多産業部門モデルの(完全予見)動学化、多国籍企業による直接投資戦略の選択に関する研究、異質な企業間での製品差別化に関する貿易理論の応用などに取り組んでいます。

現在取り組んでいるテーマ

「〜について数値シミュレーション分析を行いたいと考えた場合、どのような分析モデルを作成することが可能で、そのためにはどのようなデータが必要なのか」という点について、主にモデリング面からアプローチする研究を行っています。また、同一データを基にプログラムされたモデルであっても、ベースとする経済理論や仮定の置き方の違いがシミュレーション計算の内容を大きく左右するため、異なる選択の下でモデルが示す挙動の違いや傾向について調べています。応用一般均衡分析では「大規模なモデルを使用してより具体的な政策を分析対象とする」ことが主流ですが、「得られた計算結果をどのように解釈すれば良いか分からない」ケースも多発しています。そのような場合に役立つ情報を提供できるような研究になれば幸いです。