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援助研究 Development Aid Studies

研究成果(出版物、報告書等)

本テーマに関連する当研究所の出版物・報告書
アジ研は、1970年代から主として通商産業省(当時)の委託を受けて経済協力関係の基礎データ収集・調査を行っていた。その成果としては1979年から1998年までの20年間にわたって『経済協力ハンドブック』(経協・特シリーズ)を発行し、経済協力関係者の執務参考に資してきた。また通産省(当時)の委託調査を行う部署として「経済開発分析プロジェクト・チーム」を設置し、主としてアジア途上国各国の「経済成長基礎資料」「産業育成政策」「我が国の投資促進」などの視点からの調査を実施してきた(ただし、刊行はしていない)。このように1980年代までのアジ研の経済協力関連研究は、主として「経済成長」「貿易促進」「投資促進」といった視点からの研究が中心であり、その集大成として鈴木長年編『日本の経済協力:途上国経済発展の視点から』(調査研究レポート12 1989年)が発刊されている。

1990年代に入り、日本のODA供与額が世界一になるとともに、アジ研においても技術協力や円借款などをも含めた我が国全体ODAの全体像を視野に入れ、またミクロレベルでの開発プロジェクトのマネジメントをも視野に入れた「援助研究」が行われるようになった。その最初の成果として北村かよ子編『国際開発協力問題の潮流』(経済協力シリーズ168、1993年)がある。その後佐藤寛編『援助の社会的影響』(経協シリーズ172、1994年)、豊田俊雄編『開発と社会-教育を中心に』(経協シリーズ173、1995年)が出され、援助研究の裾野が広がる。

以後、社会的側面に注目する援助研究として佐藤寛編『援助と社会の固有要因』(経済協力シリーズ177、1995年)、同編『援助の実施と現地行政』(経済協力シリーズ181、1997年)、同編『開発援助とバングラデシュ』(経済協力シリーズ188、1988年)、同編『援助と社会関係資本~ソーシャルキャピタル論の可能性』(経済協力シリーズ194。2001年)、同編『参加型開発の再検討』(経済協力シリーズ199、2003年)、同編『援助と住民組織化』(経済協力シリーズ205、2004年)、同編『援助とエンパワーメント~能力開発と社会環境変化の組み合わせ』(経済協力シリーズ207、2005年)があり、社会学的な視点からの援助研究として佐藤寛(アジア経済研究所企画)『開発援助の社会学』(世界思想社2005年)がある。

また、開発経済学の流れの中に援助を位置づける試みとして、石川滋編『開発協力政策の理論的研究』(研究双書466、1996年)があり、続いて絵所秀紀・山崎幸治編『開発と貧困』(研究双書487、1998年)が出された。さらに開発経済学の入門編として出されたアジア経済研究所編『テキストブック開発経済学』(有斐閣ブックス、1997)、山形辰史編『やさしい開発経済学』(アジアを見る眼シリーズ96、1998年)も援助研究の基礎的な参考文献として利用されている。また評価の視点を取り入れたものとして今岡日出樹編『援助の評価と効率的実施』(経済協力シリーズ183、1988年)がある。

さらに、開発経済学とガバナンス問題をリンクさせた研究として黒岩郁雄編『アジア通貨危機と援助政策~インドネシアの課題と展望』(経済協力シリーズ195、2002年)、同編『発展途上国におけるガバナンスの諸課題』(経済協力シリーズ203、2004年)がある。

また、学際的な援助研究としては佐藤寛編『援助研究入門』(アジアを見る眼94、1996)がある。

なお、アジ研の一般向け月刊誌『アジ研・ワールドレンド』でも、適宜援助研究の成果を特集の形で提供してきた。主なものは以下の通り。
  • 第11号(1996/4)「特集・援助研究」
  • 第22号(1997/4)「特集・援助におけるガバナンスを考える」
  • 第67号(2001/4)「特集・援助と社会関係資本」
  • 第81号(2002/6)「特集・グローバル開発ネットワーク」
  • 第91号(2003/4)「特集・ミレニアム開発目標」
  • 第151号(2008/4)「特集・開発援助と人類学」